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車のエンジン警告灯・ランプが点灯・点滅する理由/対応方法や修理代について整備士の解説

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メーターのエンジン警告灯(オレンジ色)が、突然点灯・点滅する

このような症状が突然おこると、誰でも困るはずです。

この記事では、エンジンの警告灯が点灯・点滅する理由や対応方法と修理代について、一級自動車整備士の管理人が解説します。

対応の仕方によっては、費用や手間が余計に掛かってしまう可能性があります。この記事を読み、慌てず焦らず対応しましょう。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

目次

エンジン警告灯の点灯/点滅理由

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エンジン警告灯は、エンジンのシステムに不具合があると点灯/点滅します。

詳しい理由は、プロの整備士がコンピューターなどを使って点検しないとわかりません。

点灯すればエンジンに何らかの不具合が出たことはわかりますが、現在の車は警告灯が点灯するパターンは100以上、車によっては数百以上のパターンがあるので、自動車と通信するコンピューターを駆使しなければ、どこにどんな不具合があるのかを特定することはできません。

もちろん、メーカーや車種によって、壊れやすい箇所もありますが、どちらにしても、整備士は当てずっぽうやカンだけで修理したりはしません。

整備士は、あなたから得た問診の結果やコンピュータを使用した点検結果などから、不具合箇所を特定していきます。

警告灯がついたり消えたりする場合

一時的に故障が起きたり、直ったりしている状態です

いずれにしても、そのまま放置せず、必ず整備工場で点検してもらってください。放置すると、修理費用がかさんでしまったり、故障個所が故障個所を生む、二次的な被害が起こる可能性が高まります。

警告灯点灯/点滅時の修理費用

  • 不具合箇所や整備内容、車種、整備工場によって修理費用が全く異なる
  • 強いて言うなら、国産大衆車で0~50万円

エンジン警告灯が点灯している場合の修理費用は、不具合箇所や整備内容、車種、整備工場によって大きく異なるので、修理費用の相場や日数について言及することはできません。

でも、安心してください。整備工場は修理に取り掛かるまえに概算見積りを提示しますので、事前に費用を確認することができます。修理日数についても事前に伝えられます。

エンジン警告灯点灯/点滅修理例

エンジン警告灯が点灯した場合の修理例を掲載しますので参考にしてください。(国産大衆車の場合)

修理箇所・作業修理代
エンジンECU交換~100,000円
エアフローメーター交換~30,000円
イグニッションコイル交換~40,000円
バッテリー交換~25,000円
O2センサー交換~30,000円
バキュームセンサ交換~30,000円
スロットルボデー交換~120,000円
アクセルセンサー交換 ~30,000円
VVTアクチュエータ交換~150,000円
OCV交換~20,000円
クランク角センサー交換~30,000円
カム各センサー交換~30,000円

表の修理代は最大料金です。中古部品を使うなど、安く修理できる方法などもありますので、参考まで。整備工場が複数の修理方法を提案してくれます。

運転中エンジン警告灯が点灯/点滅した時の対応方法

電話する女性
  • 車の状態確認
  • 整備工場に電話連絡
  • 対応方法を聞く

私の経験上、単にエンジンランプ・警告灯が点灯しただけで、すぐに車を停車しなければならないような危険な状態になることは、極めて少ないです。

また、自動車メーカーのサイトでも、“エンジンの警告灯が点灯した場合は点検をうけてください”としか書かれていないことが多いです。

とにかく、焦らずに後述する方法で冷静に対応してください。

関連記事>>>車のメーターのランプがついた!点灯・点滅・色の意味を解説

1.車の状態確認

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  • 走行中の異音・振動
  • アイドリング時(信号待ち時)の異音・振動
  • アクセルに連動した加速・減速の状態
  • アイドリング時のエンジン回転数の安定具合(ガタガタなど)
  • いつもと違う匂い

上記の項目を冷静に点検してください。

車の状態確認とは、警告灯が点灯・点滅する前後に、車に何らかの変化が無いかを確認することです。

2.整備工場に連絡

上述の確認した車の状態に加え、わかる範囲で、どんなタイミングで警告灯が点灯したのかを電話で伝えましょう。

  • 縁石にぶつけた時に
  • ロングランで
  • 大雨で
  • 朝寒い時に
  • 坂道で

整備工場側では、状況を詳しく聞くことで、より適切なアドバイスが可能になります。

整備工場では状況がよくわからないと、安全や2次的故障・事故を防ぐことを最優先にするため、「走行をやめてください、JAFを呼びましょう」など、本来必要無いかもしれないアドバイスをせざるを得なくなります。

また、「できれば今日はこのまま乗りたい」「大事な用事があるので、ここに車を置いていきたい」など、あなたの要望があれば伝えましょう。

3.対応方法を聞く

  • ゆっくりこちらまで運転してきてください
  • 時間のある時に車を持ってきてください
  • 現場に伺いますのでお待ちください
  • JAFがいきますのでお待ちください
  • 保険会社に連絡してください

整備工場では、あなたから聞いた状況を踏まえて、上記のような対応を取ります。あとは整備工場とよく相談して修理等を実施していきましょう。

電話連絡する整備工場

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  • いつも車検などの整備をしている整備工場
  • ディーラー

もし、あなたがこれらの整備工場の近くにいないとしても、これらの整備工場に電話連絡することをおすすめします。上記の整備工場は、あなたが遠くにいるとしても、それを含めて適切なアドバイスができる可能性が高いからです。

ありがちな失敗例は、あまり付き合いの無い、最寄りのガソリンスタンド(整備工場ではない)に連絡することです。

なぜ失敗する可能性があるのかについては次のとおりです。

  • 問診技術が足りず、しっかりと状況把握ができない
  • 整備技術や知識、設備が足りず、余計な時間を要してしまう
  • あなたの車の整備履歴を知らないので、余計な時間を要してしまう
  • 保証で(無償で)修理可能な部品を有料で修理してしまう

もちろん、ガソリンスタンド等でも適切な対応ができるところもありますが、整備工場に比べると総合的に失敗の可能性が高まるため、特に知らないスタンドに連絡するのはあまりおすすめしません。

適切なアドバイスができるのは、あなたの車を以前から診ている整備工場です。

保証制度について気になる人はこちらの記事を御覧ください。

>>>車の保証と保証継承とは?知らないと損する可能性

まとめ

運転中エンジン警告灯が点灯・点滅した時の対応方法は

車の状況確認→整備工場に電話連絡→対応方法を聞く

これが全てです。

整備にかかる修理費用や期間など、気になることがたくさんあると思いますが、すべてを整備工場に相談してみることをおすすめします。ただし、それには日頃から信頼できる整備工場とお付き合いしておくことがとても重要な事です。

以上、エンジン警告灯が点灯/点滅する理由と対応方法、修理代についてでした。この記事が誰かの役に立つことを願います。

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