【整備工場に就職】認証工場、指定工場、就職するならどちらを選ぶべきか

整備士になる
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自動車整備工場には法的な分類で「認証工場」と「指定工場」があります。それは一般の人にはわかりにくいものであり、整備業界にいなければ詳しく知らないのが当たり前です。しかし、整備工場に就職する場合には、絶対に知っておくべきことです。

この記事ではこれから整備士を目指す人のために、認証工場と指定工場の違いを詳細まで徹底解説します。就職先を選ぶ前に必ず確認してください。

 

整備業界と法

 

自動車整備業界は道路運送車両法という法律のもとで、成り立っています。

整備業界のルールは全てこの法によって決められています。

例えば、雑貨屋さんにはそれほど決まりは無く、誰でもどこでもお店を出すことができると思いますが、自動車整備工場は道路運送車両法により、一定の基準を満たしていなければ、お店を開くことができないこととなっています。

その他にも、車両法では自動車整備工場に対して細かくたくさんのルールを作っています。

なぜ、それほど細かくルールを作っているのかというと、日本に数千万台保有されている自動車を、確実に整備していかなければ、国民の幸せを奪う悲惨な事故が増えると共に、日本や地球の環境を守ることができなくなってしまうからです。

それだけ自動車というものは世の中に与える影響が大きく、自動車の安全管理をする事は、国の重要な仕事になっているのです。

つまり、日本の自動車を確実に整備するために、整備工場に厳しいルールを設けた道路運送車両法があるのです。

 

認証工場

 

道路運送車両法の中にとても重要な項目として、「認証制度」があります。

それは「自動車整備業を営む者は、国の認証を受けなければなりません」とういう決まりです。

 

認証工場とは、国から認証を取得して自動車の分解整備を事業として経営できる工場の事を言います。

基本的に日本にある自動車整備工場は、全て認証工場です。

認証工場となるためには、人員(整備士資格取得者の数)、設備(点検機器、工具等)及び敷地や工場内の面積が決められており、国に申請手続きをしなければなりません。

 

指定工場

 

国から認証を取得した整備工場のうち、さらに一定の基準を満たした自動車整備工場のことを言います。

指定工場は一般に「民間車検場」と呼ばれることもあり、国の検査場に代わって自動車の検査が認められている工場です。

国の検査場以外の場所で、車検が許されている場所はこの指定工場以外にありません。

 

指定工場には自動車検査員の資格を持った整備士が複数所属し、自動車検査員は国の検査官の代わりに検査を行います。

つまり、車検の全てを自分たち社員だけで行える優位性を与えられているのが指定工場です。

指定工場 = 認証工場 + 車検が自分たちで出来る工場

と、なります。

 

初めて自動車整備工場に就職する場合は、この指定工場をおすすめします。

 

指定工場はその優位性を与えられている代わりに、国から厳しい監視の目を常に向けられています。

例えば、本来車検に適合しない車に対して保安基準適合証(基準に合格する旨の証明)の発行してしまうなどの不適切な事案や不正が発覚すれば、厳しいペナルティを課せられ、最悪の場合指定工場を取り上げられてしまうこともあります。

経営側からすると、認証工場では比較的気楽に会社の運営ができますが、指定工場では常に国の監査などを意識して運営しなければならないため、組織全体の管理体制をしっかりしていなければなりません。

つまり、指定工場は組織の管理体制がしっかりした会社であるという特徴があります。

 

このことから、これから初めて整備工場に就職する場合、認証工場でも指定工場であっても仕事内容にそれほど違いがありませんが、指定工場は認証工場に比べて優良企業が多い傾向にあるということは考慮したほうがいいかもしれません。

 

また、他にも指定工場をおすすめする理由は、

・規模が比較的大きい整備工場が多い(従業員も多い)ため、同僚に恵まれる可能性が認証工場より高い

・指定工場でしか経験できない仕事がある

・将来「自動車検査員」の資格が取れる

・自動車整備士としての見識が深くなり、関連法や業界全体が見渡せるようになる

などがあります。

 

point就職を決める際に、そこが認証工場か指定工場かを必ず確認しておきましょう

 

認証工場でも指定工場でもない整備工場

 

これは、法の中では自動車整備業者とは言いません。

具体的には次のようなパターンがあります。

①オイル交換やタイヤ交換などの軽微な作業のみをする工場

②必要な手続きを踏まず、違法に整備を行っている工場

①の軽微な作業のみをする工場について説明します。

自動車の分解整備を実施する場合には、国に届けて認証を受けなければならないのですが、オイル交換やタイヤ交換などの整備は分解整備に該当しません。

この程度の軽微な整備であれば、誰でも勝手に実施していい事になっています。

しかし、ブレーキを分解するような場合は分解整備に該当しますので、これは認証を受けなければなりません。

何が分解整備で、何が分解整備でないのかについては、ひとつひとつ細かく決められていますが、車検などをする際には、必ず分解整備がともなうので、こういった工場では車検整備ができない事になります。

具体的には、よくスタンドの横にある、車一台が入るようなスペースしかない施設がこの認証を持たない工場の例になります。

 

②の違法に整備を行う工場について説明します。

もちろんこれは論外です。

こんなところに就職すべきではありません。

違法整備事業者としていずれ告発されます。

 

pointいずれにしても、将来自動車整備士になるのであれば、この認証工場でも指定工場でもない工場に就職すべきではありません。

まとめ

・道路運送車両法では、認証工場と指定工場に分けられる
・認証工場は、違法工場以外の全ての整備工場
・指定工場は認証工場のうち、自分たちで検査することを許された優位性のある工場
・指定工場は管理体制がしっかりしている
・初めての整備工場への就職なら指定工場を選ぶべき

 

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