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【整備士に転職】履歴書・志望動機の書き方/例文付き/未経験者の自己PR

整備士の履歴書/志望動機の書き方
  • これから自動車整備士に就職を考えているけど、履歴書に効果的な志望動機を書きたい
  • 整備士未経験・無資格でも、就職に成功しやすい志望動機の書き方が知りたい

自動車整備工場に就職・転職する際に、履歴書の志望動機の書き方について迷う方も多いと思います。

しかし自動車整備業界には、業界特有の志望動機のポイントがあります。他の業種の例文のように書いてしまっては、成功するものもしなくなってしまう可能性があります。

この記事では自動車整備業界に長くたずさわり、実際に履歴書や志望動機を作成し、就職・転職に成功した自動車整備士である私の経験から、失敗しない志望動機の書き方について解説します。

この記事の内容

自動車整備士の就職、転職に成功しやすい、効果的な志望動機の書き方と例文

1.未経験・資格なしで就職・転職する場合の志望動機

未経験・資格なしの人は、志望動機を以下の3つに分けて書くのがポイントです。

  1. 書き出し
  2. 未経験、無資格であるのに、なぜ自動車整備士の仕事をしたいのか
  3. なぜ、この会社を選んだか

1.書き出し

志望動機の書き出しについて良いとされているのは、結論から先に書くことです。

例文

幅広く技術を身につけることができる、御社のような比較的大きな規模の自動車整備工場に就職したいと考えていたところ、今回の求人を拝見させていただき、すぐに応募しました。

地元に根ざした活気のある自動車整備工場に就職することを希望していたところ、御社の募集が目に止まり応募させていただきました。

さりげなく、その会社の魅力を表現すると好印象です。

2.「未経験、無資格であるのに、なぜ整備士の仕事をやりたいのか」を書く

  • 車が好き
  • 機械いじりが好き
  • 手に職をつけたい

あなたが自動車整備士という職業を選んだ理由があると思います。

しかし、これをそのまま伝えてしまうと、マイナスになることも多いので注意が必要です。

車が好き・機械いじりが好き

例文

もともと車や機械が好きでしたが、母の車が突然故障して、来てもらった整備士さんの素晴らしい接客や技術力に強い憧れを抱き、いつか自分もお客様に信頼されるような整備士になりたいと強く思っていました。

もともと車や機械が好きで、趣味で自分の車のナビやタイヤを交換していると、時間を忘れて夢中になることがあり、自分はこういう作業が大好きで向いていると強く思い、思い切って子供の頃の夢だった自動車整備士の仕事に転職しようと考えていました。

私は機械いじりが大好きだったので、工業高校で学び、その後製造業で機械部品の組み立て作業をしていました。その後地元に戻り再就職を考えていましたが、自動車整備の仕事はそこでの経験が活かせる職業であり、また、以前の職場にはなかった、お客様とのコミニケーションにも魅力を感じて自動車整備士に挑戦したいと考えていました。

どれも印象が良い感じですね。

自動車整備士のほとんどが、車が好きな(だった)人です。

単に「車が好き・機械いじりが好き」だけでは、あまりアピールになりません。

エピソードなどをうまく付け加え「ほんとうに好きなんだな」「この人なら続けていけそうだな」と、印象に残るようにしましょう。

また、以前の仕事の経験を活かせる可能性がある人は、それを書くことも良いアピールになります。

手に職をつけたい

志望動機に単に「手に職をつけたい」と書けば、「手に職がつく仕事であればなんでもいいと思っている人」と、思われます。この表現は避けましょう。

実際あなたは、手に職がつくなら何でもいいとは思っていないはずです。なぜ自動車整備の仕事を選んだのかをしっかりと書きましょう。

3.「なぜこの会社を選んだのか」を書く

  • 待遇が良い
  • 家が近い
  • どこでも良かった

このような理由の人は、志望動機にそのまま書いてはいけません。

「待遇が良いところに就職・転職したい」というのは、誰しもが思うことで、恥ずかしくもなんともありません。

しかし、会社側にとって、あなたにやる気があるかどうかが見えてきません。”楽に働いて待遇が良いところを探している人”に見えるかもしれません。

「技術面でも収入面でもキャリアップできると感じて」などと、書くのも良いですが、それよりもそこの会社にしかない魅力・そこの会社じゃなきゃダメな理由を書きましょう。

上記以外に思いつかない場合には、実際に工場を見に行ったり、ホームページを確認したりすれば、その会社の特徴を掴むことができます。そしてそれはあなたのためにも必ずなります。

例文

以前、父が御社に整備依頼をしたことがあり、その時の整備技術の高さや従業員の印象に感激した父が、御社について「近所の整備工場では一番良い整備工場だ」と言っていたため、ぜひ御社で働きたいと思いました。

自動車の中でも、ワーゲンやベンツなどの輸入車について特に興味があり、その取り扱いが多い御社で、輸入車についての技術や知識を身に着けたいと感じました。

実は先日御社の前を歩いて拝見させていただきました。活気のある従業員の掛け声や、清掃の行き届いた工場、きれいなショールームなどを見させていただいており、自分もこの素晴らしい会社の一員として働きたいと強く感じました。

未経験・資格なしで就職・転職する場合の志望動機例文

それでは、上記1〜3の例文を繋げて、志望動機を書いてみます。

整備技術について幅広く身につけることができる、御社のような比較的大きな規模の自動車整備工場に就職したいと考えていたところ、今回の求人を拝見させていただき、すぐに応募しました。

私は機械いじりが大好きだったので、工業高校で学び、その後製造業で機械部品の組み立て作業をしていました。その後地元に戻り再就職を考えているところですが、自動車整備の仕事は以前の仕事の経験が活かせる職業であり、また、以前の職場にはなかった、お客様とのコミニケーションにも魅力を感じて自動車整備士に挑戦したいと考えていました。

そして、勝手ながら先日御社の前を歩いて拝見させていただきました。活気のある従業員の掛け声や、清掃の行き届いた工場、きれいなショールームなどを見させていただき、自分もこの素晴らしい会社の一員として一生懸命働いてみたいと感じ、応募させていただきました。

2.未経験・資格有り(学校卒など)で就職・転職する場合の志望動機

未経験・資格有りの人は、志望動機を以下の2つに分けて書くのがポイントです。

  1. 書き出し
  2. なぜ、この会社を選んだか

1.書き出し

志望動機の書き出しについては、結論から先に書いてください。

例文

幅広く技術を身につけることができる、御社のような比較的大きな規模の自動車整備工場に就職したいと考えていたところ、今回の求人を拝見させていただき、すぐに応募しました。

地元で小型車メインのディーラーに就職することを希望していたところ、御社の募集が目に止まり応募させていただきました。

さりげなく、その会社の魅力を表現すると好印象です。

2.「なぜこの会社を選んだのか」を書く

  • 待遇が良い
  • 家が近い
  • どこでも良かった

このような理由の人は、そのまま書いてはいけません。

「待遇が良いところに就職・転職したい」というのは、誰しもが思うことで、恥ずかしくもなんともありませんが、会社側にとって、あなたにやる気があるかどうかが見えてきません。”楽に働いて待遇が良いところを探している人”に見えるかもしれません。

「技術面でも収入面でもキャリアップできると感じて」などと、書くのも良いですが、それよりもそこの会社にしかない魅力・そこの会社じゃなきゃダメな理由を書きましょう。

「家が近い」「どこでも良かった」は論外ですね。

ポイント

特に、新卒の場合、数ある求人情報の中からその会社を選んでいます。会社側にとって知りたいのは、数ある求人の中からなぜここを選んだのかです。

例文

以前から父が御社に自動社のメンテナンスを頼んでおり、私も何度かお邪魔したことがありました。フロントマンからお茶を出してくれる女性の方まで、すべての働く方の接客対応が素晴らしく、中でも整備士さんの対応には目を見張る思いでした。そして、私が整備士を目指して就職を考える際に、真っ先にこの整備工場で働きたいと考えていたところ、求人情報を拝見しすぐに応募しました。

もともと自動車が大好きで整備士の専門学校に入学しましたが、その中でも、T社の自動車には特に興味があり、世界で活躍するT社グループの整備士として仕事ができれば、必ず高い技術や知識が見につくとずっと前から強く思っていました。また、先輩からも御社の社風や社員教育について、素晴らしい会社だと伺ってから、その思いが揺るぎないものとなり求人を見て迷いなく応募しました。

私は整備士の学校の授業の中でも、特に実習について力を入れて取り組み、最初の会社に就職したときには、なるべく即戦力となれるように努力してきました。やる気や努力する力については誰にも負けない自信を持っています。御社の求人を拝見し、実は先日御社の前を歩いて拝見させていただきました。活気のある従業員の掛け声や、清掃の行き届いた工場、きれいなショールームなどを見させていただき、御社で働くことができれば自分の力が最大限活かせるのでは、と強く感じ応募させていただきました。

とにかく”この会社じゃなきゃダメ”ということをアピールします。

未経験・資格なしで就職・転職する場合の志望動機例文

それでは、上記1〜2の例文を繋げて、志望動機を書いてみます。

地元で小型車メインのディーラーに就職することを希望していたところ、御社の募集が目に止まり応募させていただきました。

もともと自動車が大好きで整備士の専門学校に入学しましたが、その中でも、T社の自動車には特に興味があり、世界で活躍するT社グループの整備士として仕事ができれば、必ず高い技術や知識が見につくとずっと前から強く思っていました。また、先輩からも御社の社風や社員教育について、素晴らしい会社だと伺ってから、その思いが揺るぎないものとなり求人を見て迷いなく応募しました。

3.経験有り・資格有りで転職する場合の志望動機

経験有り・資格有りの人は、志望動機を以下の3つに分けて書くのがポイントです。

  1. 書き出し
  2. なぜ、前の整備工場を辞める(た)のか
  3. なぜ、この会社を選んだか

1.書き出し

志望動機の書き出しについては結論から先に書いてください。

例文

将来性のある御社のような自動車整備工場に就職したいと考えていたところ、今回の求人を拝見させていただき、すぐに応募しました。

幅広い自動車の知識や技術が学べる比較的大きな自動車整備工場に転職することを希望していたところ、御社の募集が目に止まり応募させていただきました。

さりげなく、その会社の魅力を表現すると好印象です。

2.「なぜ、前の会社を辞める(た)のか」を簡単に書く

  • 給与が低い
  • 労働時間が長い
  • 休日・休暇の待遇が悪い
  • 人間関係に悩んでいた
  • 将来性に不安

実際に自動車整備士を辞める人は、これらの理由が最も多いのが現状です。

しかし、これらのネガティブな理由を、そのまま書くことはあまりよろしくありません。

かといって、嘘をついてはいけません。ここが非常に難しいところです。

チェック

前職を辞める(た)理由を志望動機にわざわざ書かなくてもいいと思うかもしれませんが、会社側では気なる情報なので、その後、面接に進んだ場合には必ず聞かれます。それだけ会社側が気になる情報なので、理由を書かないと書類選考だけで落とされてしまう可能性もあります。それほど細かくなくていいですが、簡単に書いたほうが無難です。

例文

以前の会社では、主に車検や定期点検の業務をしていましたが、一人あたりの業務量が多く、仕事に追われるような毎日でした。その中で、ていねいな仕事や接客など、本来の自分らしさを見失っているのに気づき転職を考えました。

以前の職場では、技術を磨き、責任ある仕事も任せられ、充実した日々を過ごしていましたが、休日などの問題もあり、家族との時間を考え転職を決意しました。

以前の職場では、設備や教育体制が充実していなかったこともあり、これ以上スキルアップすることが難しくなっていました。より良い環境で働き、自分自身がもっと成長したいと考え転職を決めました。

よりポジティブに書くのがポイントです。参考にしてください。

3.なぜ、この会社を選んだかを書く

  • 待遇が良い
  • 家が近い
  • どこでも良かった

このような理由の人は、そのまま書いてはいけません。

「待遇が良いところに就職・転職したい」というのは、誰しもが思うことで、恥ずかしくもなんともありません。

しかし、会社側にとって、あなたにやる気があるかどうかが見えてきません。”楽に働いて待遇が良いところを探している人”に見えるかもしれません。

「技術面でも収入面でもキャリアップできると感じて」などと、書くのも良いですが、それよりもそこの会社にしかない魅力・そこの会社じゃなきゃダメな理由を書きましょう。

上記以外に思いつかない場合には、実際に工場を見に行ったり、ホームページを確認したりすれば、その会社の特徴を掴むことができます。そしてそれはあなたのためにも必ずなります。

例文

これまでは、決まったメーカーの自動車を整備することが多く、自分の知識や技術に偏りがありました。もっと幅広くいろんな自動車の整備について学ぶためには、様々な自動車を取り扱う御社で働くことが、自分のためにもなると考えました。

自動車の中でも、ワーゲンやベンツなどの輸入車について特に興味があり、その取り扱いが多い御社で、輸入車についての技術や知識を身に着けたいと感じました。

実は先日御社の前を歩いて拝見させていただきました。活気のある従業員の掛け声や、清掃の行き届いた工場、きれいなショールームなどを見させていただいており、自分もこの素晴らしい会社の一員として働きたいと強く感じました。

4.自分ができること、したいことを書く

例文

私は、自動車の電気的な整備技術とお客様とのコミュニケーションに最も自信があり、それを活かして一生懸命働きたいと考えております。

新しい職場でも自分の良いところである、仕事の丁寧さを大事にして働きたいと思っています。

自分の取り柄は、最後まで仕事をやり通すことです。新しい職場でも責任感をもって頑張りたいと思っています。

新しい職場でも、これまでの長い整備経験を活かして、即戦力となって頑張りたいと思います。

しっかりと自分をアピールしましょう。

経験有り・資格有りで転職する場合の志望動機例文

それでは、上記1〜4の例文を繋げて、志望動機を書いてみます。

将来性のある御社のような自動車整備工場に就職したいと考えていたところ、今回の求人を拝見させていただき、すぐに応募しました。

以前の職場では、設備や教育体制が充実していなかったこともあり、これ以上スキルアップすることが難しくなっていました。より良い環境で働き、自分自身がもっと成長したいと考え転職を決めました。

実は先日御社の前を歩いて拝見させていただきました。活気のある従業員の掛け声や、清掃の行き届いた工場、きれいなショールームなどを見させていただいており、自分もこの素晴らしい会社の一員として働きたいと強く感じました。

私は、自動車の電気的な整備技術とお客様とのコミュニケーションに最も自信があり、それを活かして一生懸命働きたいと考えております。

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4.まとめ

会社側が志望動機を知りたい本当の理由は、あなたの志望動機を知ることで「その人のやる気を確かめ、会社にとって有益な人かどうかを見極めたい」からです。

つまり、あなたは志望動機を伝えることで「やる気があって、会社にとって有益な人であることをアピールする」ことを考えて書かなければなりません。

この記事を参考にして、よく考えて自分の言葉で完成させましょう。

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