この記事では、日立のスキャンツール「HDM8000」を紹介します。
※2021.5月現在、販売を終了しており、日立では後継機としてHDM9000が販売されています。後継機についてはこちらの記事に書きました。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
日立のスキャンツール「HDM8000」の使い方
まずはDLC(OBDコネクタ)にこれ(VCI)をセットします。これは、車の情報をタブレットの診断ソフトに送信するWifiの送信機です。
最近こういうスキャンツールが増えてきましたね。
そしてこれが本体。
このスキャンツールは、このタブレットの料金が含まれており、自分の好きなPCなどで使用する事はできません。(ソフトだけの販売無し)この点は残念ですね。
黄色いソフトケースはついてきます。
ちなみに、中国製のandroidタブレットなので性能もそれなりです。この手のPCを使ったことが無い人は、慣れるまで大変だと思います。
このタブレットでWifiの設定をすれば、無線で使用する事が可能です。
「HDM8000」を使ってみて
とりあえず、ダイハツ「ムーヴ(LA100S)」で使ってみましたが、正直なかなか使えます。
ソフト自体は従来品のHDM2000を継承しており、従来品の大きな欠点であった、ボタン操作のしにくさが、タブレットになったことで解消されました。(タッチ操作可能になったため)
この車の対応状況ですが、ダイハツを得意とするデンソー製のDST-PCよりも深いところまで入り込む事ができました。
具体的には、カスタマイズ機能が純正機同様に使えることや、キーフリー関連のデータモニタが増え、カギの登録状況まで確認する事ができます。とりあえず、好印象といったところです。
ただ、値段が高いです。約30万円です。
値段相応なのかどうかは判断が難しいところです。まあ、ともかく今後、他のメーカーの車でも確認してみます。
以上、自動車整備用スキャンツール HDM8000 についてでした。