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自動車整備におすすめのサーキットテスターを一級整備士が厳選紹介

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現在の自動車整備では電気回路の点検をする機会が増え、整備士にサーキットテスターは必需品です。そして「自分のサーキットテスターが欲しい」と思うことは、プロの整備士であれば当然のことです。

しかし、サーキットテスターは性能や値段もピンからキリまで。どんなものを選べば良いのか迷います。

この記事では、故障診断が大好きな一級整備士管理人が、おすすめのサーキットテスターを紹介します。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

目次

おすすめのサーキットテスター

1.サンワ CD771

価格、使いやすさ、オプションの豊富さ、メンテナンスのしやすさ、どれをとっても最適解です。性能についても自動車整備の仕事を満足します。購入して失敗しない定番のテスターです。

2.カイセ KU-2602

価格、使いやすさ、メンテナンスのしやすさ、サンワテスターに十分匹敵するコスパの高いサーキットテスターです。

3.サンワ PC7000

日本を代表するテスターメーカー「三和電気計器」が誇る最高峰の性能を誇るサーキットテスターです。工具にこだわり、高い技術の整備士を目指す人におすすめのテスターです。

管理人おすすめのサーキットテスターは上記3つです。

サーキットテスターには種類や用途に違いがあるため、一概にベストなものを紹介できません。記事を読み進み、さらに自分にあったサーキットテスターを選びましょう。

サーキットテスターの種類

三和電気計器webサイトより
  1. デジタルの通常サイズ
  2. デジタルのポケットサイズ
  3. アナログの通常サイズ
  4. アナログのポケットサイズ

自動車整備士が使用するサーキットテスターの種類には大きく分けて上記4種類があります。

デジタルとアナログの違い

  • デジタル→表示部が液晶
  • アナログ→表示部が

表示部が「液晶」か「針か」の違いです。

※本来、デジタルとアナログでは使い方から違いますが、この記事では説明しません。

通常サイズとポケットサイズの違い

  • 通常サイズ→手のひらからはみ出るくらいのサイズ
  • ポケットタイプ→ジャケットの内ポケットに入るくらいのサイズ

主に本体の大きさの違いです。また、ポケットタイプはプローブの取り外しが出来ないなどの違いがあります。

整備士が使うテスター

  1. デジタルの通常サイズ
  2. デジタルのポケットサイズ
  3. アナログの通常サイズ

管理人がディーラーで整備士をしていたころ、実際に持っていたテスターは上記1と2の2つです。アナログテスターは持っていませんでした。

アナログを購入しなかった理由は「アナログは便利な時はあるものの、絶対にアナログでなければならない時がない」ことです。逆にデジタルでなければならないところは数多くあります。

初めてテスターを購入する人は、まず最初に、「デジタル」の「通常サイズ」を購入することをおすすめします。

アナログが好きな人とアナログしか使えない人

整備士さんの中には、「アナログが好き」と言って、好んでアナログテスターだけを使用する人もいますが、昔からあるアナログテスターしか使った事がないので、そのように言っている人も多いような印象を受けます。

本来はアナログとデジタル、それぞれの長所・短所を理解し用途やシーンによって使い分けるのが理想です。

おすすめ順(購入する順番)

1台目は「デジタル」の「通常サイズ」

デジタルテスター

自動車整備士が使用するテスターで、満足な性能を得られるのはデジタルの通常サイズ

様々な故障診断において、幅広く対応するテスターで、最初の1台目に選ぶのは間違いなくこれです。ただし、最も価格が高いのがデジタルの通常サイズテスターです。

2台目に欲しいのは、「デジタル」の「ポケットサイズ」

ポケットデジタルテスター

ポケットサイズの最大の武器は、持ち運びのしやすさ

ランプの球切れ等の単純なを診断するのにとても便利です。また、とても安価で手に入ることも魅力の一つです。

しかし、プローブが短いことや、プローブ交換ができないところが難点です。用途によって通常サイズと使い分ける必要があります。

3台目に欲しいのは、「アナログ」の「通常サイズ」

アナログテスター

アナログの良さは、刻々と変化する電圧や電流が人間の目に見やすい(わかりやすい)ところ

「だんだんと電圧が上がっていく(下がっていく)様子」がわかりやすいので、アクセルセンサーや、エアフローメータなどの点検に最適です。

しかし、内部抵抗が小さく、抵抗測定時の電流がコンピュータなどの精密な電子制御装置を破損させてしまう恐れがあるため、使い分けが必要です。

また、デジタルに比べゼロ点調整をしなければならないので、操作性の悪さや、読み方を間違えてしまうなどの視認性の問題などから、3番目の優先順位にしました。

おすすめのデジタルテスター(通常サイズ)

1.サンワ CD771

ダントツで一番のおすすめテスター

最もおすすめしたいのは、三和電気計器(サンワ)のCD771です。サンワのスタンダードテスターの位置に定義されて長らく経ちます。管理人が15年以上愛用しているテスターです。

価格、使いやすさ、オプションの豊富さ、メンテナンスのしやすさ、どれをとっても最適解です。性能についても自動車整備の仕事を満足します。購入して失敗しないテスターです。

サンワテスターではこれよりも高機能で高価な最上級モデルのPC7000がありますが、コストを抑えたい人は迷わずCD771で良いでしょう。

購入するときはカバーやプローブなどのオプションもよく考えて購入してください。三和テスターはオプションを選ぶのがとても楽しいです。

>>>CD771製品詳細

2.カイセ KU-2602

サンワテスター唯一の対抗馬

2つ目のおすすめは、カイセのKU-2602です。

カイセは長野にある会社でテスター大手三和電気計器さんの立派な対抗馬です。以前に先輩が使っていたので、使わせてもらったことがありますが、とても使いやすく、なにやら地味でクロウト感があり、渋くていい感じに見えます。

価格、使いやすさ、メンテナンスのしやすさ、サンワテスターに十分匹敵するテスターです。

但し、オプションはサンワテスターほど多くありません。

性能は上記のサンワCD771と同等以上です。次にテスターを購入する機会があれば検討したい、2017年発売の1台です。

>>>KU-2602製品詳細

3.サンワ PC7000

サンワテスターの最上級モデル

3つ目におすすめの三和PC7000は、高確度・高分解能を持ちPC連携機能を持った最上級モデルです。工具にこだわり、高い技術の整備士を目指す人におすすめのサーキットテスターです。

管理人が現在の職場で使用しているサーキットテスターですが、性能は素晴らしいです。特に電圧計を使用したときに、液晶下側に「電圧をバー表示する機能」が、アナログテスターの針のような感覚で使用でき、瞬時に電圧の有りなしが認識できます。視認性を高め、読み取り間違いを防止できる点が気に入っています。

>>>PC7000製品詳細

おすすめのデジタルテスター(ポケットサイズ)

超薄型コンパクトサンワ PM3

様々な分野で使われているこのポケットテスターは、なんといってもコスパが最高で、3500円程度で手に入ります。

超薄型、軽量、コンパクトで性能も十分です。つなぎの胸のポケットにも十分入るサイズなので持ち運びには最適です。

自動車整備の多くの場合で対応可能です。ボディーも白くて珍しくかっこいいです。またこのテスターは自動車整備業界以外の業界でもたくさん使用されています。

>>>PM-3製品詳細

おすすめのアナログテスター(通常サイズ)

アナログテスターは自分のものは持っていませんが、実際に使用して、良かったものをおすすめします。

最後の「日置(ひおき)製」のテスターはコンクリート1mの落下に耐える耐衝撃性能があります。

おすすめテスターはすべて国産のものです。あくまでも私個人の意見なので、ご参考までにしてください。

サーキットテスターの必要性

サーキットテスターは一人一台必要

電気回路を点検するのに使用するサーキットテスターは、自動車整備士にとって必要不可欠なものです。

さらに、ますます複雑に高度化・電子制御化される自動車の普及により「サーキットテスターを使わない(使えない)整備士」は、最新の自動車整備に対応することができなくなることは間違いありません。

以前は、サーキットテスターは会社に一つや二つのツールとして存在していましたが、現在では使用する頻度が圧倒的に増えたため、個人ごとに必要なツールとなってきています。

マイテスターを所持することで電気的な整備が得意になる

自分のお気に入りのテスターを買うと、電気的な整備をするのが好きになり、結果どんどん得意になっていきます。自分の仕事へのモチベーションを上げ、技術も高くなり一石二鳥です。若い整備士さんは特に、性能の良いサーキットテスターを購入することを強くおすすめします。

サーキットテスター購入の失敗例

  • 工具屋さんに勧められたからよくわからないけど高いものを買った
  • ホームセンターで安いものを購入して失敗した

「自分専用のサーキットテスターが欲しい」と思う整備士が増えていますが、実際に、サーキットテスターを選ぶのはなかなか難しいです。

それでも、不自由なく使用出来れば問題ないですが、でもどうせ買うなら、使いやすく良いものが欲しいと思う人も多いはずです。

愛着が沸くようなテスターに出会い、ずっと長く使用したい

多くの自動車整備士にとって、サーキットテスターは愛着の湧く道具の対象になっています。購入で失敗しないように事前によく考えてから購入しましょう。

自動車整備士に必要なテスターの性能

  1. 取り扱いの容易さ
  2. 持ち運びの容易さ
  3. 耐久性・耐衝撃性・長く使えるもの
  4. メンテナンスの容易さ
  5. オプションの豊富さ

サーキットテスターは、電気を取り扱う全ての職業の人が使用します。また、電子工作などを趣味とする人たちにとっても必要不可欠なものです。様々な職業で、場面で、必要とされているサーキットテスターは、たくさんの性能を持ち合わせています。

しかし、多くの性能の中でも、自動車整備士にとって必要な性能と、それほど必要のない性能があります。

1.取扱いの容易さ

簡単な操作で使用できることは第一条件です。わかりやすいテスターが測定ミスを防ぎ、誤診を防ぎます。

2.持ち運びの容易さ

自動車整備ではサーキットテスターをいろんなところで使用します。車の室内であったり、エンジンルームであったり、車の下だったりします。簡単に持ち運べなければ、使うのがおっくうになってしまうでしょう。

3.耐久性・耐衝撃性・長く使えるもの

肝心な時に使えなくなるような、すぐ壊れるテスター(あまりに低価格なテスター)は避けましょう。特に自動車整備においては、耐衝撃性が必要です。

ちょっと落としたくらいで壊れるテスターにはイライラし後悔すること間違いなしです。

4.メンテナンスの容易さ

どうしても、テスターを長く使用していると、壊れたり、壊してしまったりするものです。

不適切な取扱いをするから壊れるのは間違いないのですが、気をつけていてもヒューズを切ったり、プローブが断線してしまったり、長年使用すれば必ずトラブルは起こります。

その時にすぐアフターパーツが手に入るかどうかはとても重要です。特に海外製のものは要注意です。使い捨てだと考えられる人は良いのですが・・・。

5.オプションの豊富さ

自動車整備でテスターを使用する場合、標準のプローブでは測定が難しい場面が必ず出てきます。ワニ口クリップの先端や、細い先端が必要です。

また、カバーやケースなども専用のものがあると便利です。そういったオプションがあるものはとても便利です。

自動車整備士にそれほど必要のない性能

1.正確性(確度)

サーキットテスターの値段を大きく左右するものが確度です。確度は誤差範囲のことですが、自動車整備においては、5Vや12Vや24Vの電圧を計測することが多く、数mVの誤差はそれほど問題にならないことが多いです。

もちろん、誤差の少ない正確なテスターのほうが良いですが、値段に大きく左右するので、考えものです。

2.波形測定性能

デジタルサーキットテスターの中には、矩形波や三角波などの波形を電圧で表示できる高級なものがあります。この機能は基本的に自動車整備では必要ありません。自動車整備ではオシロスコープを使って高度な診断をするからです。

そしてこの機能もテスターの値段に大きく左右されるので、あまりこだわらない方がいいでしょう。

3.周波数測定、コンデンサチェック、ダイオードチェック等の機能

最近のデジタルサーキットテスターは、デジタルマルチメーター(DMM)と呼ばれ、従来からある「電圧」「電流」「抵抗」を測定する以外にも、様々な電子部品の点検ができる機能がついているものが多いです。

これらの機能は、自動車整備においてはそれほど必要なく、無くてもそれほど困ることはないです。また、あったとしてもそれほど便利なものではありません。それほど値段も変わらないので、私はどっちでもいいと考えています。

サーキットテスターの使い方が良くわかる本

  • テスターの使い方をちゃんと教わる機会がない
  • 新人に使い方を教えるのに、良い教材はないか

仕事柄、こんなことを整備士さんに言われることがよくあります。なるほど確かにそうだと思います。私もディーラーのエンジニアでしたが、テスターの使い方をしっかり教わった記憶がありません。

ということで、参考になる本を1冊紹介します。

テスターの職人技/市川清道

非常にわかりやすく、たとえあなたにテスターの知識が全く無かったとしても、必ず約に立ちます。管理人が自信を持っておすすめできる数少ないテスターに関する書籍です。

まとめ

自動車整備士におすすめするサーキットテスターは以下のものです。

サーキットテスターには種類や用途に違いがあるため、一概にベストなものを紹介できません。用途やコスパをよく考えて自分にあったサーキットテスターを選びましょう。以上、自動車整備におすすめのサーキットテスターでした。

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