- スタッドレスタイヤを使いたいけど、購入するまでもない
- スタッドレスタイヤの保管場所がない
このような場合にスタッドレスタイヤのレンタルサービスは便利です。
この記事では、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)のレンタルサービスのいろはについて、整備士ねっとチームが解説します。3分程度であなたにとって利用価値があるサービスかどうかがわかります。
スタッドレスタイヤのレンタルとは
スタッドレスタイヤのレンタルとは、その名の通り、スタッドレスタイヤをホイールごとレンタルするサービスです。
一部のカー用品店(オートバックスなど)や、タイヤ専門店、ガソリンスタンドなどで近年開始されているサービスで、普段は雪の降らない東京や神奈川、大阪などの大都市を中心に多く展開されています。
スタッドレスタイヤレンタルの料金相場と期間
タイヤサイズ | 1泊あたりの料金相場 | 1泊追加ごと |
---|---|---|
14インチ | 5,000円~10,000円 | +1,500円~5,000円程度 |
15インチ | 6,000円~10,000円 | +1,500円~5,000円程度 |
16インチ | 7,000円~10,000円 | +1,500円~5,000円程度 |
17インチ | 10,000円~15,000円 | +1,500円~5,000円程度 |
レンタル料と交換工賃が別の場合が多いので注意して確認してください
交換工賃が別の場合は、2回の交換で7,000円~15,000円程度の追加料金が発生します。こちらは車種やタイヤサイズにより大きく異なります。
※交換作業は、借りるときと返すときの2回発生するため、2回分の料金となります。
スタッドレスタイヤのレンタル期間
基本的に1日~数日程度を想定したサービスで、1ヶ月、1シーズンのレンタルサービスは無い
複数のサービス実施店を調べても、最大でも数日程度の、短期間のレンタルを想定しているサービスしか見当たりませんでした。
1シーズンずっと借りていたいような用途向けのサービスは基本的にないので、あまり期待できませんが、必要な場合は店舗に問い合わせましょう。
また、長ければ長いほど新品を購入したほうが、コスパが良い状態にもなりやすいです。
スタッドレスタイヤ・レンタルの利用方法と流れ
- 予約
- 店舗に行く
- スタッフがタイヤを交換
- 乗って帰る
- 使用後店舗に行く
- スタッフが元のタイヤに戻す
レンタル期間中、現在装着している自分のタイヤは預かってくれるお店が多いです。一部のお店では、自宅にタイヤを持ってきてくれるところもありますが、その場合は、交換作業を自分で実施する必要があります。
レンタルスタッドレスタイヤの性能
銘柄・性能・年式不明だが、極端に悪いものはないが、「タイヤの状態は?」と事前確認がおすすめ
レンタルするスタッドレスタイヤの、銘柄や製造年を選ぶことは難しいので、レンタルスタッドレスタイヤの性能については不明です。ただし、サービス提供側の企業からすると、お金をもらっている以上、あまりに性能の悪いタイヤや、劣化したタイヤをレンタルするとは思えないので、一定の品質は保たれると考えていいでしょう。
また、問い合わせ時に「タイヤは新しいですか?」「借りるタイヤの状態はいいですか?」と聞くことをおすすめします。
そう聞くだけで、「このお客さんは気にする人だな」と印象付けられるので、なるべく新しいものや品質の良いものを提供してくれる可能性が高くなります。
どんな車のタイヤもレンタルできるか
需要のあるタイヤのみ提供しているところが多い
スタッドレスタイヤのレンタルは、需要の高い大衆車用のタイヤしか利用できないことが多いです。
ある可能性が高い車種 | 無い可能性が高い車種 |
・大衆車 ・軽自動車 | ・輸入車 ・高級車 ・大きなSUV ・スポーツカー ・18インチ以上のホイール |
自分の車種が、無い可能性が高い車種だと思われる場合は、事前に利用可能かどうか確認しましょう。
スタッドレスタイヤ・レンタルサービスの注意点
- レンタル中の故障・盗難時の対応や負担・免責を確認
- レンタル料金に含まれる内容を確認する
- タイヤの状態を確認する
事前に上記を確認しましょう。
特に交換工賃がレンタル料金に含まれるかで費用が大きく変わります。
スタッドレスタイヤ・レンタルサービス実施店

実施店舗はあまり多くないので、地域別に検索を
2023年現在、スタッドレスタイヤのレンタルサービスは、それほど多くの店舗で実施していないので、あなたの住んでいる地域別に検索する必要があります。
検索:スタッドレスタイヤ_レンタル_〇〇県(市・区・町)
実施していても、インターネット上に情報が掲載されず、チラシや看板でサービスをPRしているスタンドなども多いため、直接問い合わせが必要な場合があります。
なお、実施している可能性がある店舗は以下のとおりです。
- タイヤ専門店(タイヤガーデン・Mrタイヤマン・タイヤ館など)
- カー用品店(オートバックス・イエローハット・ジェームスなど)
- ガソリンスタンド
イエローハットやオートバックスなど同じフランチャイズ・チェーン系列の店舗でも店舗や地方によって実施していたり、していなかったりするので、注意してください。
東京・神奈川・大阪など、需要の高い地域によってはディーラーなどでも実施している場合があります。
また、現在のところサービス提供企業は少なく、普段雪の降らない都市部で雪マークの天気予報が出ると、一気に需要が高まりますので、そのような時期は利用が難しくなるかもしれません。
スタッドレスタイヤ・レンタルの特徴・メリット

高価なスタッドレスタイヤを購入すること無く、使いたいときだけレンタルできてなおかつ楽
これが、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスの最大の特徴です。
- 1泊2日のスキー旅行に行く
- 冠婚葬祭などの場面で、積雪地の実家に急に帰省しなければならない
- 天気予報で突然の雪マークが出た
スタッドレスタイヤ・レンタルは数日だけの利用シーンで大きな利用価値があります。
経済的なメリットだけでなく、急な雪への対応にも役に立つことがわかりますが、東京・神奈川・大阪・名古屋などの大都市での急な雪の場合は、一気に需要が高まるため、実際には借りることが難しくなりますので、「あてにならない」と思ったほうが良いです。
また、タイヤを自宅に保管しなくて良いというメリットも、特に都会の賃貸に暮らす人にとっては大きなメリットになります。
さらに、4人の友達でスキー旅行に行くシーンなどで「割りカン」にし易いですね。旅行に行く途中でレンタル(交換)し、帰り際にまた戻してもらうという利用はイメージしやすいです。
スタッドレスタイヤ・レンタル以外の方法
- スタッドレス装着レンタカーの借用
- スタッドレスタイヤ・ホイールの新品購入
- チェーンの装着
1.レンタカーの借用(スタッドレス装着車)
スタッドレスタイヤ・レンタルと特徴は同じ
スタッドレスタイヤのレンタカーを借りれば、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスと同じようなメリットがあります。また、「楽」という部分では、交換作業の時間や手間が無いので、レンタカーに分があります。
レンタカーとレンタルを比較検討する場合は「利用料金の違い」と「自分の車にこだわるか」で判断してください。ファミリーでの利用はやはり自分の車を使いたい人が多いと思いますので、レンタルがいいです。利用料金に関してはそれほど両者に大差は無いように思います。
2.スタッドレスタイヤ・ホイールの新品購入
安価な購入方法がある
インターネット通販の利用で、スタッドレスタイヤを極限まで安く購入する方法があります。大衆車であれば、ホイール付きで5万円程度で手に入る場合がありますので、検討の価値はあります。
購入方法についてはこちらの記事に詳しく書きました。
>>>スタッドレス・タイヤとホイールセットおすすめの購入方法5選
また、保管場所がない場合は、レンタルスペースを利用するという方法があります。
新品タイヤを買ったほうが良いケース
長期間借りる場合
利用料金だけで判断すると、長期間では新品購入のほうがコスパがいいのは明らかですので、1ヶ月や1シーズン借りたいという場合には新品を購入するべきです。
概ね10日間以上借りるのであれば、新品のスタッドレスタイヤを買ったほうが安い可能性が高いと推測できます。
新品のスタッドレスタイヤは3~5年程度使用できるのが一般的ですので、3~5年で10日間以上もこういった場面があるのであれば、購入をおすすめします。
もちろんタイヤの置き場所が無い、普段は全く使用しないなど、スタッドレスタイヤ・レンタルサービスのメリットを活かせる人は、料金が高くてもレンタルに価値はあります。そこは料金を含めて、あなたに合うかどうかです。
3.チェーンの装着
チェーンはもっとも安価な雪対策
スタッドレスタイヤの代わりとして、チェーンを装着する方法があります。近年チェーンの技術が上がったことで、利用する人も増えています。詳しくはこちらの記事に書きました。
>>>チェーンがあればスタッドレスはいらない!?/本当はどっちがいいのかの疑問に答えます
まとめ
近年の異常気象や、気候変動によって予測できないところに大雪が降ることも珍しくなくなりました。そんな中利用価値が高まっているサービスが「スタッドレスタイヤのレンタルサービス」で、賢く使えばとても役に立つサービスです。
一方で、利用料金はそれほど安くないので、長期間のレンタルであれば、インターネット販売などを利用して安く購入する方が良い場合や、同じような特徴をもつレンタカーを利用する方法を考えても良いかもしれません。
以上、スタッドレスタイヤ・レンタルの特徴や料金相場についてでした。