- 車検費用支払うタイミングが知りたい
- 車検代を払う手持ちの現金がない
車検代は高額な出費なので、支払い方法と支払いのタイミングが知りたいのは当然での事です。
この記事では、元ディーラー整備士の管理人が、車検費用の支払いのタイミングと支払い方法について解説します。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
支払いのタイミング
- 必要経費分を事前(入庫時)に支払う
- 残りの金額を完成時(納車時)に全額支払う
車検代の支払いタイミングは、整備工場によって違いますが、基本的には上記のとおりです。全国どこの整備工場・ディーラーでも一般的な支払いタイミングと方法です。
一部の「納車時に全額支払いができる整備工場」については後述します。
1.必要経費分を事前に支払う
必要経費を現金で入庫時に支払います。(前払い)
- 必要経費内訳
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- 自動車重量税
- 自賠責保険料金
- 検査手数料
車検時に必要な上記の必要経費は、あなたの車の大きさ等によって事前に全て確定します。
これらの必要経費は、車検の時にあなたが国に支払うべき税金や、保険会社に支払うべき保険料金であり、必要経費を事前に支払わなければ、車検が通らない仕組みになっています。
実際に整備工場は、あなたから入庫時に経費分をもらい、あなたの代わりに国や保険会社に現金で支払っています。
- 事前に金額が確定しているから
- 整備工場が経費を立て替えることになるから
- 支払いを滞納されるととても困るから
仮に、整備工場がこれらの費用を車検後に請求する場合は、あなたの支払うべき税金や保険料を、整備工場が一時的に立て替えることとなります。誰かの税金や保険料を、第三者が立て替えるというのは、世の中の仕組みからも馴染まず、通常行いません。
整備工場は、税金や保険料を立て替えて、万が一あなたの支払いが滞ることにでもなればとても困ります。「売り掛け金」というより、「あなたにお金を貸している」ような状態になります。
このような理由から、多くの整備工場では「必要経費分は事前支払い」となっており、そしてそれは、整備工場の当然の権利と言えます。
必要経費はどのくらい?
- 軽自動車:3万円位
- コンパクトカー:4〜5万円位
- ワンボックス、RV:5〜6万円位
必要経費はエンジンの大きさや排気量などで変わります。また、整備工場の決まりによって、それ以外も事前支払いの場合があります。
2.残りの金額を納車時に全額支払う
必要経費以外の整備料金などについては、完成時(納車時)に全額支払うのが基本です。
整備料金は自分が思っていたよりも高くなる事も多く、支払いに困ることも多いかもしれません。これを防ぐためには、必ず事前に見積りを提示してもらうことが大事です。
完成時に全額払いの工場
ディーラーや大手車検チェーン店などの一部の比較的大規模整備工場で、全額を完成時に支払い可能にしているところがあります。
どうしても完成時に全額クレジットカード払いがしたい人は、事前に確認してください。
整備工場全体としてはそれほど多くないと思いますので、ディーラーなどを考えるか、後述する”楽天Car車検”などを利用して確認するのがいいと思います。
分割払いが可能か
一部可能な場合があります
クレジットカードの分割はもちろん使えるところがほとんどですが、それ以外の方法でも後日払いにできる可能性があります。
車検代の分割払い、後払い、ボーナス払いについては、こちらの記事を参考にしてください。
車検代の支払い方法
現金かカード
支払い方法については多くの整備工場で、現金かクレジットカード払いなっています。
カード払いについては、整備工場によって次のようなパターンがあるので、事前に確認してください。
- 全額カード払い可
- 整備料金はカード払い可、必要経費分はカード払い不可(現金のみ)
- 全額カード払い不可
webサイトなどで、カード払いできると書いてあっても、2.のように必要経費分は現金のみの整備工場も多いので注意が必要です。
PayPayなど電子マネーでの支払い
利用できる整備工場がそれほど多くないので確認必要
車検にかかる料金は高額なので、電子マネーでポイントを貯めたいという人も多いと思います。
PayPayなどの電子マネーはディーラーや大手車検チェーン店など、比較的大きな店舗で利用可能になってきていますが、現時点(2023.8)ではそれほど多くはないので事前に確認が必要です。
車検のトレンド
- クレジットカードのポイントを貯めたい
- できるだけ安く済ませたい
- 信頼して付き合っている整備工場がない
こんな理由から、最近ではインターネットを使って車検の工場を探す人が増えています。
特に下記2つが有名です。
まとめ
- 必要経費分を事前(入庫時)に現金で支払い、
- 残りの金額を完成時(納車時)に現金かカードで全額支払う
車検代を支払うタイミングと支払い方法は上記のパターンが最も多いです。
その他のタイミングや支払い方法もありますが、例外的なので、事前に依頼する整備工場に確認したり相談したりすることをおすすめします。
以上、車検費用の支払いタイミングと支払い方法でした。