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例年のスキャンツール補助金の概要を解説/2021以降はどうなるか

スキャンツール補助金 その他

※令和3年9月14日追記 今年のスキャンツール補助金の概要が公表されました

申請方法など、基本的には、過去に出された補助金(当記事内容)と同様ですが、補助の対象となるスキャンツールの要件に以下が追加となっています。

・電気通信回線に接続することにより、今後(独)自動車技術総合機構が開発・配布するソフトウェア(以下、「アプリ」という)をインストールし、アップデートする機能

簡単に言うと、パソコンのような機能を有するスキャンツールの購入に対して、補助するというもので、対象となるスキャンツールがより限定されました。

詳しくは、こちらの公式ページをご確認ください。

※公式ページの内容がわかりにくい場合は、当記事下部の説明をお読みください(当記事は、過去に出された補助金の内容ですが類似していますので参考になります)

現在、自動車整備業界は特定整備制度の創設や将来のOBD検査の導入などの流れから、新しいスキャンツールの購入を検討される事業者が多くなっています。

そして、国は平成25年(2013年)以降、自動車整備事業者が使用するスキャンツール(外部故障診断機)の導入経費に対して補助をしています。

しかし、補助金は年間を通して公募している訳ではないので「いつ公募しているのか」「いくら位補助してくれるのか」など、多少わかりにくい事業でもあります。

この記事では、例年執行されるスキャンツールの導入補助金の概要について、元ディーラーの一級整備士が簡単に解説します。

スキャンツールの購入を検討される方は必見です。

補足

この記事は「今年の補助金がどうなる」という内容のものではなく、「これまではこうだった」という内容のものです。今年や将来この補助金がどうなるかは全くわかりません。

令和3年(2021年)のスキャンツール補助金の実施

実施されるかわかりません。但し、例年実施されています。

例年のことですが、スキャンツール補助金の公募は年間のスケジュールで決まっている事ではなく、前年度予算の補正予算という形で突然発表されます。

なので、いつも公募の直前まで、今年もあるのか無いのかがわかりません。

但し、平成25年以降は毎年補助金が出ているので、「今年も出るだろうな」と、私は思っています。

いつからいつまで公募されるのか

わかりませんが、近年は例年7月頃から公募されています

公募期間
令和2年7月27日〜8月11日(16日間)
令和元年2次公募11月6日~11月29日(約1ヶ月)
令和元年1次公募7月24日~10月31日(約3ヶ月)
平成31年7月24日〜9月11日(約1.5ヶ月)
平成30年7月24日~ 9月10日(約1.5ヶ月)
管理人調べ

公募期間の終了時期については、予定の終了時期、又は予算額に達した時点で終了となります。

令和2年の公募のときは、公募開始からわずか16日間で予算額に達し、終了しています。

逆に、令和元年では一度目の公募で予算額に達しなかったため、11月にもう一度公募しています。(二次公募)

スキャンツール補助金は、公募開始から早い者勝ちで終了となります。

予算額と補助される工場の数

令和2年の実績

予算額1.5 億円
申請件数約1,200 件

予算額については、これまでは毎回このくらいの額です。

令和2年は、この予算額や件数がわずか16日で消化したことになりますので、補助を受けたい希望者に対して予算が少なかったと言えます。

令和2年の補助金の人気ぶりを考えると、令和3年に同じ予算額だとしたら、さらに早く予算額を消化するような気がします。それだけ、補助を受けられる可能性が低くなるということです。

補助の内容

整備事業者がスキャンツールの新規購入時、費用の1/3を補助(最大15万円)

45万までのスキャンツールに関しては、1/3 の金額を、45万円以上のスキャンツールには一律15万円が指定口座への振り込みによって補助されます。

対象は新規購入

補助は「スキャンツールの新規購入に対して」です。既に買ったスキャンツールは補助の対象になりません。

つまり、補助金の公募が開始された後に購入したものしか対象にならないので注意が必要です。

なお、新規購入とは、初めて買う場合という意味ではなく、新たに買う場合です。2台目でも構いません。

補助を受ける場合の義務(仕事)

PC入力

購入後、実績報告をしなければならない

残念ながら、申請すれば何もせずに補助を受けられるわけではなく、購入後、購入したスキャンツールを使用して実績報告をしなければ補助されません。

具体的には、

整備工場に入庫する複数の一般車両に対しスキャンツールを使用して、DTC(故障コード)の有無や内容を調査・まとめ・報告することです。

報告した実績報告が認められれば、補助額が振り込まれます。

補助金交付までの流れ(スケジュール)

  1. 申請
  2. 交付決定
  3. 購入
  4. 実績報告
  5. 補助金請求
  6. 補助金支払い

補助金の交付まではこのような流れになります。

大事な事は、交付決定の前にスキャンツールを購入してはいけないことです。

7月に申請したとして、順調にスケジュールがすすむと、2月か3月に指定口座に振り込まれます。

スキャンツール補助金のポイント

ポイント

例年のスキャンツール補助金には、次のような注意点や使いにくい点などのポイントがあります。事前によく考えてから申請しましょう。

  • 準備の難しさ
  • 申請から請求まで全て自分で
  • PCを使う
  • 実績報告
  • 1/3 という補助額

準備の難しさ

早い者勝ちの申請に間に合うか

令和2年の例では、公募開始からわずか16日で公募が終了しています。

補助を受けたい場合には、なるべく早く申請しなければなりません。

具体的に申請の準備は次のとおり

  • 購入したいスキャンツールを決める(対象リストに載っているもの)
  • 2社以上の部品商などから見積もりを取る(公募開始後の日付※令和3年補助金の交付公表後の日付に変更
  • 申請書類の作成・送付

そもそも、補助金が始まったことを早く知らなければ、「知った時には既に終わっていた」となりかねないので、情報のチェックはとても大事です。

実際に「受けたかったけど終わっていた」という人がとても多いです。

関連記事>>>HDM9000/HDM330】日立製スキャンツールのレポート

申請から請求まで全て自分で

忙しい男

部品商等による代理申請が認められていない

申請や請求のやりとりは、全て申請者が責任をもって実施しなければならないことになっていますので、部品商などスキャンツールの購入先に任せることはできません。

補助を受ける事業者が補助の内容を全て把握し、申請を行わなければならないので、忙しい事業者は特に面倒に感じるかもしれません。

もちろん、部品商やスキャンツールメーカーは、いろんなアドバイスをしてくれる場合が多いです。

PCを使う

  • 書類は全てwebからダウンロード
  • 提出書類はPC入力

交付規定・公募要領・提出書類(様式)は全て、webサイトからのダウンロードです。

書き方の見本なども全てwebサイトでの公開です。

また、記入についてもPCで入力しデータにする必要があり、申請先とのやりとりはメール又は郵送です。

PCが無い、PCが極端に苦手な人は、申請が苦痛に感じるかもしれません。

但し、電話での問い合わせにも応じているので、わからないことは電話で聞くことができます。

実績報告が面倒

悩む男

例えば、オイル交換で入庫する車両にスキャンツールを繋ぎ、チェックし、結果をエクセルに入力します。

これを複数台実施して、エクセルデータを事務局に送付します。

これが面倒だと感じる人が多く、申請したものを取り下げてしまう事業者がいるようです。

取り下げるくらいなら、最初から申請しなかった方が良いので、事前に実施報告の方法を確認してください。

補足

G-SCAN3など、実績報告が簡単にできるソフトを最初から搭載しているスキャンツールがあるので、スキャンツールメーカーに実績報告の実施方法を確認すると、意外に簡単にデータ出力できる場合があります。

1/3 という補助額

補助額と補助金申請にかかる労力を天秤にかける

例えば、購入したいスキャンツールが9万円であれば、3万円の補助を受けることができます。

しかし、上記のような手間や面倒を考えて、3万円もらうためにやる仕事かどうかを天秤に掛ける必要があります。

私なら、その金額の(比較的安価な)スキャンツールの購入に、補助金の申請する気にはならないと思います。

スキャンツール補助金を採択するには、ある程度の手間がかかりますし、結局お金が振り込まれるのが、翌年の3月です。

スキャンツール補助金をもらうコツ

  1. 7月頃まで購入するスキャンツールを決め、公募開始の発表を待つ。
  2. 公募開始と同時に部品商2社から見積もりをもらう(公募開始後の日付で)。※令和3年補助金の交付公表後の日付に変更
  3. 申請に必要な書類を作成し、すぐに事務局へ送付。
  4. 交付決定通知を待つ。

急いで準備しなければならないのはここまでです。

交付決定がされた後は、ゆっくりできます。

やはり重要なのは、開始されたことを早く知ることです。

まとめ

はじめに述べたとおり、この記事の内容は令和2年(2020年)以前に実施されたスキャンツール補助事業のおおよその内容です。

今後、あるのか、ないのか、あっても同じ内容とも限りませんので、公募が開始されたら、公募要領等をよく読み、まずは申請するかしないかを決めてから行動しましょう。

なお、例年の当補助金の執行団体はパシフィックコンサルタンツ㈱であり、webサイトでは昨年の事業内容が公開されていますので、詳しく知りたい人はそちらのサイトを御覧ください。

>>>使用過程車の省エネ性能維持推進事業(スキャンツール補助金)

以上、例年のスキャンツール補助金の概要でした。

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