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自動車整備士の給料・年収の実態/元整備士が令和3年のデータと給与明細を解説 】

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「自動車整備士の給料が安い」「まるで奴隷」「自動車ディーラーはブラック企業」など、SNS上でも自動車整備士の給料の安さや待遇の悪さがときどき話題になります。

実際に自動車整備士を目指す若者は減っていて、給料の安さや待遇の悪さが原因の一つになっていることは間違いなさそうです。

今回の記事は、(一般社団法人)日本自動車整備振興会連合会が令和3年に実施した「整備要員の実態調査」の結果を紹介し、併せて、管理人が実際に働いていた頃の給料・年収(給与明細)を説明します。整備士の給料が本当に安いのか確認しましょう。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

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目次

30歳整備士の給料・年収

給料

30歳で月給27万円、年収400万円

はじめに、(一般社団法人)日本自動車整備振興会連合会が令和3年に実施した「整備要員の実態調査」の結果を紹介します。

  • 整備要員とは、国家整備士の資格を持たない整備作業員を含みます。
  • データはディーラーを含み、企業規模の別はありません。
基本給 給与(手当含む) ボーナス計 年収
整備要員全体206,175275,142740,9964,042,700
整備主任者・検査員212,018284,640791,3474,207,027
板金・塗装要員200,342267,106592,2043,797,476
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

上記はいずれも30歳のデータですが、調査は年齢別に行っていますので詳しくは下記をご覧ください。

整備要員の給料・年収

給与明細書

整備要員の平均給与(年齢別)

年齢基本給時間外給与その他手当給与(合計)
21-25181,20723,87022,803227,880
26-30198,34928,81831,469258,606
31-35217,00431,70141,388290,093
36-40235,70732,87649,589318,172
41-45247,20031,17956,821335,199
46-50266,55626,64255,548348,746
51-55272,27224,66655,497352,435
56-60257,84219,48155,129332,452
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

整備要員の平均年収(年齢別)

年齢給与12ヶ月合計R2
冬ボーナス
R3
夏ボーナス
年収
21-252,734,560270,900291,3423,296,802
26-303,103,272349,783358,9363,811,991
31-353,481,116398,643407,1664,286,925
36-403,818,064430,796436,1224,684,982
41-454,022,388436,585435,7884,894,761
46-504,184,952442,648439,7675,067,367
51-554,229,220434,273422,5145,086,007
56-603,989,424376,842343,5684,709,834
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

整備主任者・検査員の給料・年収

整備主任者・検査員の平均給与(年齢別)

年齢基本給時間外給与その他手当給与合計
21-25185,84324,80526,463237,111
26-30203,66730,08933,745267,501
31-35221,18332,13843,410296,730
36-40239,91634,17849,931324,025
41-45251,13232,01557,988341,135
46-50267,58126,13058,628352,339
51-55269,73424,90557,407352,046
56-60262,36618,12356,293336,782
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

整備主任者・検査員の平均年収(年齢別)

年齢給与12ヶ月合計令和2年
冬ボーナス
令和3年
夏ボーナス
年収
21-252,854,332329,559346,5313,530,422
26-303,210,012398,136401,1684,009,316
31-353,560,760419,756429,8484,410,364
36-403,888,300445,874454,4654,788,639
41-454,093,620455,360454,3505,003,330
46-504,228,068457,636458,4665,144,170
51-554,224,552447,562435,0835,107,197
56-604,041,384407,257380,5974,829,238
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

板金・塗装要員の給料・年収

板金・塗装要員の平均給与(年齢別)

年齢基本給時間外給与その他手当給与(合計)
21-25177,14520,48725,386223,019
26-30195,47019,79536,347251,611
31-35211,74020,72540,908273,374
36-40229,30022,19246,261297,752
41-45250,95625,03949,660325,655
46-50252,80620,84751,951325,604
51-55259,96116,54553,420329,926
56-60246,56016,67150,071313,301
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

板金・塗装要員の平均年収(年齢別)

年齢給与12ヶ月合計令和2年
冬ボーナス
令和3年
夏ボーナス
年収
21-252,676,228218,920241,0923,136,240
26-303,019,332254,107256,0083,529,447
31-353,280,488272,6312892513,842,370
36-403,573,024355,542350,4244,278,990
41-453,907,860376,331370,2454,654,436
46-503,907,248386,746385,0084,679,002
51-553,959,112368,664360,7934,688,569
56-603,759,612313,301364,8124,437,725
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

学歴別初任給

学歴基本給その他手当給与(合計)
学歴基本給その他手当給与(合計)
高校卒161,2628,999170,261
2年制専門学校卒173,89010,552184,442
4年制専門学校卒185,67611,285196,961
高専・短大卒174,6439,380184,024
大学卒18804810,667198,716
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

特徴は「残業ありき」の給与体系

基本給は安く、各種手当で充当

自動車整備士の給料体系の特徴は、低めの基本給(固定給)に、各種手当てが多めに上乗せされている点です。

手当の中でも、特に大きなウェイトを占めているのが「時間外手当(残業)」です。残業時間のありなしで毎月の給与が大きく変わることになり、繁忙期である2-3月は給料が高くなる傾向があります。

また、特にディーラーでは「奨励金(インセンティブ)制度」があり、保険や、サービス、用品を販売すると、奨励金という形で手当がもらえる制度があります。

整備士のボーナス

  • 夏冬2回の定期賞与
  • 決算賞与が出る企業も

自動車整備工場でも、一般的な企業同様に、夏と冬に2ヶ月分程度の賞与(ボーナス)が出ることが多いようです。

また、特にディーラーでは、3月の決算期で利益を上げた場合に、決算賞与という形のボーナスが出ることがあります(整備士ねっと調べ)。決算賞与は定期賞与と違い、決算の結果により出るか出ないか、金額などについては全くわからないことが多いようです。

ボーナス(賞与)は、「基本給に対して2ヶ月」などと計算されることが多いので、基本給が低く、残業や手当ありきの給与体系である自動車整備士のボーナスは外から見えるものより低い傾向があります。同じ30万円の給与でも、基本給が20万円なのか25万円なのかでは、ボーナスは大きく変わってしまいます。

整備士の資格手当の種類

  • 国家資格整備士手当
  • メーカー検定級整備士手当(ディーラー)
  • 整備主任者手当
  • 自動車検査員手当

一般的に自動車整備士の資格手当には上記のものがあります。

国家資格整備士手当

  • 72.6%の企業が支給
  • 27.4%の企業が支給なし・無回答

国家資格を所持する整備士に対して手当を支給している企業では、86.1%が一級~三級までの資格に応じて(資格別に)支給しています。一方で一級~三級までの資格の種類に関わらず、一律での支給をしている企業は6.9%です。

国家資格手当て平均支給額

国家資格平均支給額
資格別に支給一級整備士12,279
二級整備士9,357
三級整備士5,128
一律に支給10,356
※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

メーカー検定級手当

ディーラーでは、メーカー検定級によって手当を支給

ディーラーでは、国家資格とは別にメーカーごとに技術検定制度を設けています。いずれのメーカーも一級を最高峰とし、入社後、4級または5級から順番に取得していきます。

おそらく、どの販売会社でも手当はありますが、「1級だけしか付かない」「2級以上しか付かない」などの制度を取っている場合があります。

手当の額は、販売会社(ディーラー)によりますが、1,000円~10,000円程度と思っていいでしょう。私がいたディーラーでは、メーカー検定1級で5,000円でした。

メーカーとディーラーの関係

メーカーとディーラー(販売会社)は、基本的に経営者の違う別企業です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

>>>メーカー直営ディーラーと直営じゃないディーラーの違い

整備主任者手当

26.7%の企業が支給、平均支給額は8,978円

※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

整備主任者は、整備工場の責任者の役割を持つ資格で、二級以上の整備士資格を持つ整備士が、企業から選任される資格です。

整備主任者は、整備工場の運営に関わる重要な責務がある仕事ですが、必然的に二級以上の整備士資格を持っていることから、二級整備士の資格手当のみを支給し、それとは別に整備主任者の手当を支給していない企業が多いため、支給率は26.7%と低い結果になっています。

調査結果では、二級整備士の資格手当とは別に整備主任者手当を支給している企業は、45.1%にとどまっており、半数以上の企業は、二級、もしくは整備主任者のどちらか片方の手当のみを支給していることになります。

また、指定工場では、整備主任者と自動車検査員を兼任する場合が多く、その場合も、後述する検査員手当のみが支給されることが多くなるため、さらに支給率が低い結果になっていると推測できます。

自動車検査員手当

多くの企業が支給、平均支給額は10,855円

※出典:令和3年度版 自整業の経営・給与データブック(日整連発行)

指定工場において、自動車検査員の資格を持ち、自動車検査員の選任を受けている場合、ほとんどの企業で検査員手当が支給されます。(同調査における支給率のデータに信憑性が無いと判断したため、掲載しませんでした)

但し、自動車検査員も整備主任者と兼任することが多く、整備主任者と自動車検査員の手当が別々に支給されるケースは少なく、兼任の場合は自動車検査員手当を支給し、整備主任者の手当はない企業が多いようです。

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他業種からみた自動車整備士の給料

自動車整備士:203位 488万円

出典:マイナビ転職 2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング(全316種)

こちらは、2021年4月~2022年3月の1年間にマイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」を職種別にランキング形式で集計した結果です。

前述の調査結果と年収に大きな違いがありますが、こちらのデータの詳細については、掲載元の説明を参考にしてください。

順位職種モデル年収
1位コンサルタント(経営戦略)1,335
5位不動産営業992
51位税理士601
56位公認会計士599
69位記者・ライター588
140位公務員(事務系)521
164位看護師・准看護師・保健師・助産師508
200位バス運転手・バス乗務員489
203位自動車整備士488
206位ホール・フロアスタッフ487
210位運送ドライバー(中・長距離)486
210位農林水産関連(水産業)486
249位工場生産・製造(食品・化粧品・医薬品系)461
255位理容師・美容師453
260位警察官450
279位調理・調理補助430
290位介護職・ヘルパー421
297位保育士・幼稚園教諭412
306位スタイリスト・ヘアメイク400
出典:マイナビ転職 2022年版 職種別 モデル年収平均ランキング(全316種)

整備士の給料が安い理由

整備する男

利益率の低さと、昔の徒弟(とてい)制度の影響!?

自動車整備士の給料は、職業として人気のあった昭和の頃から低く、今に始まったわけでは無いようです。

一般的に、自動車整備業自体の利益率が低い事が理由となりますが、それだけではありません。

自動車がどんどん売れる高度経済成長期には、「独立して整備工場を持てば必ず儲かる」という時代があり、独立を目指す整備士が多くいました。独立するまでは、経営者と若手整備士は、言わば師匠と弟子に似た関係となり、低賃金で修行のような雇用関係になっていたことが、現在まで給料が安い理由になっているのではないかと推測します。正確なところはわかりません。

一方で、その時代の整備工場の経営状態はかなり良く、経営者の収入はかなり多かったと言われています。

整備士の給料・年収増

10年間で年収約32万円の上昇

※出典:自動車特定整備業実態調査結果の概要

(一般社団法人)日本自動車整備振興会連合会が例年行っている「 自動車特定整備業実態調査」の結果では、10年前の平成24年の調査では、年間整備要員平均給与は372.7万円なのに対して、最新の令和4年度の調査では404.4万円となっています。10年間で約32万円の上昇したことになります。

調査年度年収
令和4年度404.4万円
平成31年度392.4万円
平成29年度387.5万円
平成24年度372.7万円
※出典:自動車特定整備業実態調査結果の概要

この自動車整備士の給与増は、他の業界から比べてもかなり大きい上昇率で、整備士の需要の高さが伺えます。

原因には「自動車整備士の人材不足」が大きく関係しており、自動車整備士は完全なる売り手市場となっています。

厚生労働省の「職業安定業務統計」によると、2021年度の自動車整備業の有効求人倍率は、4.21倍となり、全職種の1.09倍に対して大きく上回っています。4件の求人情報に対して、一人の整備士さんからしか、企業に応募がないということです。

また、この整備士需要増、整備士年収増の傾向はこれから先も長く続くと言われています。

実際の給料(管理人の給与明細)

モデル例(管理人)

  • 地方ディーラー整備士10年目(31歳)
  • 国家一級自動車整備士
  • メーカー検定一検級
  • 自動車検査員

※約10年前の給与明細です

項目金額
年収410万円
月給24-26万円
賞与(3回)100-120万円
基本給(固定給)20万円
技能・資格手当0.9万円
家族手当1.2万円
通勤手当0.8万円
残業手当1.5万円
各種奨励金0.5万円

基本給(固定給)

20万円弱

ディーラー整備士の基本給(固定給)については、とても安い印象です。少ない固定給に対して様々な手当てを加算する事で、普通の給与になるイメージです。

技能手当・資格手当

  • 国家二級整備士で2000円(一級は無し)
  • メーカー検定級1級で5000円
  • 自動車検査員で2000円

技能手当・資格手当は個人の資格等に付く手当で、整備士の能力やスキルによって違います。

家族手当

  • 配偶者が6000円
  • 子供二人で6000円

通勤手当

8000円程度(車通勤)

残業手当

0~5万円(月によって違う)

一ヶ月の給料を最も大きく左右するのがこの残業手当です。私の場合は0~5万円くらいもらっていました。おそらく一ヶ月の平均にすると1万5000円程度だったと思います。

自動車整備業は忙しい時期とヒマな時期があり、2月3月がとても忙しいです。当然、この時期に残業が多くなりますので、残業をたくさんした月の給料日は、楽しみでした。

残業手当分が毎月の給料を変動させる理由の一つです。

ディーラー整備士の給与は月ごとに変動

ディーラー整備士の給与は残業と各種奨励金が毎月大きく違います。

特に残業手当は2〜3月が極端に多くなります。各種奨励金は、何かを達成したときの奨励金で、数千円から多い時は1万円以上になります。私の場合は、これらの金額が多いときと少ないときで5万円くらい差がありました。

各種奨励金

  • 任意保険一つ契約すると○○○○円
  • 新規の車検一台○○○○円
  • バッテリーたくさん売ると○○○○円
  • タイヤ売ると○○○○円

その他、さまざまなキャンペーン等があります。

中には、自動車には全く関係の無い商品(電化製品)を販売するようなものもあり、達成すると賞金がもらえるシステムですが、自分で購入して達成するようなことも多々ありました。

定期賞与(ボーナス)

夏と冬に合計4ヶ月程度の賞与(80万程度)

ボーナスの4ヶ月分というのは、固定給に対してです。固定休×4か月です。

※ボーナスは一般的な企業と同じように、個人ごとの評価で変わります。平均で4ヶ月ということです。

この時の固定給が20万程度なので、賞与は80万程度です。

これまで説明したとおり、ディーラーの整備士の給料は基本給(固定給)が低く、手当の部分の割合が高いですので、手当が含まれない基本給(固定給)の4ヶ月分と言うのは、実際にはそんなに多くないことがわかると思います。

決算賞与

春に一ヶ月分(20万円)程度

ディーラーは新車・中古車販売の影響で、1~3月に最大の繁忙期を迎え、売上げを大きく伸ばします。(それ以外の月は全て赤字というディーラーもあります)

そして3月に決算をしますが、ディーラーではそのときの売上によって賞与を出すことがあります。決算で黒字だった場合などです。

私が勤務していたディーラーでは幸い経営状態が良く、毎年のように決算賞与(決算手当)をもらっていました。

金額は1~2ヶ月分程度ですが、これについてはほんとに毎年変わるのでなんとも言えません。

一律5万円の大入り袋のときもありました。あまり期待するとがっかりすることがあるので、私は期待していませんでしたが、最大で30万円程度の決算賞与をもらったことがあります。

トヨタや日産、ホンダ整備士の給料が知りたい場合

ディーラー

検索してもヒットしない

自動車整備士として就職を決める際に、給料や待遇が気になるのは当たり前のことです。そこで、トヨタの給料は?マツダの給料は?とネットで検索する人も多いと思いますが、これには答えがありません。

なぜなら、給料や待遇はトヨタ、日産などの自動車メーカーの違いで変わるのではなく、販売会社によって変わるからです。つまり、〇〇トヨペットとトヨタカローラ〇〇は違う販売会社ですし、神奈川〇〇と東京〇〇も違う会社なので待遇も給料も全く違って当然です。

多くの販売会社は、自動車メーカーが経営しているものではなく、地域の社長さんが経営している会社です。したがって、トヨタの給料と言っても答えが無いのです。

もし調べるのであれば、販売会社名をズバリ検索してください。

検索:「ネッツトヨタ〇〇 整備士 給料」と調べる

年収の上げ方

  1. 資格を取得する
  2. 管理職になる
  3. 副業をする
  4. 独立する

1.資格を取得する

整備士の仕事は資格手当がつくものが多いので、多くの資格を取ると年収が上がります。手当が付く可能性がある資格には次のようなものがあります。

  • 国家一級・二級・三級整備士・車体整備士
  • メーカー検定1-5級(トヨタ検定・ダイハツ検定など)
  • 自動車検査員
  • 整備主任者
  • 大型・二輪などの免許関係
  • フォークリフト・玉掛け・クレーンなど技能資格

整備主任者は二級整備士の資格を持っていて、会社から選任されることで、資格手当がもらえる可能性があります。

自動車検査員は国が行う検査員教習を受講し、試問に合格すると資格を取得できます。但し、資格手当をもらうためには、整備工場が指定工場(検査ができる工場)であり、自動車検査員として選任される必要があります。

その他の免許や技術的な資格については企業によって手当が出るかが異なります。

2.管理職になる

一般整備士→整備主任者→(自動車検査員)→フロント業務→マネージャー→店長

一般的にディーラーではこのように出世することが多いです。マネージャーからが管理職となることが多く、管理職手当が付き、逆に残業手当が無くなる場合が多いようです。

ディーラー以外の整備工場でも規模の大きな企業では、同じようなレールがありますが、個人経営規模の整備工場では、管理職になるためには、様々な壁があります。

3.副業をする

  • 出張整備
  • ネットビジネス

出張整備の企業に登録して、フリーランス(個人事業)で自動車整備を仕事にする整備士が話題になっています。整備士の副業や本業で行う人もいるようです。

具体的には、Seibii(セイビー)ミツモア暮らしのマーケットなどの出張整備サービスに登録して、出張整備の依頼があれば、お客様の希望の場所に赴いてオイル交換などの簡易的な仕事を行い、報酬をもらいます。

いわば、 Uber Eats の自動車整備版のようなものですね。

整備工場を立ち上げるには、設備投資などの初期投資が必要ですが、出張整備士であれば、工具などを自分が持つものを使って、ほとんど資金をかけずに始めることができます。

土日などの開いている時間を使って、副業や小遣い稼ぎとして登録している人も多いですが、都心部や大都市では、複数の企業に登録して仕事をこなすことで、それだけで生計を立てる人もいるようです。

近年登場した自動車の出張整備や、出張整備士については話題になることが多く、ツイッターなどでも、実際に登録している人の情報が頻繁に飛び交っていますので、気になる人はチェックしてみると良いです。また、出張整備の詳細は出張整備専門に事業を展開するSeibiiのwebサイトで確認してください。

関連記事>>>出張整備 Seibiiの評判・口コミは?なぜセイビーが人気なのか

また、ネットビジネスの副業は、ブログやSNSを使ったアフィリエイトが人気で、空いた時間に自宅でできるので、得意の自動車整備の分野でチャレンジしている人が多いです。

収入を得るまでには高い壁がありますが、成功すれば大きな収入になり得ます。

4.独立する

自動車整備士として独立し、整備工場の経営者となれば業績次第で大きく収入を増やせます。

一方、自動車整備士(整備工場)の開業は、設備投資などに多くの初期費用がかかることが大きなハードルになっており、現在の独立は、うまく居抜きすることやM&Aを使うこと、国や自治体の補助金などの支援を利用することが鍵になっています。

整備士の転職・退職理由

話し込む整備士
  • 賃金の条件がよくなかった
  • 労働時間の条件がよくなかった
  • 休日・休暇の条件がよくなかった
  • 自動車整備業を続けていくことに対して魅力・安定性を感じなかった
  • 賞与がなかった・少なかった

※出展:自動車整備人材の確保・育成に関する検討会報告書(2016.4)

自動車整備士であれば、自分にも当てはまることが多いのではないでしょうか。

自動車整備士の転職・退職理由について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでください。

>>>整備士の転職・退職理由TOP5に業界の深い闇

整備士の転職先

  • 製造業(工場勤務)
  • 損保アジャスター
  • 先生や講師
  • 自動車の営業職
  • ドライバー

自動車整備士からの転職先としておすすめは上記の5つです。

転職するならば、自動車整備士の資格や経験が活かせる職業が理想的です。転職活動にも有利に働き、最初から待遇を上げてもらえる可能性もあります。

自動車整備士の転職先についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

>>>【自動車整備士の転職先】異業種のおすすめや転職で失敗しないためのコツと方法

PR:整備士の転職活動

近年、どの職種においても転職希望者が増え、転職成功率も上がりました。そんな現在の転職活動は、インターネット上の転職サイトを利用する人が圧倒的に増えています。

なぜなら、転職サイトはハローワークなどに比べ、次のような特徴があるからです。

  • 無料で利用できる(転職後も最後まで無料)
  • いつでもスマホで閲覧できる
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  • 好条件の求人を探せる

人材不足で悩まされる自動車整備士の求人は、以前よりとても多くなっており、好条件の求人を見つけやすい状況です。

今すぐ転職をする気がなくても、登録して、企業から良いオファーを待つだけの価値があります。興味のある人は、おすすめの大手サイトの一つにでも登録してみてはどうでしょうか。

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転職サイトよりも、さらに好条件の転職先を探したい場合は、転職エージェントがあります。あなたに担当者がついて、公開されてない良いオファーを探し出してくれます。

特に自動車整備士の転職活動に有利な転職エージェントはこちらです。

>>>マイナビエージェント(エンジニア向け)

まとめ

自動車整備士の給料は、30歳で月給27万円、年収400万円。他の業種と比べても決して高くは無いかもしれません。

一方で、近年自動車整備士の給料は急上昇の傾向があり、今後の注視が必要です。

以上、自動車整備士の給料・年収の実態でした。

目次