車検証の有効期間は車の種類によって変わります。また、1回目の車検と2回目以降でも変わる場合があり、私たち自動車業界にいる人間でも時々わからなくなります。
この記事では、車の種類による車検頻度(車検証の有効期間)の違いについて、元ディーラーの一級整備士が解説します。
車検の頻度(有効期間)一覧表
主な自家用乗用車の車検の頻度(有効期限)です。
1回目 | 2回目以降 | 主な車種 | |
乗用車 | 3年 | 2年 | プリウス・フィット ハイエース(3ナンバー) |
貨物(8t未満) | 2年 | 1年 | ハイエース(1・4ナンバー) |
軽乗用車 | 3年 | 2年 | タント・Nボックス |
軽貨物 | 2年 | 2年 | 軽バン・軽トラック |
11人以上 | 1年 | 1年 | マイクロバス |
幼児専用車 | 1年 | 1年 | 園児送迎車 |
二輪車 | 3年 | 2年 | 250cc以上のバイク |
特種乗用車 | 2年 | 2年 | キャンピングカー |
※緑ナンバーの運送用やレンタカーは下記サイトで確認してください。
>>>自動車検査証の有効期間及び定期点検の間隔に関する整理表(PDF)
古くなっても有効期間は変わらない

車検の頻度はずっと変わらないが、税金は増税される
「10年経つと車検が短くなる」という話を聞いたことがある人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。どの車も2回目以降の車検の頻度(間隔)は現在の法律では永遠に同じです。
最初の登録(新車)から13年経つと税金が高くなるので、その話と一緒になって、勘違いしている人が多いからなのかもしれません。
補足
車検の間隔は、車の性能が上がるに連れて長くなって来ています。
古い車の増税
- 自動車税(毎年春に通知)→13年経過後増税
- 重量税(車検時に支払義務)→13年経過後増税、18年経過後さらに増税
※増税額は時々変更になりますが、車種等によって15~40%程度の増税です。
車検が切れた場合
車検が切れただけでは問題ありません。故意的に切らす人も多いです。
問題は車検が切れている車を運転することです。
車検切れの車の運転についてはこちらの記事でご確認ください。
まとめ
車検の頻度(有効期間の間隔)は、車の種類や1回目、2回目以降で違います。
ただし、2回目以降は何年たってもずっと同じ間隔です。
車検が切れた車を運転することは、とても大きなリスクを抱えることとなりますので、自分の車や会社の車の車検については、しっかりと把握し管理しましょう。
以上、車検の頻度(有効期間の間隔)についてでした。