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車のエアコンからの水漏れは故障じゃない可能性大/故障の場合の修理代も解説

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車のエアコン使用時には、車の下に水が落ち、場合によっては大量に水が溜まります。これは故障でなく、エアコンの正常な作動です。

一方、運転席や助手席のシートなど、車の中に水が溜まってしまう場合にはエアコンの故障や不具合が考えられます。

この記事では、エアコン使用時の水漏れについて、故障なのか故障ではないのかも含め、元ディーラー整備士の管理人が解説します。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

目次

エアコン使用時、車の下の水漏れは正常

エアコン水漏れ

エアコン使用時に車の下に水が垂れる現象が発生するのは正常であり、故障ではありません。

自動車メーカーは、A/C使用時に水漏れが発生することを予想しており、車両のドレンホース(水を外に排出するゴムホース)を設計し、外に水を排出しています。エアコン使用時の水漏れが車両の機能に悪影響を与えることはありません。

なお、家庭用のエアコンにもドレンホースは存在し、エアコンから発生する水を室外機付近で外に排出しています。

重要確認:漏れているのは本当に水ですか?

車の下に漏れている液体が、黒い、油、青い、赤いなど、水ではない場合は、エアコンの水以外の何かが漏れている可能性が高いです。

その場合は、すぐに整備工場で見てもらうことをおすすめします。

車のエアコンから水が排出される理由

エアコンが湿気を除去するために空気中の水分を凝縮し、水滴となって放出されるためです。

車のエアコンは、外気中の水分を凝縮することで、室内の湿気を除去するように設計されています。エアコンの冷房機能が作動すると、冷房ユニット内の温度が下がり、周囲の湿気が凝縮します。

この凝縮した水分を車外に放出するため、自動車にはエアコン排水用のドレンホースが設計されています。このホースは車両のエアコンユニットから車両の下部に通されて、排水口から水滴が地面に垂れ落ちる設計になっています。

特に、夏の高温多湿な日にエアコンを使用すると、このホースからの水滴の放出量が増加し、大きな水たまりになることもあります。

日産自動車の公式ウェブサイトによると、エアコンから排出される水は、1時間あたり約1リットルになる場合があるとされています。

車のエアコンからの水滴は、正常なエアコンの機能の一部です。

車のエアコンから出る水の成分は何?

基本的には、水(H2O)であり、無害です。

ただし、エアコンの内部のカビや菌が繁殖する部品をしたたり落ちてくる水であるため、衛生上良くない水であり、臭いがともなう場合があります。

また、エアコンの内部に故障や冷媒漏れ等がある場合は、水とエアコンの冷媒の混合物である場合があり、健康に害を与える可能性があります。

運転席や助手席に水が溜まっている場合は修理が必要

ドレンホース

運転席や助手席にエアコンの水が溜まる原因は、エアコンのドレンホースが詰まっていることが考えられ、プロによる修理が必要です。

通常、車のエアコンから発生する水は、ドレンホースの排水口を通じて車の下(地面)に排出されますが、排水口が詰まっていると水が車内に溜まってしまいます。

この不具合は、比較的頻繁に起こるエアコントラブルのひとつです。

ドレンホースの排水溝が詰まっている場合には、DIYなどの作業では難しく、プロの整備士に依頼して修理することをお勧めします。

また、水が車内に溜まった状態で長時間放置すると、車内のカビや臭いの原因になるため、早期に適切な処理を行うことも重要です。

ドレンホース(排水口)が詰まる理由

車のエアコンのドレンホースが詰まる理由は、エアコン内部での微小な物質の付着や、湿気によるカビや菌の繁殖、大きな異物の侵入が原因とされています。

また、エアコンの整備をした際に整備士の取り付け不良によって起こる場合もあります。

エアコンの水漏れにかかる修理代

5,000円~数万円

エアコンのドレンホースの詰まりなどによって、運転席や助手席の足元にエアコンの水が溜まってしまった場合の修理代は一概にお答えすることはできません。上記修理代の金額は参考程度にしてください。

一般的に、整備料金は、作業時間、作業内容、車種、お車の状態によって大きく異なり、料金は整備工場の規模や地域によっても大きく異なります。

具体的には、溜まった水の排出作業や、清掃作業がどのくらい必要かによって、修理代は大きく異なります。

修理作業を依頼する前に、複数の整備工場に見積もりを依頼して比較検討することをお勧めします。

関連記事>>>【車の修理】近い整備工場を最速で探す方法

ドレンホースの掃除やメンテナンス方法

自動車整備の知識や技術が必要

外すことができれば、洗剤などを使った掃除が可能ですが、整備経験がなければ難しい作業です。基本的にはプロの整備士に任せましょう。

整備士としての経験では、実際のところ、ドレンホースを定期的に掃除するような人はあまりおらず、不具合が出るまでメンテナンスしないのが普通かもしれません。

エアコンの故障修理などのタイミングで、同時にきれいにすることがあります。

掃除などのメンテナンスを実施したほうがいいことは間違い無いですが、それほど気にすることはありません。

まれに、ドレンホースが原因で悪臭となる場合があります。エアコンの悪臭についてはこちらの記事をご覧ください。

>>> 車のエアコンから酸っぱい臭い/悪臭を取る方法と防止法

ドレンホース(排出口)の場所

ドレンホースの場所

一般的な乗用車の場合、車両前面のエアコン操作パネルの裏奥付近の場所から真下の方向にゴムホースがぶら下がっています。

ちょうど車の中央付近を下から見ないとわからない位置にあることが多いため、普段意識することは無いかもしれませんが、夏場に水が垂れているタイミングで車の下を確認することで大体の場所を確認できます。

ダイハツなどの一部車種では、助手席のマットをめくると奥の法にゴムホースが下に貫通していることが確認できます。

漏れている液体に色がついている場合

漏れている液体
無色透明エアコンの水(エアコンの使用中・使用直後にしか排出しない)
黒(油)エンジンオイル・ミッションオイルなどの機械油
冷却水(クーラント)
冷却水(クーラント)またはウォッシャー液

※冷却水(クーラント)はメーカーや車種により色が異なります。

漏れている液体が水でない場合は、なるべく早くプロに見てもらうことをおすすめします。

まとめ

エアコン使用時に車の下に水が垂れる現象(水漏れ)が発生するのは正常であり、故障ではありません。

車内にエアコンの水が溜まってしまった場合には、ドレンホース(排出口)の詰まりによる可能性が高く、プロによる整備が必要です。

以上、エアコンの水漏れと修理代に関する説明でした。

関連記事>>>車のエアコンから酸っぱい臭い/悪臭を取る方法と防止法

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