車の中でもインターネットが使えるようになると、車内でもリビングのように快適に過ごせるようになります。家族旅行や車中泊、通勤時間、ビジネスなど、車内の空間を様々なシーンで活用することで、日々の生活は大きく変わります。
この記事では、車の中でWi-Fiを利用したい場合にどんな方法があるか知りたい人や、より安く、無制限にWi-Fiを使いたい人に向けて、車の中でWi-Fiを使う4つの方法とそれぞれの特徴を整備士ねっとチームが紹介します。
モバイルWi-Fi「BroadWiMAX」
BroadWiMAXは使い放題のギガ放題プランを業界最安級で実現しているサービスです。
車の中はもちろん、自宅や出張先でも無制限の高速通信が可能な定番のモバイルWi-Fiです。
車の中でWi-Fiを使う4つの方法
1.自動車メーカーWi-Fi | 2.パイオニア Wi-Fi | |
---|---|---|
概要 | トヨタやホンダ の車内Wi-Fi | 車種を選ばない 車内Wi-Fi |
メリット | 月額費用安い 通信量無制限 (ホンダ以外) | 月額費用安い 通信量無制限 |
デメリット | 対象車種が限定的 エンジン始動中のみ | エンジン始動中のみ 別途有料端末必要 |
適正 | 大容量動画◎ 車中泊✕ 車中以外✕ | 大容量動画◎ 車中泊✕ 車中以外✕ |
おすす めの人 | 新しい車に 乗っている人 | 車のみで 利用する人 |
3.モバイルWi-Fi | 4.テザリング | |
---|---|---|
概要 | 持ち運び可能なWi-Fi | スマートフォンを使う方法 |
メリット | 車内以外でも使える 多数サービスから選べる | 簡単 |
デメリット | 他の方法に比べて高額 別途端末必要 | 使い放題プラン必要 |
適正 | 大容量動画◎ 車中泊〇 車の中以外〇 | 大容量動画△ 車中泊〇 車の中以外〇 |
おすす めの人 | 自宅でもWi-Fiを 利用したい人 | スマホが無制限 プランの人 |
1.自動車メーカーWi-Fi
トヨタや日産・ホンダなどの自動車メーカーが提供する車内専用Wi-Fiサービスで、近年販売された比較的新しい車で利用可です。
この方法は、車の中でのみの利用に限定されますが、利用料金が安いので、対応車種に乗っている人にはおすすめです。自宅や他の場所でもWi-Fiを使いたい場合は、後述するモバイルWi-Fiがおすすめです。
自動車メーカーのWi-Fiは、主に車を購入したディーラーに申し込むことで利用することができます。
メリット
- 月額費用が比較的安い
- 通信量が無制限(速度制限がある場合あり)
2023.2月現在、自動車メーカー純正の車内Wi-Fiサービスは、データ通信量が無制限のサービスが多いです(ホンダ以外)。利用料金についても、モバイルWi-Fiやスマホキャリヤの使い放題(無制限)サービスよりも割安で使用することができるため経済的です。
車内で動画などを見たい人は無制限プランが必要になるので、その場合には最も安くWi-Fiを利用する方法の一つです。
※利用料金は各自動車メーカーやプランによって異なります。
デメリット
- 対象車種が少ない(新しい車だけ)
- 運転中の車の中でしか使えない
自動車メーカー純正の車内Wi-Fiサービスの最大のデメリットは、対象車種が少ないことです。どの自動車メーカーでも近年始まったばかりのサービスなので、対応する車は新しい車に限られます。
自分の使用する車が対象車種でない場合には、利用することができませんので他の方法を考える必要があります。
また、車を運転中(エンジンが掛かっている・車の電源がONになっている)の車内でなければ使用できませんので、エンジンを止めてサービスエリアで停車中の場合や、車中泊などで車の電源を落としている時には使用できません。
トヨタ T-Connect(ティーコネクト)
トヨタのコネクテッドサービス「T-connect(ティーコネクト)」サービスに会員登録し、オプションで「車内Wi-Fi」に契約し利用することができます。
プラン | 料金 |
---|---|
1ヶ月(無制限) | 1,100円 |
トヨタの対応車種であれば、別途ルーターなどを準備することなく車内でWi-Fiが無制限に使用可能です。
但し、「直近3日間で6GB以上の通信をした場合、終日速度制限がかかることがあります。」と注意書きがあるので、一定の速度制限があります。
※トヨタ T-Connect(ティーコネクト)対応車種については上記ページでご確認ください。
スバル T-Connect(ティーコネクト)
スバルのコネクテッドサービス「T-connect(ティーコネクト)」サービスに会員登録し、オプションで「車内Wi-Fi」に契約し利用することができます。
プラン | 料金 |
---|---|
1ヶ月(無制限) | 1,100円 |
スバルの対応車種であれば、別途ルーターなどを準備することなく車内でWi-Fiが無制限に使用可能です。
その他料金など上記トヨタの「T-connect(ティーコネクト)」と同様のサービスです。
※スバル T-Connect(ティーコネクト)対応車種についても上記ページでご確認ください。
日産 Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)
移動中の車内でドコモ(LTE)のデータ通信を無制限に利用できる車内専用のインターネット接続サービスです。
プラン(全て無制限) | 料金 |
---|---|
24時間 | 550円 |
1ヶ月 | 1,650円 |
1年 | 13,200円 |
日産の対応車種であれば、別途ルーターなどを準備することなく、Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)のWi-Fiサービスに契約し利用することができます。
日産 Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)対応車種
- 日産「スカイライン」(2019年09月発売モデル)
- 日産「リーフ」(2020年01月発売モデル)
- 日産「ノート」(2020年12月発売モデル)
- 日産「オーラ」(2021年8月発売モデル)
- 日産 新型「スカイライン」(2019年秋発売予定)
>>>(公式)日産 Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)
Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)とは
日産の対象車種と、パイオニア製品で利用可能な車内Wi-Fiサービスです。
LTEのデータ通信を活用した車内Wi-Fiが無制限に利用できる車内専用サービスです。2023.2月現在、日産の対象車種と後述するパイオニア製品で利用可能です。
エンジンが始動している車内で使用できますが、エンジン(パワー)OFFや長い停車中では使用することができないので、自宅などでは使用することができません。
対象の車種や機器で利用でき、利用期間も目的に応じて選択できます。
- LTEのデータ通信が使い放題(無制限・速度制限無し)
- 550円から手軽に使える
- 全国のLTEエリアで利用できる
- dポイントがたまる・使える
料金プランは、利用シーンに合わせて3つの期間から選択可能です。
詳しくはこちらの記事に書きました。
ホンダ Honda Total Care(ホンダトータルケア)
ホンダのコネクテッドサービス「Honda Total Care(ホンダトータルケア)」に会員登録し、オプションで「車内Wi-Fiサービス」を契約し利用できます。
料金は、330円/1GB の従量課金制(無制限でない)
こちらは、通信量無制限ではなく従量課金制なので注意が必要です。車内のディスプレーオーディオやアプリなどから必要な分だけ購入可能です。
>>>(公式)Honda Total Care(ホンダトータルケア)
ダイハツ ダイハツWi-Fi
新規の申込みは2021.10.31に終了しており、2024.8.30に全てのサービスを終了すると公式にアナウンスされています。
2.パイオニア(カロッツェリア)Wi-Fi
パイオニア(カロッツェリア)の製品を購入し、ドコモインカーコネクトに契約することで、無制限に利用することができる車内専用Wi-Fiサービスです。
下記どちらかの製品を利用することで利用可能です。
- 車内Wi-Fiルーター(DCT-WR100D)
- サイバーナビ(カロッツェリア)
Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)のWi-Fiサービスを利用する点では、日産のサービスと同じですが、対象車種に限りがなく、どんなメーカーのどんな車種でも利用できる点が大きく違います。
この方法は、車の中でだけWi-Fiを使いたい人にはおすすめです。これを期に自宅など、他の場所でもWi-Fiを使いたい場合は、後述するモバイルWi-Fiがおすすめです。
1.車内Wi-Fiルーター(DCT-WR100D)
パイオニア(カロッツェリア)製の車内専用ルーター(27,500円(税込価格))を購入することで、Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)の車内Wi-Fiサービスに契約し無制限に利用することができるサービスです。
プラン(利用期間) | 料金 |
---|---|
24時間 | 550円 |
1ヶ月 | 1,650円 |
1年 | 13,200円 |
※別途、専用ルーター(27,500円(税込価格)) が必要
- メリット
-
- シガーソケット電源があればメーカーや車種、年式に関わらず使用可能
- ルーターを持ち運べば、カーシェアの車や家族の車などで使用可能
- 通信量制限がない(無制限・速度制限無し)月額費用が比較的安い
- デメリット
-
- エンジンが掛かっている車内でしか利用できない
- ルーター端末代が高い(27,500円(税込価格))
2.サイバーナビ (カロッツェリア)
パイオニア(カロッツェリア)製のカーナビゲーション「サイバーナビ(Wi-Fi対応品)」を購入・装着し、同梱のUSBルーターを使用することで、Docomo in car connect(ドコモインカーコネクト)の車内Wi-Fiサービスに契約し利用することができるサービスです。
プラン(利用期間) | 料金 |
---|---|
24時間 | 550円 |
1ヶ月 | 1,650円 |
1年 | 13,200円 |
※別途、対応のサイバーナビが必要
上記の別売り車内専用ルーター(27,500円(税込価格))を購入しなくとも良いですが、対応のサイバーナビを購入する必要がありますので、サイバーナビが欲しい場合は検討しても良いでしょう。
その他はパイオニア製の車内専用ルーター(27,500円(税込価格))を購入する方法と同じです。ただし、こちらのルーターはシガーソケットではなくUSB電源なので、別の車で使用する際には注意が必要です。
3.モバイルWi-Fi
モバイルWi-Fiは、インターネット接続をするために使う小型軽量な通信端末のことで、モバイルルーター、ポケットWi-Fiとも呼ばれます。
通信量無制限で、月額2,000円~7,000円
利用シーンは車の中に限らず、持ち歩いてスマートフォン、タブレット、PC、ゲーム機などのWi-Fi 機器が近くにあれば、家の中や車中泊、キャンプ中のテントの中でも使用可能です。
モバイルWi-Fiは、au、ドコモ、ソフトバンク、楽天などの携帯キャリアはもちろんのこと、その他さまざまなサービス会社が提供しています。モバイルルーターを購入し、通信契約を結ぶことで利用可能になります。
月額の料金はサービス提供会社によって違いますが、概ね 月額2,000円~7,000円です。モバイルWi-Fiを提供する会社は数多く、料金プランやポイントシステムなど様々です。自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
この方法は、これを期に自宅など、他の場所でもWi-Fiを使いたい人におすすめです。
おすすめモバイルWi-Fi
メリット
- 車の中に限らずどこでも使える
- さまざまなサービス(会社)を選べる
モバイルWi-Fiルーターは小型・軽量で、持ち運びしやすく、さらに充電式なので、車の中以外でも、自宅や車中泊、キャンプ、カフェでのテレワークなど、どこでも使えることが最大のメリットです。
また、サービスを提供する会社も多く、自分にあったサービスや安価なものなど、数多くの中から選べることもメリットの一つです。
デメリット
- 車だけの用途では割高
- 2年間の契約縛りがある場合がある
モバイルWi-Fiの特徴はどこでも使えることですが、運転中の車だけで使用するのであれば、他の方法に比べて割高です。
逆にいうと、この機会に家の中のWi-Fi環境を整備したいのであれば、一石二鳥です。車の中も自宅でも快適な生活を送れるようになります。
モバイルWi-Fi「BroadWiMAX」
BroadWiMAXは使い放題のギガ放題プランを業界最安級で実現しているサービスです。
車の中はもちろん、自宅や出張先でも無制限の高速通信が可能な定番のモバイルWi-Fiです。
プリペイド式Wi-Fi
車専用のWi-Fiとして、月額料金不要で買い切りのプリペイド式のWi-Fiを利用する人が増えています。
プリベイド式のWi-Fiは、カーWi-Fiと相性がとても良く、人によっては車内Wi-Fiのコストを大幅に抑えることができます。プリベイド式のWi-Fiサービスについては、こちらの記事をご覧ください。
4.テザリング
- スマートフォンで通信量無制限のプランが必要(月額4,000円~7000円)
- テザリング通信量に制限がある場合があるので注意が必要
車内で動画視聴を行う場合は、大量のデータ通信を行うため使い放題(無制限)プランの契約が必要です。
すでにあなたが持っているスマートフォンのテザリング機能を使用することで、車内でもWi-Fiが使えるようになります。テザリングを利用した場合の通信量は、スマートフォンの通信料に加算されることになります。 また、ご契約のキャリアによっては、テザリングの通信に制限がある場合があるので注意が必要です。
この方法は、既にスマートフォンの契約が使い放題(無制限)にしている人におすすめです。
メリット
- 簡単に今すぐ利用できる
- 比較的安い
- 車の中に限らずどこでも使える
テザリング機能は、あなたが利用するスマートフォンのキャリアや契約条件(状況)によっては、今すぐ利用することが可能です。もし利用が可能な場合は、新たなサービスなどを契約する必要がないため、他の方法に比べて圧倒的に簡単に安価で利用することができます。
利用したい場合は、テザリング機能が今すぐ使える契約になっているか、契約プランを変更しなければならないか、別途料金が発生するか、などしっかりと確認が必要です。
また、現在利用できない場合でも、契約すれば即日利用可能になることが多いです。
テザリングであれば、車の中以外でも、自宅や車中泊、キャンプ、カフェでのテレワークなど、どこでもWi-Fiを使用できます。
デメリット
- 動画視聴には使い放題プランが必要
- 使用中スマホのバッテリーが消費する
テザリングは、スマホの通信料に加算されるため、動画視聴をする場合などには、通信量無制限の使い放題プランにしたほうが無難です。現在、無制限プランなどの契約になっていない場合は、新たに無制限プランに契約が必要になりますので、毎月のスマホ料金が上がることになります。
車にWi-Fiがあると何が出来る?
- 映画・動画コンテンツ視聴
- YouTube視聴
- ミュージックビデオ視聴
- スマホアプリ
- SNS
- オンラインスポーツ観戦
- オンラインゲーム
- カラオケ
- テレワーク
- テレビ電話
車内で快適に過ごす方法は、カーナビで楽しむ時代から、インターネットを使って、タブレットやディスプレイモニターで楽しむ方法に移り変わってきています。
Wi-Fi環境があれば、車の中でできることの可能性は無限大で、大人から子供までそれぞれに様々な楽しみ方があり、また、ビジネスや勉強など、時間を有効利用することにも、車の中の空間は重要な場所になっています。
これからは、車の中にもWi-Fi環境が必要と言えるでしょう。
まとめ
車の中でWi-Fiを使う4つの方法
- 自動車メーカーWi-Fi
- パイオニアWi-Fi
- モバイルWi-Fi
- テザリング
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、慎重に検討してください。
あなたにぴったりのWi-Fi環境を整えて、新しい時代のカーライフを楽しみましょう。
以上、車の中で快適・経済的にWi-Fiを使う4つの方法でした。
おすすめモバイルWi-Fi
モバイルWi-Fi「BroadWiMAX」
BroadWiMAXは使い放題のギガ放題プランを業界最安級で実現しているサービスです。
車の中はもちろん、自宅や出張先でも無制限の高速通信が可能な定番のモバイルWi-Fiです。