整備士の魅力/やりがい/メリット【自動車整備士はクソみたいな仕事じゃない!】

整備士になる
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※この記事は、以前はてなブログで取り上げられ、軽く話題になりました。主に同業の整備士さんから内容についての批判でしたが、今もあえて掲載を続けています。

自動車整備士という職業について、若者を中心にインターネット上ではかなり否定的な意見が飛び交っています。

特に給与や待遇の悪さについては、「本当にそんなに低い給与なの?」と目を疑う内容の記事やツイートも見受けられます。

もちろん、長年自動車整備士をしていた私にも、共感できることもありますし、整備業界の悪いところもたくさんあります。

 

しかし、自動車整備士の仕事にはそもそも魅力がいっぱいあります。

今回の記事は、私が実際に整備士として働いていた経験から、そんな自動車整備士の魅力を存分にご紹介します。こんな時だからこそ、自動車整備士の魅力をあたらためて考えてみます。

 

仕事には困らない

現在自動車業界は、整備士の人材不足問題を抱えており、その原因には次のようなものがあります。

・少子化や若者のクルマ離れ

・整備士を目指す若者の激減

・高齢化、団塊の世代の引退

さらに、この問題は年々深刻化しており、最近では外国人整備士の受入も進んで来ています。

 

【自動車整備士の平均年齢】

      出典:一般社団法人日本自動車整備振興会連合会

 

【整備要員の不足状況】

 

出典:一般社団法人日本自動車整備振興会連合会

 

上のグラフを見ると約5割の整備事業者が不足であると答え、さらに1割の事業者が、既に不足で支障をきたしていると応えています。

つまり、整備事業者は人が欲しいのです。

 

ハローワークの検索システムで、「自動車整備士」で検索すると、東京都の場合271件の求人、神奈川県で309件、大阪府で344件、愛知県で474件ヒットしました。(平成29年10月)

もし求職するとすれば、たくさんある求人の中から、自分の条件にあった会社を探すことができるでしょう。

将来的にも整備士は、仕事が無い状態にはならないと予測されており、そういう意味で自動車整備士は仕事に困ることは無いと言えます。

 

田舎や実家の近くにも必ずある

全国にある整備工場は約9万2000工場です。

コンビニは5万5000店ほどなので、コンビニよりも整備工場は多いことになります。

 

当然、地方にも相当数の整備工場がありますので(クルマ社会の地方の方がむしろたくさんあります)、みなさんの地元にも必ずあるでしょう。

つまり、みなさんの自宅から近い職場を選んで就職すれば、朝晩の通勤ラッシュや満員電車を避け、実家暮らしができます。

通勤ラッシュや満員電車のストレスを感じることがなく生活でき、さらに自分の時間が増えることは幸せな事だと言えませんか?

 

また、様々な事情により、家から近い職場で仕事を探さなければならない人も多いはずです。

「実家の近くの職場を探せる」

これは、とても大きな整備士の魅力の一つです。

 

参考までに・・・

全国の整備資格を持った整備士の数は約34万人と言われ、資格を持たない整備要員を含めると、40万人と言われます。

小学校の教員は41万人で、中学校教員は25万人です。整備士の人数がいかに多いかがわかるでしょう。どこにいっても、整備士の仕事が無いということは無さそうですね。

 

働きながら資格が取れる

整備士の資格は働きながら取る事ができます。

整備業界では、全国の整備振興会で講習を受けて整備士の資格が取れる制度があります。

その制度を利用すれば、専門学校等に通う費用も抑えられ、働いて収入を得ながら、勉強することができます。また、その費用を整備工場が負担するケースも少なくありません。会社が資格を取らせてくれるのです。

働きながら勉強を続け、3級、2級、1級整備士へとステップアップできるこの仕事はとても魅力的です。

 

車に掛かる経費を節約できる

自分や家族の車を、自ら整備できる自動車整備士は、なにかにつけて車に掛かる経費を抑えることができます。車検やオイル交換などのメンテナンスに掛かる経費は、社員割引等が適用され、中古車でさえ安く買うことができます。

また、インターネットで購入したナビやETC、タイヤなど、全て自ら取り付けることができれば、作業工賃は0円です。

あなたや家族が、どれだけ車にお金が掛かっているかをぜひ考えてみてください。

これらの経費が削減できることを考えると、自動車整備士の仕事は給料だけでは見えてこない、とてもお得な職業と言うことができるでしょう。

 

やりがいのある仕事

車が壊れて、お客様がやってきます。

整備士はそれを修理します。

 

それだけとも思えますが、車は1台1台違います。

故障の内容も違います。乗っているお客さんも違います。それが大変なところでもありますが、毎日単調な仕事の繰り返しでないことは確かです。

困っているお客様に直接「ありがとう」と言われるこの仕事は、とても幸せな仕事です。

 

わたしの経験

真夏の炎天下の中、チャイルドシートに赤ちゃんを乗せたまま鍵をロック(鍵を閉じ込めた)してしまい、開けられなくなっていた母親のお客様がいました。

赤ちゃんは車内で泣きわめき、母親はパニックになり、室内の温度はどんどん上がっていきます。

わたしはすぐに現場に行き、ひたすら一生懸命鍵開け作業を試み、なんとか鍵を開けることができました。

母親は赤ちゃんを病院に連れて行った後に、菓子折りを持って、私の会社に来て、ていねいにお礼を言って帰られました。

私は本当に良かったと思うと同時に、あらためて整備士の仕事について考えさせられました。

事故やトラブルに直面するこの仕事は、人の命や安全を守るためにとても重要でやりがいのある仕事です。

 

その他にも

自動車整備士をしていると、自動車整備以外のいろんなスキルが身に付きます。

商売のノウハウ、保険のノウハウ、自動車に関する法律、さらには家庭の電気、ガス、水道、家電製品にいたるまで、いろんな技術や知識が身に付きます。

どれも生活に役立つもので、わたしもこの点は特に「整備士やってて良かったな」と思うところです。

ちなみに私は家のエアコンのフィルタを自分で掃除し、水道の水漏れを直し、お風呂場の換気扇を交換します。自慢ではありあません。私だけではないと思います。整備士の人ならわかるはずです。

どれもこれも整備士の経験があってこそです。

 

整備士はクソみたいな仕事じゃない

残念なことに、自動車整備士という仕事は、世間にあまりいい印象を持たれていないのかもしれません。近年の「自動車整備士の給料が安すぎる」事件でもネット上にひどい書き込みがたくさんあります。

整備士本人が書いた書き込みも多いと思います。それはとても残念に思います。彼らを攻める気は毛頭ありません。かわいそうとしか思えません。

でも、それが整備士の全てではありません。もちろんホワイト企業もあります。

 

全体的には給料が安いところが多いかもしれませんが、自動車整備士という職業には、ここに書いたように魅力も多いです。

この記事が、特に整備士を目指す若者の刺激になることを心から願います。

以上、自動車整備士の魅力でした。

 

コメント

  1. りんりん より:

    自分も2年前までは自動車整備士でした

    記事に逆らうことを書きます、申し訳ない。

    自分が辞めた理由は3つありまして
    1つ目は将来に対するヴィジョンが見えないこと。
    2つ目は、より複雑に進化していく機構。
    3つ目は、給与に対するフラストレーション。

    自動運転技術、カーシェアリング、インフラの更なる発展により、今後10年間のうちに整備士の仕事は激減すると言われています。車の絶対数が少なくなる上に、現在の若年層〜中年層は都心部(人がより多く集まる所)に近くなるにつれて、動けば何でも良いといった考えの人たちの数が圧倒的なのです。

    1つ目、3つ目の理由しては、
    整備士の仕事は壊れた箇所を直すこと、
    見栄えよくすること、お客さんが操作上、機構上分からない所を説明すること。
    だと自分は思ってますが、
    壊れにくくなる。
    車の所有欲の無さ
    (カスタマイズ欲の無さ)
    より複雑に難解になっていく機構
    以上3つの観点により、今後更に仕事の継続が困難になっていくヴィジョンしか見えませんでした。

    また、2つ目の理由は記事にも載ってますが、給与、ひいては待遇の悪さですね。良い所と言うと、ちょっと工場を借りられれば自分の車は何でも出来るけどもそういった車に対する恩恵だけですね。給料がカスなのは事実です。

    やりがいや楽しさといったものは勿論ありましたが、責任が増えていく中で整備士は続けられるものではありませんでしたね。

    車がどうしても好きでしょうがない。車が無かったら生きてる価値はない!くらい想ってる方だったらオススメですね。

    長文失礼しました。

    • きりん きりん より:

      リンリン様、コメントありがとうございます。

      率直に、的を得ている素晴らしいコメントだと思いました。
      自動車整備業界の将来のビジョンをしっかりと持っていて、脱帽します。
      そしてリンリン様のおっしゃることはよく理解出来ます。
      そもそも私もリンリン様と同じようなことを考えて、10年働いたディーラーを退職しました。
      しかし、私には車に関することしか出来ることがなく、整備士は辞めましたが、業界で仕事をしています。

      記事は、整備士のイメージがあまりにも悪くなっている現在の状況から、「SNSに書かれていることが全てではない」「整備士という職業は悪いことばかりではない」ことを伝え、一時的な感情にとらわれず、リンリン様のように、冷静に、客観的に、整備士という仕事を考えて欲しいと思い、書きました。

      記事を読んだ方からは、もっともっとボロクソに批判されることもあります。一方で、整備士を本気で目指す若い方から、このようなポジティブな情報が欲しかった、と言われることも少しあります。
      誰かの為になればと思っています。

      気分を害されたなら、すみませんでした。

      コメント本当にありがとうございました。

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