- エンジンがかからない
- メーター内にABSランプが点灯している
- その他にもメーター内にたくさんのランプが点灯している
この記事では、このような状況で困っている方々の為に、元ディーラーの一級整備士が原因を解説します。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
正常時でもABSランプは点灯します

- エンジンが始動していない時にランプ点灯→正常
- エンジン始動中(走行中)にランプ点灯→異常
このことを頭の中で整理してください。
エンジンがかかっていない場合、ABSランプは必ず点灯します。エンジンが始動していない場合は、ABSにかかわらず、他のランプもたくさん点灯するのが正常です。
エンジンがかからない場合には、メーター内のいろんなランプが点灯しますが、それは正常なので、何のヒントにもならないということです。
例えば、バッテリー上がりでも、エンジンのセルモーターが壊れている場合でも、エンジンが完全に壊れている場合でも、エンジンを始動できなければABSランプは点灯します。そしてそれは正常です。
エンジンが掛かっている状態で、ABSのランプが点灯・点滅する場合は異常です。
ABSはエンジン始動不良の原因にならない

例えば、走行中にABSランプが点灯していて、その後エンジンがかからなくなった場合でも、ABSが原因でエンジンがかからなくなったわけではありません。原因は他にあります。
ABSはブレーキの安全装置なので、完全にABSが壊れてしまったとしても、ブレーキに不具合が出ることはありますが、エンジンには基本的に関係ありません。
エンジンがかからない原因と解決法
ABSに原因が無いとすれば、エンジンがかからない原因は何でしょうか。
自動車のエンジンがかからない原因を大きく分けると、下記のようになります。
- 操作が不適切鍵
- セキュリテイ関係の不具合
- バッテリー上がり
- エンジン本体、システムや部品の不具合
1~3までは整備知識の無い人でも確認する事が可能です。自分で確認することで、早期解決につながり、修理費用も節約できるので確実に実施したい事です。
「4.エンジン本体やシステムや部品の不具合」については、整備知識の無い方が判断することは不可能に近いので、1~3までをチェックして、それでもわからなければ整備工場に修理依頼するようにしましょう。
エンジンがかからない原因と解決方法については、こちらの記事で詳しく書いていますので確認してください。
以上、ABSランプ点灯とエンジンについてでした。