- 旅行や帰省などで一時的にスタッドレスタイヤを使いたい
- スタドレスタイヤが高いので買いたくない
- スタッドレスタイヤの保管場所がない
このような場合にスタッドレスタイヤのレンタルサービスは便利です。
この記事では、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)のレンタルサービスについて、整備士ねっとチームが解説します。あなたにとって利用価値があるサービスかどうかがわかります。
スタッドレスタイヤのレンタルとは
冬のシーズンに、スタッドレスタイヤ(ホイール付き)をレンタルできるサービス
降雪地域への旅行や出張などで、スタッドレスタイヤが一時的に必要な方などに人気のあるサービスです。
一部のカー用品店(オートバックスなど)や、タイヤ専門店、ガソリンスタンドなどで実施されているサービスで、普段は雪の降らない東京や神奈川、大阪などの大都市のタイヤ専門店を中心に展開されています。
スタッドレスタイヤレンタルの料金相場
タイヤ サイズ | 1泊あたり の料金相場 | 1泊追加ごと |
---|---|---|
14インチ | 5,000円~ 10,000円 | +1,500円~ 5,000円程度 |
15インチ | 6,000円~ 10,000円 | +1,500円~ 5,000円程度 |
16インチ | 7,000円~ 10,000円 | +1,500円~ 5,000円程度 |
17インチ | 10,000円~ 15,000円 | +1,500円~ 5,000円程度 |
上記表のレンタル料金には交換工賃が含まれていません。レンタル料と交換工賃が別の場合が多いので注意して確認してください。
また、交換工賃が別の場合は、2回の交換で7,000円~15,000円程度の追加料金が発生します。こちらは車種やタイヤサイズにより大きく異なります。
※交換作業は、借りるときと返すときの2回発生するため、2回分の料金となります。
スタッドレスタイヤのレンタル期間
1泊~数日程度を想定したサービスで、1ヶ月、1シーズンのレンタルサービスは無い
複数のサービス実施店を調べても、最大でも数日程度の、短期間のレンタルを想定しているサービスしか見当たりませんでした。
1シーズンずっと借りていたいような用途向けのサービスは基本的にありませんが、必要な場合は店舗に問い合わせましょう。ただし、スタッドレスタイヤのレンタルは借りる期間が長ければ長いほどコスパが悪く、新品タイヤを購入したほうが良い状態になりやすいです。
スタッドレスタイヤ・レンタルの利用方法と流れ
- 予約
- 店舗に行く
- スタッフがタイヤを交換
- 乗って帰る
- 使用後店舗に行く
- スタッフが元のタイヤに戻す
レンタル期間中、現在装着している自分のタイヤは預かってくれるお店が多いです。一部のお店では、自宅にタイヤを持ってきてくれるところもありますが、その場合は、交換作業を自分で実施する必要があります。
レンタルスタッドレスタイヤの性能
銘柄・性能・年式不明で選べないが、極端に悪いものはない
レンタルスタッドレスタイヤの性能については不明で、選ぶことはできないことが多いですが、サービス提供側の企業からすると、お金をもらっている以上、あまりに性能の悪いタイヤや、劣化したタイヤをレンタルするとは思えないので、一定の品質は保たれると考えていいでしょう。
心配な場合は、「タイヤは新しいですか?」「借りるタイヤの状態はいいですか?」と聞くことをおすすめします。
そう聞くだけで、「このお客さんは気にする人だな」と印象付けられるので、なるべく新しいものや品質の良いものを提供してくれる可能性が高くなります。
どんな車のタイヤもレンタルできるか
需要のあるタイヤのみ提供しているところが多い
スタッドレスタイヤのレンタルは、需要の高い大衆車用のタイヤしか利用できないことが多いです。
ある可能性高い | 無い可能性が高い |
---|---|
大衆車 軽自動車 | 輸入車 高級車 大きなSUV スポーツカー 18インチ以上のホイール |
自分の車種が、無い可能性が高い車種だと思われる場合は、事前に利用可能かどうか確認しましょう。
スタッドレスタイヤ・レンタルサービスの注意点
- 事前予約をする
- レンタル中の故障・盗難時の対応や負担・免責を確認
- レンタル料金に含まれる内容を確認する
- タイヤの状態を確認する
事前に上記を確認しましょう。
特に交換工賃がレンタル料金に含まれるかで費用が大きく変わります。
スタッドレスタイヤ・レンタルサービス実施店
実施店舗はあまり多くないので、地域別に検索を
2023年秋現在、スタッドレスタイヤのレンタルサービスは、それほど多くの店舗で実施していないので、あなたの住んでいる地域別に検索する必要があります。
検索:スタッドレスタイヤレンタル〇〇県(市・区・町)
実施していても、インターネット上に情報が掲載されず、チラシや看板でサービスをPRしているスタンドなども多いため、直接問い合わせが必要な場合があります。
なお、実施している可能性がある店舗は以下のとおりです。
- タイヤ専門店(タイヤガーデン・Mrタイヤマン・タイヤ館など)
- カー用品店(オートバックス・イエローハット・ジェームスなど)
- ガソリンスタンド
イエローハットやオートバックスなど同じフランチャイズ・チェーン系列の店舗でも店舗や地方によって実施していたり、していなかったりするので、注意してください。
東京・神奈川・大阪など、需要の高い地域によってはディーラーなどでも実施している場合があります。
また、現在のところサービス提供企業は少なく、普段雪の降らない都市部で雪マークの天気予報が出ると、一気に需要が高まりますので、そのような時期は利用が難しくなるかもしれません。
オートバックスのスタッドレスタイヤレンタル
全ての店舗で実施しているわけではない
オートバックスでスタッドレスタイヤのレンタルサービスを行っていると報告がありましたが、全店舗で実施しているわけではありません。
また、オートバックスはフランチャイズ店舗であり、経営者がそれぞれ違います。そのため、実施している店舗としていない店舗があり、雪の降らない大都市圏をのぞいて、サービスを実施していない店舗の方が圧倒的に多いです。
スタッドレスタイヤ・レンタルのメリット・デメリット
メリット
高価なスタッドレスタイヤを購入すること無く、使いたいときだけレンタルできてなおかつ楽
これが、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスのメリットです。
- 1泊2日のスキー旅行に行く
- 冠婚葬祭などの場面で、積雪地の実家に急に帰省しなければならない
- 天気予報で突然の雪マークが出た
スタッドレスタイヤ・レンタルは数日だけの利用シーンで大きな利用価値があります。
経済的なメリットだけでなく、急な雪への対応にも役に立つことがわかります。
ただし、東京・神奈川・大阪・名古屋などの大都市での急な雪の場合は、一気に需要が高まるため、実際には借りることが難しくなりますので、「あてにならない」と思ったほうが良いです。
また、タイヤを自宅に保管しなくて良いというメリットも、特に都会の賃貸に暮らす人にとっては大きなメリットになります。
他には、4人の友達でスキー旅行に行くシーンなどで「割りカン」にしやすいなどの特徴もあります。旅行に行く途中でレンタル(交換)し、帰り際にまた戻してもらうという利用はイメージしやすいです。
デメリット
レンタル期間が長くなったり回数が多いとコスパが悪い
レンタルスタッドレスタイヤのデメリットはこれにつきます。ネット通販を利用すれば、一週間程度の利用でも購入したほうが安い場合があります。
スタッドレスタイヤ・レンタル以外の雪道対策
- スタッドレス装着レンタカーの借用
- スタッドレスタイヤ・ホイールの新品購入
- チェーンの装着
1.レンタカーの借用(スタッドレス装着車)
スタッドレスタイヤ・レンタルと同じで便利
スタッドレスタイヤのレンタカーを借りれば、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスと同じようなメリットがあります。また、「楽」という部分では、交換作業の時間や手間が無いので、レンタカーに分があります。
レンタカーとレンタルを比較検討する場合は「利用料金の違い」と「自分の車にこだわるか」で判断してください。自分の車を使いたい人はレンタルがいいです。利用料金に関してはそれほど両者に大差は無いように思います。
2.スタッドレスタイヤ・ホイールの新品購入
レンタルよりコストはかかるが、安価なネット購入方法がある
インターネット通販の利用で、スタッドレスタイヤを極限まで安く購入すえれば、比較的費用を抑えることができます。大衆車であれば、ホイール付きで5万円程度で手に入る場合があります。
また、保管場所がない場合は、レンタルスペースを利用するという方法があります。
新品タイヤを買ったほうが良いケース
10日以上の利用は購入したほうが安い
利用料金だけで判断すると、長期間の利用や複数回の利用では新品購入のほうがコスパがいいのは明らかですので、1ヶ月や1シーズン借りたいという場合には新品を購入したほうが得です。
概ね、10日間以上借りるのであれば、新品のスタッドレスタイヤを買ったほうが安い可能性が高いと推測できます。
新品のスタッドレスタイヤは3~5年程度使用できるのが一般的ですので、3~5年で10日間以上も使用したい場面があるのであれば、購入をおすすめします。
もちろんタイヤの置き場所が無い、普段は全く使用しないなど、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスのメリットを活かせる人は、料金が高くてもレンタルに価値はあります。そこは料金を含めて、あなたに合うかどうかです。
3.チェーンの装着
チェーンはもっとも安価な雪対策
スタッドレスタイヤの代わりとして、チェーンを装着する方法があります。近年チェーンの技術が上がったことで、利用する人も増えています。詳しくはこちらの記事に書きました。
スタッドレスタイヤレンタルのよくある質問と回答
- スタッドレスタイヤレンタルの費用はいくらですか?
-
スタッドレスタイヤレンタルの費用は、タイヤサイズやホイールサイズ、タイヤの種類などによって異なります。また、レンタル期間や延長料金も異なります。料金相場についてはこちらを参考にしてください
- スタッドレスタイヤレンタルの期間はどのくらいですか?
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1泊~3泊程度での利用が多く、1週間以上レンタルできるサービスは少ないです。
- スタッドレスタイヤレンタルの対象車種はありますか?
-
一般的な大衆車には対応しますが、輸入車や車体の大きなSUVなどの車種は、レンタルできない場合があります。詳しくはこちらを確認してください。
- スタッドレスタイヤレンタルで、タイヤの交換はしてもらえますか?
-
レンタル料金とは別途料金になることが多いですが、タイヤ交換作業も実施します。また、タイヤ交換の際には、タイヤのバランス調整や空気圧調整などの作業も実施されるため安心して利用できます。
- スタッドレスタイヤレンタルで、タイヤの残溝はどのくらいですか?
-
多くの場合で、新品または、残溝が8~10mm程度ある質の高いタイヤが提供されます。
- スタッドレスタイヤレンタルのメリットは何ですか?
-
高価なスタッドレスタイヤを購入すること無く、使いたいときだけレンタルできてなおかつ楽なことです。詳しくはこちらを確認してください。
- スタッドレスタイヤレンタルのデメリットは何ですか?
-
レンタル期間が長くなったり回数が多いとコスパが悪いことです。詳しくはこちらを確認してください。
まとめ
近年の異常気象や、気候変動によって予測できないところに大雪が降ることも珍しくなくなりました。そんな中利用価値が高まっているサービスが「スタッドレスタイヤのレンタルサービス」です。賢く使えばとても役に立つサービスです。
一方で、利用料金はそれほど安くないので、長期間のレンタルであれば、ネット通販を利用して安く購入する方が良い場合や、同じような特徴をもつレンタカーを利用する方法を考えても良いかもしれません。
以上、スタッドレスタイヤ・レンタルの料金相場や実施店などについてでした。