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中古スタッドレスタイヤ選びのポイント/購入方法や価格・性能・デメリットについて整備士解説

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スタッドレスタイヤは決して安くないので、中古のスタッドレスタイヤを検討する人も多いです。中古スタッドレスタイヤは新品に比べて価格が圧倒的に安く、良いものが見つかればとてもお得です。また、ホイールセットを選ぶことで、さらにお得になります。

しかし、信頼できる性能のある中古スタッドレスタイヤを選んで購入することは非常に難しく、失敗する人も多いので注意が必要です。

この記事では、中古スタッドレスタイヤの特徴や価格について、積雪地のディーラーで長年スタッドレスタイヤを取り扱っていた一級整備士の管理人が解説します。

中古スタッドレスタイヤのことが全てわかります。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。X(旧twitter)でたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっています。(seibisi_net

目次

中古スタッドレスタイヤを選ぶ6つのポイント

  1. 製造年
  2. 溝の深さ
  3. ひび割れ
  4. メーカー・銘柄
  5. 変色・変形
  6. 信頼できる販売元

良質でコスパのよい中古のスタッドレスタイヤを選ぶことはプロでも非常に難しいです。特にネット通販で購入する場合は、実際に自分の目で確認することができないため、ネット通販サイトであればなおさらハードルが上がります。

中古のスタッドレスタイヤを購入する場合は、上記のとおり売られているタイヤの詳細な情報をしっかり確認しましょう。

1.製造年月

5年以上前に製造された中古のスタッドレスタイヤは選ばない

製造年が古いタイヤは性能が低いです。

スタッドレスタイヤは製造から時間が経てば経つほど性能が落ちていきます。例え、全く使わずに保管しておいたとしても、タイヤの素材であるゴムは劣化し、柔軟性を失い固くなり、特に氷上性能が低下することで、スリップ事故などのリスクが高くなります。

5年以上前に製造された中古のスタッドレスタイヤは選ばない方が良いでしょう。一般的にスタッドレスタイヤの交換時期は使用開始から3~5年であり、実際に積雪地に住むドライバーは、「3~5年」の使用で新品に交換する人が多いです。

中古タイヤを選ぶ場合には、必ず製造年月を確認してください。製造年月がわからない場合は銘柄である程度判断がつきますが、購入しないほうが無難です。

タイヤ製造年月の確認方法

タイヤの製造年月は、タイヤのサイドウォールに刻印されているため、誰でも目視で確認できます。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

2.溝の深さ

溝が少ないスタッドレスタイヤは選ばない

タイヤの溝が少ないタイヤは性能が低いです。

スタッドレスタイヤの溝は、深さが増すほど、雪や水の排水効果が向上します。タイヤの溝はタイヤと路面の接触面積を確保し、積雪・降水時のグリップ力を向上させ、安全な走行が可能になります。

新品時のスタッドレスタイヤは、約10 mm程度の溝の深さがありますが、走行することによって溝が減っていくため、溝の深さである程度性能や劣化度合いの判断がつきます。

中古のスタッドレスタイヤを選ぶときは、なるべく10 mmに近いものを選び、5 mm以下のものは選ばないようにしましょう。

3.ひび割れ

ひび割れのあるタイヤは選ばない

ひび割れのあるスタッドレスタイヤは性能が低く、さらにパンクやバースト(破裂)のリスクが高まります。

タイヤはゴム製品なので、保管方法などにより劣化し、ゴム成分が固くなりひび割れが起こることがあります。特に直射日光や熱、乾燥により劣化が激しくなります。

ひび割れのあるスタッドレスタイヤは、グリップ性能が悪くなるばかりでなく、最悪の場合、走行中にバースト(破裂)する危険性があります。

ひび割れのある中古スタッドレスタイヤは選ばないように注意しましょう。

出典:一般社団法人日本自動車タイヤ協会

4.メーカー・銘柄

メーカー・銘柄の良いものを選ぶ

スタッドレスタイヤは、製造したタイヤメーカーや銘柄(ブランド)によって、新品時のもともとの性能に大きな差があり価格も大きく違います。

特にブリジストンのスタッドレスタイヤは氷上性能に対する評価が高く、価格が最も高額なタイヤです。

逆に海外製のスタッドレスタイヤは、新品時にブリジストンの半値で購入できるような、性能が低いと思われる製品も存在します。

また、ブリジストンやダンロップなどのスタッドレスタイヤには、高性能モデルと廉価版(安い)モデルがあります。

中古のスタッドレスタイヤを購入する場合は、なるべく、メーカー・銘柄の良いタイヤを選ぶことが重要です。

5.変色・変形

変色・変形のあるスタッドレスタイヤは選ばない

スタッドレスタイヤの保管方法やタイヤに何らかの外的要因が加わり、変色・変化が起きる場合があります。

変色・変形のあるスタッドレスタイヤは、タイヤの本来の性能を発揮できない可能性が高く、最悪の場合、走行中にバースト(破裂)する危険性があります。

変色・変形のあるスタッドレスタイヤは選ばないように注意しましょう。

6.信頼できる販売元から購入する

盗品・出どころ不明・悪質詐欺事業者も存在する

自動車のタイヤは盗難が多いパーツであり、盗品が市場に出回ることがあります。このようなタイヤを購入し、後でトラブルに発展しないように注意しなければなりません。

中古のスタッドレスタイヤを購入する場合は、信頼できる業者から購入することが重要です。

中古スタッドレスタイヤ購入方法と購入場所

  1. 取り扱い店舗で購入
  2. ネット通販で購入

中古スタッドレスタイヤを購入する方法は上記2つです。

1.取り扱い店舗で購入

  • 実際に商品を見ることができる
  • スタッフに相談できる
  • 中古タイヤの取り扱い店舗は少ない
  • 中古スタッドレスタイヤの取り扱い店舗はさらに少ない
  • 自分の車種に合うタイヤが販売されている店舗はさらに少ない

店舗で中古タイヤを購入する場合は、上記のような特徴があります。

店舗のスタッフのアドバイスを受けながら、実際のタイヤを見ながら間違えずに購入できるという大きなメリットがありますが、とにかく取り扱い店舗が少なく、合うタイヤを店舗でみつけることは、非常に困難と言えます。

通常の中古サマータイヤでも探すのが難しく、中古スタッドレスタイヤとなるとさらに探すことが難しくなります。

店舗で品質の良い中古スタッドレスタイヤやホイールセットを見つけることができればとてもラッキーですが、現実的には下記のインターネット通販で購入する方法を考えたほうが良いかもしれません。

中古タイヤが多く販売されている店舗

UP GARAGE

アップガレージは国内に200店舗以上を構える自動車アフターパーツ専門店です。中古部品は店舗にある他、ネットでも購入が可能です。

太平タイヤ

太平タイヤは中古タイヤのネット販売店です。

2.ネット通販で購入

  • 店舗より探しやすい
  • 実際にタイヤをみることができない
  • サイズなど間違えて購入するリスクが高い
  • 送料がかかる

インターネット通販で中古タイヤを購入する場合は上記のような特徴があります。

インターネット通販は、店舗で適合する中古タイヤやホイールを探すよりも圧倒的に探しやすいですが、写真や説明文などで自らが品質などを判断して購入しなければならないため、失敗するリスクが高まります。

しかし、中古スタッドレスタイヤを購入するにはこの方法が最も現実的です。

中古タイヤが多く販売されている通販サイト

Amazonカータイヤ・ホイール

Amazonカータイヤ・ホイール

アマゾンでは比較的多くの中古タイヤを扱っています。

【楽天市場】車 タイヤ・ホイール

楽天市場も中古タイヤは豊富です。

取付方法や送料に注意

ネットでタイヤを購入する場合は、取付方法を考えてから購入することが大事です。せっかく安く購入したタイヤも、取り付けに多くのお金がかかってしまうと、せっかくの苦労がむくわれません。コツや注意点はこちらの記事で説明しています。

中古スタッドレスタイヤの価格相場

下記表はサイズ別の中古スタッドレスタイヤ4本セット(ホイールは含まない)の参考価格です。

ホイールサイズ料金目安
12・13インチ5,000円~
14インチ8,000円~
15インチ10,000円~
16インチ15,000円~
17・18インチ20,000円~

上記の表は、ネット検索で確認できた中古スタッドレスタイヤで、最低限の性能をクリアしてそうなものの価格相場です。特に軽自動車に使用するような12~15インチのタイヤは非常に安価です。

ホイール付き(セット)の場合は価格が上がりますが、12.13.14.15インチの小さなホイールは、ホイールが付いても、付かなくても価格がそれほど変わりません。また、ホイール付きの中古スタッドレスタイヤのほうが数多く市場に出回っています。

当然、明らかに質の高そうなものは値段がかなり上がります。かなりお得なものと、そうでないものがあり、また、何度も言いますが、お得かどうかの判断も難しいです。

中古スタッドレスタイヤの価格は、有って、無いようなものなので、参考程度にしてください。また、ネット通販の場合は、送料が別途必要になることが多いので確認が必要です。

中古スタッドレスタイヤ2つのメリット

  1. 値段が極端に安い
  2. ホイールセットでさらにお得

1.値段が極端に安い

中古のスタッドレスタイヤの値段は、新品に比べてかなり格安です

店頭に並ぶ中古タイヤは、販売・買い取り業者がユーザーから買い取ったタイヤ、自動車販売店の車の買い取りや下取りによって出てくるタイヤ、出どころ不明なものも多くあります。

いずれにしても、手放す方からすれば全く必要なくなったタイヤであるため、その取引はタダ同然のものも多く、販売する方からすると原価がかなり安いので、安く販売することができます。

また、スタッドレスタイヤは3~5年程度で新品に交換するユーザーが多いため、1年売れ残ると大幅に価値が下がるので、安くしても早く売りたいという力が働きます。

以下、ブリジストンの17インチのスタッドレスタイヤの一例です。

  • 新品店頭相場:4本で14万円
  • 中古    :4本で3.5万円

これほど安いこともめずらしくありません。

2.ホイール付きスタッドレスタイヤでさらにお得

中古のタイヤはホイールセット売られていることが多いです。理由はホイールごと要らなくなって手放す人が多いからです。

スタッドレスタイヤの他に、ホイールも必要な場合、別途ホイールの費用もかかってしまいます。ホイールとタイヤの両方が欲しい人は、ホイール付きの中古スタッドレスタイヤを購入することで、かなり安く購入することができます。

また、ホイールセットで購入することで、タイヤの組み付けに関わる手間やコストが発生しないので、中古スタッドレスタイヤのメリットを最大に生かせるのは、ホイール付きで購入した場合です。

中古スタッドレスタイヤ2つのデメリット

  1. 性能・質に不安
  2. 市場が小さく流通が少ない

1.性能、品質に不安

中古スタッドレスタイヤの品質や性能は全体的に信頼できない

冬季の氷結路や積雪路を安全に走行するためには、スタッドレスタイヤの性能は非常に重要です。性能次第ではドライバーの技術に関わりなく、安全に、安心して走行でき、もしくは事故に直結することもあります。

そして、ゴム部品であるスタッドレスタイヤは、新品時に最大の性能を発揮し、走行や時間が経つに連れて性能が劣化します。

一度使用した中古のスタッドレスタイヤの性能は、新品のスタッドレスタイヤに比べて、性能が低いことは言うまでもなく、品質のポイントは「どのくらい性能が劣化しているのか」の程度の問題になってきます。

販売されている中古スタッドレスタイヤの中には新品に限りなく近いものもあれば、逆にもう寿命が近づいているようなタイヤも売られています。また、スタッドレスタイヤの性能は普通タイヤ(サマータイヤ)に比べて、性能の要素が多く、溝の深さや年式だけでは判断しにくい部分があります。

中古スタッドレスタイヤを購入する場合には、そのタイヤの価値を判断することが最も重要です。どんなに安くとも、ピッタリ合うとしても、スタッドレスタイヤとしての性能が低ければ意味が無いからです。しかし、中古スタッドレスタイヤの性能的な価値は、一般の人が判断するのは少し難しいです。

私達プロの整備士でさえも写真や説明だけでは、判断できない場合があります。そこに失敗のリスクが生まれます。

一方で、「1シーズン履ければいい」「代替えが近い」等の場合は、ある程度リスクを許容できるかもしれません。

スタッドレスタイヤの寿命や性能について詳しく知りたい場合はこちらの記事に書いています。中古タイヤを購入する場合は一度目を通すことをおすすめします。

価格は本当に適正?

中古スタッドレスタイヤの価格が適正なのかどうかの判断は非常に難しいです。

一つの指標として、購入しようとしている新品タイヤの価格を把握しておくことは重要です。

スタッドレスタイヤはメーカーや銘柄(ブランド)によって、性能や新品時の価格が違うので、同じサイズでも、元々高いタイヤと、安いタイヤがあります。「安いと思って買ったら、元々新品でも安いタイヤだった」とならないために新品タイヤの価格を把握しておきましょう。

タイヤが安いネット通販サイト

2.市場が小さく流通が少ない

中古のスタッドレスタイヤ市場はそれほど大きくないので、どこで販売しているのか、そこに自分の車に合うサイズのタイヤがあるのかを探すのが難しいです。ネット上では自分の車に合うタイヤがどこにも売ってないこともあるかもしれません。

まずは楽天やAmazonの中古スタッドレスタイヤを検索するのがおすすめです。

中古スタッドレスタイヤは買うべきか

  • 良いものなら買うべき
  • 実際には良いものを探すのがとても難しい

良い中古スタッドレスタイヤとは

  1. 自分の車にピッタリ合って、
  2. スタッドレスタイヤの性能があり、
  3. 長く使えそうで、
  4. 価格が安いタイヤです

こんな良い中古スタッドレスタイヤを探すことができれば、買うべきです。場合によっては新品タイヤの5分の1以下で購入できることもあります。

問題は、探せるかどうかと、良いものかどうかを判断できるかどうかで、ここが重要なポイントになります。

新品タイヤを格安で購入する方法

新品のスタッドレスタイヤをネットで安く購入するほうが安心

もし、新品のスタッドレスタイヤやホイールが格安で買えるのであれば、それに越したことはありません。中古のスタッドレスタイヤの購入は様々なリスクが伴います。

但し、ネット販売には落とし穴が多く、失敗する人も多いです。あらためて、新品のスタッドレスタイヤを検討するのであれば、こちらの記事からご確認ください。

>>>タイヤのネット購入で失敗しないコツと方法【プロの整備士が伝授します】

タイヤが安いネット通販サイト

中古スタッドレスタイヤに関するよくある質問と回答

中古スタッドレスタイヤの価格はいくらくらいですか?

中古スタッドレスタイヤの価格は、タイヤのサイズや銘柄、使用年数などによって異なります。一般的に、新品スタッドレスタイヤの半額以下で購入することが可能です。詳しくはこちらをご確認ください。

中古スタッドレスタイヤの選び方のポイントは何ですか?
  1. 製造年
  2. 溝の深さ
  3. ひび割れ
  4. メーカー・銘柄
  5. 変色・変形
  6. 信頼できる販売元

詳しくはこちらをご確認ください。

中古スタッドレスタイヤの保証はありますか?

中古スタッドレスタイヤの保証は、販売店によって異なります。保証がある場合は、パンクやひび割れなどのトラブルが発生した場合に、交換や修理などの対応を受けることができますが、保証のない販売店が多数派です。

中古スタッドレスタイヤは安全ですか?

中古スタッドレスタイヤは、新品スタッドレスタイヤと比べて性能が劣る可能性が高いです。中古スタッドレスタイヤのデメリットについてはこちらをご確認ください。

中古スタッドレスタイヤの溝の深さはどのくらいあればよいですか?

なるべく新品時の10 mmに近いものを選び、5 mm以下のものは極端に性能が低い可能性が高いため、選ばないようにしましょう。

まとめ

中古スタッドレスタイヤは、価格が圧倒的に安く、良いものが見つかればとてもお得です。但し、実際には探すのが難しいことと、失敗するリスクが伴います。

例えば性能の低い中古タイヤを使用して、一度事故を起こしてしまえば様々な損害が出てしまい、タイヤの値段どころでは無くなることが多いです。また、中古のスタッドレスタイヤを購入する人は世の中にそう多くはありません。

一方で、一定の性能が保たれる新品スタッドレスタイヤはリスクが少なく、安全性が保たれます。そのため、新品タイヤを購入する人が圧倒的に多い現状があります。

ここまで読んで不安に感じた人は、最初から中古スタッドレスタイヤの選択肢を捨てても良いかもしれません。もし、私の友人だったならば、なかなか勧めづらいのは確かです。そんな場合は、新品を安く購入することを検討してみてはどうでしょうか。

以上、中古スタッドレスタイヤのメリット・デメリット解説でした。

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