- 軽自動車でのタイヤ選びで失敗したくない
- 整備士がすすめるコスパの良いタイヤが知りたい
- 軽自動車要タイヤの価格相場が知りたい
この記事では、乗用車系、軽自動車におすすめの夏タイヤを一級整備士の管理人が3本に絞って紹介します。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。X(旧twitter)でたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっています。(seibisi_net)
軽におすすめの夏タイヤ【ニーズ別3種類】
- ブリヂストン・レグノ GR-Leggera 【最高級】
- ブリヂストン・エコピア 【無難】
- ダンロップ・エナセーブ EC202 【安い】
製品の詳細についてはリンクをクリックしてください。公式HPに飛びます。
おすすめタイヤの性能比較表
銘柄 | 転がり抵抗係数 | ウェットグリップ性能 |
---|---|---|
1.ブリヂストン・レグノ GR-Leggera | A | b |
2.ブリヂストン・エコピア | A/AA | b |
3.ダンロップ・エナセーブ EC202 | AA | c |
転がり抵抗係数とは
タイヤが地面を転がる際に生じる抵抗の大小を表す数値です。転がり抵抗係数が低いほど、タイヤの転がり抵抗が小さくなり、燃費性能が向上します。
低燃費タイヤの定義とランク
定義 | 転がり抵抗係数 |
---|---|
低燃費タイヤ (抵抗係数低い) | AAA |
AA | |
A | |
低燃費以外 (抵抗係数高い) | B |
C |
ウェットグリップ性能とは
ウェットグリップ性能とは、タイヤが濡れた路面で滑りにくい性能を表す数値です。ウェットグリップ性能が高いほど、タイヤが濡れた路面でも安定して走行できます。
ウェットグリップ性能とランク
濡れた乾燥路面性能 | ウェットグリップ性能 |
---|---|
高い | a |
↑ | b |
↓ | c |
低い | d |
1.ブリヂストン・レグノ GR-Leggeraの特徴
静粛性と乗り心地を高次元で両立させた軽自動車専用高級タイヤ
ブリヂストン・レグノ GR-Leggeraは、転がり抵抗係数「A」とウェットグリップ性能「a」を両立した、最高峰の静粛性と乗り心地を実現した軽自動車専用タイヤです。快適なドライブに最適なタイヤの一つです。
- 価格よりも、静粛性と乗り心地の良さを重視する人
- 軽自動車でも妥協せず良いものを使いたい人
ブリヂストン・レグノ GR-Leggeraの特徴をまとめると次のとおりです。
- 非対称形状・非対称パタン・高剛性トレッドを採用し、ふらつきを抑制することで快適な乗り心地を実現。
- 「パワーサイド構造」を採用することで、重心が高く、ふらつきやすい傾向があるハイト系ワゴン軽自動車にも対応。
- 高級車向けタイヤREGNOで培われたサイレントテクノロジーを軽自動車専用にチューニングすることで、様々な速度域でのノイズを抑制し、高い静粛性を実現。
コスパの良いものが良い人は下部におすすめする2つのタイヤをご確認ください。
2.ブリヂストン・エコピアの特徴
燃費性能、安全性、コスパに優れた定番タイヤ
ブリヂストン・エコピアは転がり抵抗係数「A」とウェットグリップ性能「b」を両立しています。また、一部のタイヤでは転がり抵抗「AA」を達成しているモデルもあります。1つ目のおすすめのブリヂストン・レグノ GR-Leggeraと比べると、静粛性や乗り心地劣りますが、燃費がよく価格が抑えられているため、非常にコスパの高いタイヤです。
燃費やコスパ優先でタイヤを選びたい人
ブリヂストン・エコピアの特徴をまとめると次のとおりです。
- 転がり抵抗を低減する独自の技術を採用することで、低燃費性能を実現。
- ウェット性能と耐偏摩耗性能を向上させる独自の技術を採用することで、安全性を向上。
- 耐摩耗性能を向上させる独自の技術を採用することで、長持ち性能を向上。
3.ダンロップ・エナセーブ EC202の特徴
燃費性能とコストパフォーマンスに優れたスタンダードタイヤ
ダンロップ・エナセーブ EC202は転がり抵抗係数「AA」とウェットグリップ性能「b」を両立しています。今回おすすめする中では、最も転がり抵抗係数が低く燃費性能に優れ価格も安いタイヤなのでおすすめです。
燃費やコスパ優先でタイヤを選びたい人
ダンロップ・エナセーブ EC202の特徴をまとめると次のとおりです。
- 転がり抵抗を低減する独自の技術を採用することで、低燃費性能を実現。
- 価格が手頃で、長持ちするためランニングコストも抑えられるコスパ最強モデル。
また、13インチから17インチまで、全64サイズのラインナップがあり、軽自動車からミディアムセダンまで、幅広い車種に適したタイヤです。
おすすめタイヤの価格比較【2023.10月楽天最安値】
155/65 R14 4本セットの値段
銘柄 | 価格 |
---|---|
ブリヂストン・レグノ GR-Leggera | 32,400 円 |
ブリヂストン・エコピア | 30,800 円 |
ダンロップ・エナセーブ EC202 | 23,680 円 |
165/55 R15 4本セットの値段
銘柄 | 価格 |
---|---|
ブリヂストン・レグノ GR-Leggera | 47,800 円 |
ブリヂストン・エコピア | 50,800 円 |
ダンロップ・エナセーブ EC202 | 32,353 円 |
軽自動車の純正タイヤサイズ
※購入時は必ず実際のタイヤサイズを確認してください。
車種 | 15インチ | 14インチ | 13インチ |
---|---|---|---|
N-BOX | 165/55R15 | 155/65R14 | |
N-WGN | 165/55R15 | 155/65R14 | |
N-ONE | 165/55R15 | 155/65R14 | |
スペーシア | 165/55R15 | 155/65R14 | |
アルト | 165/55R15 | 155/65R14 | 145/80R13 |
ラパン | 155/65R14 | ||
ハスラー | 165/60R15 | ||
ワゴンR | 165/55R15 | 155/65R14 | |
ジムニー | ※175/80R16 | ||
デイズ | 165/55R15 | 155/65R14 | |
ルークス | 165/55R15 | 155/65R14 | |
ミラ | 155/65R14 | 145/80R13 | |
ミライース | 155/65R14 | 155/70R13 | |
タント | 165/55R15 | 155/65R14 | |
ムーヴ | 165/55R15 | 155/65R14 | |
タフト | 165/65R15 |
軽自動車用タイヤの価格相場
以下は軽自動車用夏タイヤ4本セットの価格相場です。ディーラー、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店・店舗で購入した場合と、ネット通販の場合、さらには国産タイヤと海外製(アジアン)タイヤの種類別に表にまとめました。店舗販売の場合、地域やブランドによって大きく異なりますので、参考程度にしてください。
※価格は2023.10月現在 整備士ねっと調べ
ディーラーでの価格相場(4本セット)
国産タイヤ | 海外製タイヤ | |
---|---|---|
14インチ (155/65R14) | 40,000~ 70,000円 | 取り扱い無し |
15インチ (165/55R15) | 55,000~ 90,000円 | 取り扱い無し |
カー用品店での価格相場(4本セット)
国産タイヤ | 海外製タイヤ | |
---|---|---|
14インチ (155/65R14) | 32,000~ 60,000円 | 17,000~ 35,000円 |
15インチ (165/55R15) | 50,000~ 76,000円 | 24,000~ 40,000円 |
ネット通販での価格相場(4本セット)
国産タイヤ | 海外製タイヤ | |
---|---|---|
14インチ (155/65R14) | 22,000~ 37,000円 | 13,000~ 30,000円 |
15インチ (165/55R15) | 30,000~ 62,000円 | 19,000~ 24,000円 |
極端に安いアジアンタイヤ
価格で選ぶなら、海外製(アジア製)のタイヤが激安です。
アジアンタイヤなど極端に安いタイヤには次のリスクがある可能性があることを確認してください。価格だけで決めると後悔する可能性があります。しかし、タイヤなんて「なんでもいい」という人にはピッタリなのがアジアンタイヤです。
- 燃費悪
- 乗り心地悪
- 静粛性悪
- 耐久性(長持ち性)悪
タイヤによっては燃費が変わったり、乗り心地や安全性が変わります。不安であれば国産大手メーカーの夏タイヤを選ぶことをおすすめします。
アジアンタイヤの販売はオートウェイがあまりにも有名です。場合によっては国産タイヤの半額で買える可能性があります。
ネット通販のコツ
良いタイヤを安く買って、安く取り付ける
タイヤはネット通販が安いです。しかし、取り付け方法次第では高くつきます。
そのためには、タイヤを購入する前に取り付けをどうするかを決める事が重要です。安く取り付けたいなら一度こちらの記事をご覧ください。
軽自動車のタイヤに関するよくある質問と回答
- 軽自動車のタイヤの価格相場は?
-
サイズや種類によって異なりますが、一般的な国産タイヤであれば、1本あたり5,000円~10,000円程度が相場です。詳しくはこちらをご覧ください。
- 軽自動車のタイヤの交換は、自分でできますか?
-
タイヤ交換作業の経験の無い人が自分で行うことは難しいです。また、タイヤのバランス調整も必要となるため整備工場やタイヤショップなど専門の業者に作業を依頼することをおすすめします。
- 軽自動車のタイヤのサイズは?
-
13インチから15インチが主流です。スポーツタイプの車など、一部の車種では16インチや17インチのタイヤを装着しているものもあります。詳しくはこちらをご覧ください。
- 軽自動車のタイヤの交換時期はどのくらいですか?
-
一般的に4-6年または3-5万km程度で交換する場合が多いです。また、ハイト系ワゴンの軽自動車は比較的早めの交換が必要です。いずれにしても、タイヤの溝の深さが1.6mm以下になった場合は、安全のため早めに交換することをおすすめします。
まとめ
一般的な軽自動車におすすめのタイヤは次のとおりです。
- ブリヂストン・レグノ GR-Leggera 【最高級】
- ブリヂストン・エコピア 【無難】
- ダンロップ・エナセーブ EC202 【安い】
堅実に選んだタイヤです。あとはあなたのニーズ次第です。
以上、軽自動車におすすめ夏タイヤ解説でした。