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切れた配線のつなぎ方/自動車整備士の修理方法を動画説明

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自動車の修理をしていると、配線が切れているケースがあります。

そんな時のプロの自動車整備士が行う修理方法を、動画を用いていくつかご紹介します。また、修理以外の線と線をつなぐ場合にも、同じ方法でできますので、整備士の方も、そうでない方もぜひご参考にしてください。

電線を扱う業界の人にとっては基本的な配線の修理方法の内容です。

この記事の内容

切れた配線の修理方法を動画で説明

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

目次

切れた配線をつなぐ3つの方法

  1. 付けによる配線修理方法
  2. ギボシによる配線修理方法
  3. エレクトロタップによる配線修理方法

1.ハンダ付けによる配線修理方法

ハンダ付けによる修理方法は、昔からよく行われており、一般的な修理方法といえます。

しかし一方で、ハンダを付ける技術によっては、確実に修理できない場合があることと、ハンダごてやハンダが無いとできませんので、準備が多少面倒であることが欠点です。また、修理する場所(室内や狭い空間)によっては、使えない場合があります。

ちなみに私は、ハンダ付けの技術がそれほどありませんので、うまく修理できません。

自信もないので極力この方法は極力使いませんがご紹介します。少しハードルが高いですが、しっかりと作業ができれば、もっとも確実に修理できる方法です。

手順1 切れた配線の下準備

まずは、切れたところの被覆を剥いて、中の導線だけをむき出しにします。これにはニッパを使用したり、ライターで被覆だけ溶かす人もいます。

しかし、ニッパでは中の導線を切ってしまったりするリスクがあり、ライターではやけどの恐れや見た目が汚くなってしまうリスクがあります。

そこで「オート式ワイヤストリッパー」という工具をご紹介します。

オート式ワイヤーストリッパーはとても簡単に被覆だけを確実に剥くことができる工具です。初めてこの工具を使ったとき、とても感動したことを覚えています。

使い方は非常に簡単で、動画を見ていただければわかります。

私が思う「知らないと損な工具NO1」です。とても便利です。

被覆の処理が終わったら、導線と導線をねじります。

これで配線修理の下準備は修了です。

手順2 ハンダ付け作業

ねじり合わせた2つの配線をハンダごてで熱し、ハンダを溶かしながら落としこみます。

このあたりは、ハンダ付けの技術ですので、ググってみてください。私の動画は見てのとおりイマイチです。

ハンダゴテは安いもので十分ですが、頻繁に使う人や、プロの整備士の方でしたら、ワット数の高いものを選ぶと良いです。作業性があがりますし、技術も上がると思います。

下記のようなセットが購入しやすいです。

ハンダ付けによる配線修理動画

それでは動画をご覧ください。

2.ギボシによる配線修理方法

次にギボシと呼ばれる圧着端子を使用した修理方法をご紹介します。

ギボシによる配線修理は、その後付け外しができることが最大の特徴です。

今後も付けたり外したりしたい場所には、この修理方法がいいかもしれません。

手順1 切れた配線の下準備

下準備は上記「ハンダ付けによる配線修理方法の手順1」とまったく同じです。

手順2 ギボシ(オス・メス)の作成

ギボシを作る際は、オス・メスのギボシと電工ペンチが必要です。

これらは、ホームセンターなどでも安価で売られていますが、電工ペンチについては、いかにも安い作りでものが悪く、ギボシは少量で値段が高いので、プロの整備士はネットや専門の部品屋さんから購入します。

ギボシ端子専用電工ペンチです。これは最高に使いやすいです。

ギボシは大量購入がお得です。ホームセンターなどで、数個で数百円はかなりもったいないです。

まず、ギボシを作成する前に、透明の絶縁カバーを最初に挿入することを忘れずに行ってください。(ギボシを作ったあとでは挿入できないため)

次にギボシを電工ペンチでかしめて取り付けます。

このあたりは動画を参考にしてください。

オス・メスのギボシを作成したら、二つを合わせて完成です。

ギボシによる配線修理動画

3.エレクトロタップによる配線修理方法

エレクトロタップによる配線修理は、簡単な工具で誰でも修理できるというメリットがあるため、シロウトさんのあいだでも数多く使われています。

写真による説明が難しいので、動画で説明します。

簡単だからと言って甘くみず、十分に気をつけて確実な取り付けを行ってください。最悪、車両火災になる可能性があります。

エレクトロタップのデメリット

  • 取り付け状態が外側から目視で確認できないため、ちゃんとついているのか、いないのかがわからない
  • エレクトロタップが比較的高価
  • たくさんつけるとスペースを取ってしまい、配線の取り回しに困る

エレクトロタップも大量購入がおすすめです。

エレクトロタップの不具合による火災

エレクトロタップによる修理や取り付けが不完全で起こるクルマの不具合を、わたしは何度か見たことがあります。(クルマから煙が出たのも見た事があります)確実に取り付けてください。

エレクトロタップによる配線修理動画

まとめ

以上が、切れた配線の修理方法・つなぎ方の3パターンでした。

配線の修理は、場合によっては車両火災の原因になりますので、くれぐれも確実に処理してください。

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