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車のエアコンから酸っぱい臭い/悪臭を取る方法と防止法を整備士が解説

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夏のドライブを快適に過ごすために必要不可欠な車のエアコンですが、突然、悪臭や酸っぱい臭いがする場合、自分や同乗者にとっても不快なドライブになってしまいます。

車のエアコンから悪臭がする原因は、内部に蓄積された細菌やカビ、汚れが起因しています。

この記事では、車のエアコンの悪臭を取る方法と、防止策について、一級整備士の管理人が解説します。

目次

車のエアコンの臭いを取る4つの方法

  1. エアコンフィルタの交換
  2. 消臭剤の使用
  3. エアコンクリーニング剤の使用
  4. オゾン発生(脱臭)器による消臭

車のエアコンの臭いの原因は、エアコンの内部部品などにカビや菌が繁殖して発生するものや、タバコの煙やペットの臭い、食べ物の匂いなどさまざまであり、それらを取り除くことがエアコンの臭いを取る方法です。

1.エアコンフィルタの交換

エアコンフィルタの交換

エアコンフィルタは、空気中の微小な粒子や異物を捕捉するために使用される部品ですが、消臭にも一定の効果があります。

具体的には、エアコンフィルタには、カビや雑菌などの微生物が繁殖するのを防ぐための抗菌剤が含まれていることがあります。また、エアコンフィルタが空気中のホコリや花粉、汚れなどを捕捉することで、それらが蓄積されることによる悪臭の発生を防ぐことができます。

ただし、エアコンフィルタ単体では完全に消臭することはできない場合が多いです。エアコン内部に付着した汚れや微生物によって発生する臭いに対しては効果は薄く、別の対策を講じる必要があります。また、定期的なエアコンフィルタの交換も効果的な消臭対策の一つであり、一般的には、自動車メーカーでは、1年または1万km毎に交換することが推奨されています。

エアコンフィルタの交換方法

STEP
フィルターケースの場所を特定

フィルターケースがどこにあるかを特定します。多く車の場合、フィルターケースはダッシュボードの下部に位置しています。フィルターケースの場所がわからない場合は、車の取扱説明書を参照してください。

STEP
フィルターケースのカバーを開ける

特定したフィルターケースのカバーを外します。多くの車では、工具を使うことなく、手で取り外すことができます。一部の車では、カバーを外すためにドライバーを使用する必要があります。

STEP
フィルターを取り外す

フィルターは軽く引っ張り、引き出して取り外します。工具はいりません。

STEP
新しいフィルタを取り付ける

新しいエアコンフィルタを取り付けます。フィルターは、元のフィルターの向きに合わせて差し込んで取り付けます。

STEP
フィルターケースのカバーを取り付ける

フィルターケースのカバーを取り付けます。必要であればドライバーで締めます。

上記の手順は一般的なものであり、車のメーカーやモデルによっては異なる場合がありますが、多くの車の場合で、整備の知識が無い人でも比較的簡単に交換できます。

プロが実施した場合、1分もかかりませんので、馴染みの整備工場がある場合は相談すれば無料で実施してくれる可能性が高いです。

2.消臭剤の使用

車の消臭剤は、直接車内に置くだけで良いものや、特定の場所に取り付けるものもあります。必要に応じて消臭剤を開封して使用します。車内に置く場合は、できるだけ車内の中央に置くようにしましょう。車内の窓やドアを閉め切ることで、効果が高くなります。

車の消臭剤は、車内の臭いを一時的に軽減する効果があるものの、完全に消すことはできない場合が多いため、完全な消臭には限界があると言われています。

また、消臭剤の成分によっては、臭いを覆い隠すだけであり、本来の臭いが残る場合もありますので、効果の高い消臭剤を選ぶことが重要であり、基本的には定期的に交換して使用する必要となります。

参考:車の消臭剤の効果の調査

日本消臭・除菌製品協会が行った調査によると、消臭剤を使用しても、臭いが取りきれなかったと回答した人が約50%いました。

3.エアコンクリーニング剤の使用

車のエアコンクリーニング剤には、エアコン内部のカビや汚れを除去し、清潔な空気を送り出すためのもので、2つの種類があります。

  1. スプレータイプ
  2. エアコンフィルタにつけるタイプ

1.スプレータイプ

スプレータイプのクリーナーは、エアコンの吹き出し口から直接クリーナー成分を噴射するもので、カビや臭いの原因となる微生物を殺菌・消臭する効果があります。使用する際は、エアコンの吹き出し口を開いて、スプレーを噴射してからしばらく待ち、その後エアコンを作動させます。

スプレータイプの使用はとても簡単な方法です。

2.エアコンフィルタにつけるタイプ

エアコンフィルタにつけるタイプのクリーナーは、カビや微生物を除去し、除菌効果を持っています。製品をエアコンフィルターに設置し、エアコンを作動させるだけで、内部のカビや汚れを取り除くことができます。このタイプを使用する場合は、エアコンフィルターの交換を同時に行うことで、消臭効果をさらにあげることができます。

エアコンフィルタにつけるタイプは車のエアコンフィルターを外す必要がありますので、車の整備について多少の知識が必要です。商品の取り扱い説明書をよく読んで使用してください。

これらのクリーニング剤は、効果的にカビや汚れを除去するために設計されていますが、安全性や使用方法に関する注意点もあります。使用前には、必ず製品の説明書をよく読み、適切な方法で使用することを確認してください。また、エアコンを清掃する際には、適切な保護具を着用することが重要です。

4.オゾン発生(脱臭)器による消臭

車のオゾン発生器は、オゾンを車内に放出することで、車内の臭いを取り除きます。オゾンは空気中の有害な物質を酸化分解するために使用されるもので、オゾンが有害物質と反応すると、酸化反応が起こり、細菌やウイルスなどの有害物質は無害な物質に変換されます。タバコやペットの匂いなどの強いニオイにも効果的です。

オゾン発生器を使用する場合は、同時にエアコンフィルターを交換するなど、他の方法を同時に組み合わせることで消臭効果をさらにあげることができます。

オゾン発生器による消臭方法は、ディーラーなどの自動車整備工場やカー用品店、ガソリンスタンドなどで30分程度で施工でき、料金は一般的に、3,000円~5,000円です。施工したい場合は、事前にこのようなサービスがあるかどうかを確認しましょう。

大幸薬品クレベリン

一部のトヨタディーラーなどでは、オゾンによる消臭と似たもので、「クレベリン」という商品を取り扱っています。クレベリンについてはデンソーのwebサイトで確認してください。

>>>デンソー・車両用クレベリン

車のエアコンの臭いが取れない場合

エアコン洗浄

エアコンシステムの内部洗浄が必要です。プロに依頼しましょう。

消臭剤やオゾン発生器などを使用してもエアコンの臭いが取れない場合は、エアコンシステムの内部洗浄が必要です。

車のエアコンシステムの内部には、湿気や汚れがたまりやすい環境があります。特にエバポレーターという部品は、湿度が高くカビや菌が繁殖しやすく、エアコンの悪臭の主な原因になっている場合が多くあり、洗浄することで、カビや菌を除去し、車内の悪臭を解消することができます。

しかし、エバポレータなど、エアコンシステムの内部を洗浄するには、実際に車から部品を取り外す必要があり、専門的な知識や整備技術が必要です。一般の人がDIYなどで実施するには非常に高いハードルがあります。

エアコン内部洗浄料金

整備工場で30,000円~

料金は車種や整備工場により大きく異なり、最も安くても3万円程度の費用が掛かります。場合によっては10万円を超える場合も考えられます。事前に見積りを取ることをおすすめします。

エアコン悪臭2つの原因

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1.カビや菌の繁殖による臭い

車のエアコン内部は、湿度が高く、暗く、風通しが悪いため、カビや菌が繁殖しやすい環境にあります。これらの微生物が繁殖すると、特有の臭いが発生します。また、カビや菌によるアレルギー症状を引き起こすこともあります。

2.煙草やペットの臭い

車内での喫煙やペットの乗車により、エアコンフィルターに臭い成分が蓄積されることがあります。これにより、エアコンをつけた際に煙草やペットの臭いが拡散されることがあります。

車のエアコンの風が酸っぱいなど、悪臭の主な原因は、カビや菌が繁殖することによるものであり、予防法としては、定期的なエアコンフィルタの交換や、エアコンの使用後に必ず風を出して乾燥させることが重要です。

エアコン悪臭4つの予防法

  1. 定期的なエアコンフィルタの交換
  2. エアコン使用後の乾燥
  3. 定期的な車内清掃
  4. 消臭剤の使用など定期メンテナンス

悪臭の原因となるカビや菌の繁殖を防ぐためには、以下の方法が有効です。

1.定期的なエアコンフィルターの交換

エアコンフィルターには、細かいホコリや汚れ、花粉などが付着するため、定期的な交換が必要です。交換周期は、メーカーや車種によって異なりますが、一般的には、1年または1万km毎に交換することが推奨されています。

2.エアコンの使用後に風を出して乾燥させる

エアコンを使用した後は、必ず風を出して乾燥させることが必要と言われています。エアコン内部の湿度を下げ、カビや菌の繁殖を防ぐことができます。また、エアコンの設定温度も、室内の湿度に合わせて設定することが重要です。

3.定期的な車内清掃

車内の清掃も、カビや菌の繁殖を防ぐために大切です。車内の掃除機かけや、シートやカーペットの洗浄を定期的に行うことで、車内の清潔さを保つことができます。

4.消臭剤の使用など定期メンテナンス

エアコンの臭いは蓄積されるもので、だんだんと悪臭に変わっていきます。そうならないように、定期的に消臭のメンテナンスを実施することが有効です。

車の中でのアレルギー

厚生労働省は、エアコン内部で繁殖するカビや菌が原因で、アレルギー症状を引き起こすことがあるとしています。

エアコンの臭いに関するよくある質問と回答

車のエアコンから異臭がするのは何故ですか?

カビや菌の繁殖によるものと、タバコやペットによるものがあります。

エアコンの臭いを改善するためには何をすればいいですか?

エアコンフィルタの交換、消臭剤の使用、クリーニング剤の使用、オゾン発生機による消臭があり、それでも悪臭がある場合にはプロによるエアコン内部洗浄が必要です。

車のエアコンの臭いは健康に悪影響を与える可能性がありますか?

厚生労働省では、車のエアコン内部に蓄積された細菌やカビが原因で、アレルギー症状や呼吸器系の問題を引き起こすことがあるとしています。

エアコンのフィルターを交換する頻度はどのくらいですか?

多くの自動車メーカーにおいて、1年または1万km毎に交換することが推奨されています。

エアコンフィルターを交換した後にエアコンの臭いが改善されなかった場合、どうすればよいですか?

消臭剤やオゾン発生器などを使用してみて、それでも改善されなかった場合には、プロによるエアコン内部洗浄が必要です。

エアコンの臭いは、季節によって変化しますか?

季節によって変化することがあります。たとえば、夏季にはエアコン内部の湿度が高くなるため、細菌やカビが繁殖しやすく、その結果、悪臭が発生することがあります。一方、冬季にはエアコンを長期間使用しなかったり、加熱機能を使用することで、エアコン内部のほこりや異物が燃焼し、異臭が発生することがあります。そのため、季節に応じたメンテナンスや清掃が重要となります。特に、夏季や梅雨の時期には、湿気によるカビや雑菌の発生を防ぐため、定期的なフィルター交換やエアコン内部の清掃を行うことが大切です。

エアコンの臭いを防ぐために、定期的なメンテナンスが必要ですか?

エアコンの臭いは蓄積され、だんだんと悪臭に変わっていきます。そうならないように、定期的に消臭のメンテナンスを実施することが有効です。

エアコンの臭いを改善するために、市販の製品を使用することはできますか?

消臭剤やクリーニング剤が使用できます。

車のエアコンの臭いに関する最新の研究と情報

自動車メーカーもエアコンの臭いに対して取り組んでおり、様々な対策を講じています。

例えば、エアコン内部の湿度を下げるために、ドライモードを採用する車種が増えていることや、高性能なエアコンフィルターを採用し、空気中の粒子や花粉などを効果的に取り除いています。

さらに、エアコン内部に抗菌剤を噴霧することで、微生物の繁殖を抑制する方法も開発されています。

まとめ

車のエアコンの悪臭や酸っぱい臭いを取る方法には次のような方法があります。

  1. エアコンフィルタの交換
  2. 消臭剤の使用
  3. エアコンクリーニング剤の使用
  4. オゾン発生(脱臭)器による消臭

これらの方法を実施しても臭いが取れなければ、エアコンを分解し、エバポレータ内部の洗浄などプロによる内部洗浄が必要です。この作業をプロに依頼した場合、3万円以上の費用がかかります。

また、車のエアコンの臭いに対しては、エアコンフィルタの定期的な使用など定期的な消臭メンテナンスが重要です。

以上、車のエアコンの臭いについての解説でした。

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