タイヤ販売はインターネット通販サイトが増え、海外製のタイヤが多く販売されるなど、近年はタイヤの購入先や種類が多様化していて、たくさんの方法があるだけに悩む人が多いです。
実際にタイヤの価格が購入方法によって大きく違うという事実があるだけに、タイヤの購入は慎重に考えたいところです。
この記事では、タイヤを買う方法、タイヤを買うならどこがいいのか・安いのか、それぞれのメリット・デメリットについて、整備士ねっとチームが解説します。
タイヤはどこで買うのが一番良いのか
あなたに合ったところを選ぶことが重要。但しインターネット通販サイトが一番安い
それぞれの特徴を把握して、あなたに合ったところを選ぶことが重要で、結果的に一番良いところになります。
タイヤの購入方法(購入先)はたくさんあり、それぞれの購入方法にメリット・デメリットがあります。車に詳しくない人、車が好きな人、面倒がきらいな人、とにかく安いところから買いたい人、など人によって、一番良いところは異なります。
価格ならネット通販
場合によっては、その他の店舗販売に比べて、半額以下で購入することも可能です。
タイヤの価格は、サイズ・銘柄(タイヤメーカー)・スタッドレスなどの要素によって変わるので、必ずしもそうとは言い切れませんが、一般的に、インターネット販売サイトから購入する方法が一番安く買える方法です。ネットでタイヤを購入している人もだいぶ増えています。
しかし、安いとはいえ、タイヤの価格だけを見て、どこで買うのかを決めるのは多少危険です。特に車やタイヤに詳しく無い人にとっては大きなリスクが伴います。
インターネット通販のメリット・デメリットをチェックして、後述する販売店の特徴もチェックしてください。
タイヤを購入する6つの方法
- インターネット通販サイト
- ディーラー
- カー用品店
- タイヤ専門店
- ガソリンスタンド
- 民間整備工場
この中から、どこでタイヤを買うのがいいのか、あなたに一番合っている購入方法を選びましょう。
タイヤ販売店別メリット・デメリット
販売店 | メリット | デメリット |
---|---|---|
1.ネット通販 | とにかく安い | 失敗リスクも |
2.ディーラー | 安心・確実 | 価格高め |
3.カー用品店 | 安い | |
4.タイヤ専門店 | 技術高い 安心・確実 | 価格高め |
5.スタンド | 近い・手軽 | 技術不安 |
6.民間整備工場 | 安心・確実 | 価格高め |
タイヤ価格の高騰
2023年春現在、タイヤの価格が原油価格や世界情勢の関係で急激に高騰中です。国内最大手タイヤメーカーのブリジストンは2022年に2度3度と値上げをし、大きな話題になりました。タイヤの価格や価値を理解して、早めに購入を検討したほうが良いかもしれません。
タイヤをどこで買うのが一番いいのか、価格以外の要素も踏まえて、販売店別のメリット・デメリットを比較してみます。
1.インターネット通販でタイヤ購入
- メリット
-
- とにかく安い
- メーカー・銘柄自由
- ポイント獲得
- 決済方法豊富
- デメリット
-
- 買ったタイヤの交換に困る
- プロのアドバイスがない
- 自己責任
- 購入から取り付けまでの時間がかかる
現在は全てインターネット通販サイトを利用してタイヤを購入する人が増えています。安さを求める人が多くなっています。
しかし、インターネット通販の利用には、たくさんの落とし穴があり、多くの人が失敗しているので注意が必要です。
失敗とは、「買ったタイヤの取付をするときに、思った以上にお金がかかってしまった」というのが、最も多い失敗です。
そんな失敗をしないための、インターネット通販を利用する場合のコツについては、こちらの記事に詳しく書きました。特に初めて利用される方は必ずチェックしてください。
ネット通販はこんな人におすすめ
- とにかく安く買いたい人
- タイヤや車に詳しい人
- たくさん比較して検討したい人
2.ディーラーでタイヤ購入
トヨタやホンダ、日産などの新車販売店でタイヤを購入する場合です。
- メリット
-
- 保証を含む信頼性・安心感
- 関係性の継続
- デメリット
-
- 最も価格が高い可能性大
- 取り扱い銘柄少ない
- 予約必要で時間がかかる可能性有り
ディーラーでタイヤを購入する場合、最も気になるのはタイヤの価格が高い点です。
逆に言うと、価格が高いことを覚悟すれば、保証、信頼、技術など、あらゆる面においてとても安心なのがディーラーの特徴です。
面倒なことが嫌いな人や、お金に余裕がある人にはディーラーはおすすめです。
但し、ディーラーは完全予約制なので、前もって予約など準備することを忘れてはいけません。
ディーラーはこんな人におすすめ
- 価格より信頼性を重視したい人
- お金に余裕がある人
ネットで買ったタイヤを、ディーラーに持ち込むことは可能なのか
これができたらとても嬉しいですよね。実際は、できるディーラーとできないディーラーがあります。詳しくはこちらの記事で解説しています。
3.カー用品店でタイヤ購入
オートバックスやイエローハット、大規模ホームセンターなどから購入する場合です。
- メリット
-
- 購入日の取付にも対応
- 銘柄豊富
- 格安アジアンタイヤ購入可能
- 予算で選べる
- デメリット
-
タイヤの価格がインターネット販売サイトより高い
カー用品店でのタイヤ購入は、価格と取付サービスなどのバランスが取れていて、非常に利用しやすい点が特徴です。価格の安いアジアンタイヤから、高級タイヤまで品揃えも豊富で、あなたの予算に合ったタイヤをチョイスできます。
また、店舗購入したその日に交換作業まで完了できる可能性があることも大きなメリットです。
インターネット通販サイトよりは価格が高い傾向がありますが、店舗型のタイヤ販売では最も価格が安い可能性が高いです。
カー用品店はこんな人におすすめ
- すぐにでも交換したい人
- 価格は安いほうが良いが、プロのアドバイスも受けたい人
4.タイヤ専門店でタイヤ購入
- 「タイヤ館」「ミスタータイヤマン」→ブリジストン系
- 「タイヤセレクト」→ダンロップ系
- 「タイヤガーデン」→ヨコハマタイヤ系
- フジ・コーポレーション
タイヤ専門店とは、文字通りタイヤやホイールを専門に扱うショップです。有名なお店には上記のものがあります。フジ・コーポレーションはインターネット販売にも力を入れています。
- メリット
-
- タイヤ整備の技術力が最も高い
- 大きな車、輸入車、大衆車以外の車にも対応
- 当日対応可能な場合も多い
- ホイールが豊富
- デメリット
-
- 価格が高め
- メーカー系では同一銘柄しか選べない(タイヤ館→ブリジストンしか購入できない)
タイヤ専門店の特徴は、タイヤ専門だけあって、タイヤに関する整備の技術の高さや、ホイールの種類の豊富さです。
例えば、極端に大きなタイヤや、スポーツカーのタイヤ、特殊な車など、他のお店では対応できないようなタイヤの交換作業に対応します。その技術力は、多くの場合でディーラーよりも高いです。
こだわりのタイヤ、ホイールを購入したい人や、大きな車、輸入車、大衆車でないような車のタイヤを購入する場合は、最ももおすすめなのがタイヤ専門店です。
大きなデメリットとしては、「Mrタイヤマンではブリジストンしか買えない」など、メーカー系のショップでは、基本的に同一メーカーのタイヤしか購入することができないことです。
タイヤ専門店を選ぶ場合は、事前に調べる必要があります。
タイヤ専門店はこんな人におすすめ
- 特殊な車やタイヤを使用している人
- インチアップ・ダウンなど、プロのアドバイスが受けたい人
5.ガソリンスタンドでタイヤ購入
- メリット
-
- 近くにある
- 比較的安価な場合も
- 当日対応可能な場合も多い
- ガソリンの値引きなどのサービスも
- デメリット
-
- 取扱銘柄少ない
- 作業の信頼性低い場合も
ガソリンスタンドのメリットは、利用のしやすさにあります。どこに住んでいる人でも、ある程度の近さに必ずあるのがガソリンスタンドです。
さらに、大規模なガソリンスタンドではカー用品店並みの価格設定で在庫を揃えている場合があります。基本的には安価で大衆車向けのタイヤのみを販売します。
大抵は即日対応可能で、ガソリン値引きサービスなどがあることも、他にはないスタンドのメリットです。
一方で交換作業の信頼性が不安というデメリットがあります。
ガソリンスタンドという事業の特性上、整備工場やタイヤ専門店に比べて、スタッフの整備技術力が低いことがあります。もちろん全てのスタンドではないですが、整備士の私の経験上、トラブルになることが少なくないのがガソリンスタンドです。
車にこだわりのある人や、大事にしている人、高級車に乗っている人は注意したほうが良いです。とはいえ、軽自動車や大衆車のタイヤ交換であれば、それほど高い技術は必要ないので、大きな問題にはならないです。
タイヤ専門店はこんな人におすすめ
身近な場所ですぐに交換したい人
6.民間整備工場でタイヤ購入
民間整備工場とは、ディーラーでは無い自動車整備工場で、メーカーや車種を問わず、車検などの整備をしてくれるところです。「〇〇自動車整備工場」「〇〇モータース」などの名前がついているところが多いです。
- メリット
-
- 保証を含む信頼性・安心感
- 関係性の継続
- デメリット
-
- 価格が高め
- 銘柄少ない
民間整備工場の特徴は、ディーラーと似ています。信頼感がありますがタイヤの価格は高い傾向にあります。それでも、ディーラーよりは安いところが多いので、価格と信頼感や技術力のバランスが良いところです。
タイヤ専門店はこんな人におすすめ
ディーラーより価格を抑えながら、信頼、技術でも安心したい人
ネット通販の価格をチェック
どこで買ってもメリット・デメリットはありますが、少しでも安く買いたいと思う人は、インターネット通販サイトを一度はのぞいて見るべきです。タイヤサイズがわかればスマホで簡単に検索できます。
まとめ
タイヤをどこで買うのがいいかについては、タイヤの価格だけでなく、それぞれの販売店のメリット・デメリットを考えて、あなたに合っているところはどこなのかを判断することが大切です。
但し、価格はインターネット販売サイトが最も安いので、価格に少しでもこだわる人なら絶対に無視できません。以上、車のタイヤはどこで買うのが一番いいのかについてでした。