これから必要な整備士の能力とは!?若者がベテラン整備士を追い抜く技

整備士になる
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「自動車整備士にはこれからどういう能力が求められるのか」

この記事では、これから整備士を目指す人や特に若い整備士に向けて、これから必要な自動車整備士のスキルを解説します。かなり技術的な内容を含みますが、これから整備士を目指す人にもぜひ読んで欲しい内容です。

 

経験で直す時代からコンピュータ診断へ

 

現在の自動車整備は「勘や経験で直す」時代から、「コンピュータで診断する」の時代に移り変わってきています。

これにともなって、整備士は従来の経験による熟練した技術だけだはどうにも対応できなくなっており、スキャンツールや電子マニュアルを使用した電気的な知識と整備技術が必要になっています。

また、この傾向はこれから先の将来もずっと続くと思われます。

それでは、その電気的な知識と技術とは具体的にどのような技術なのかについてこれから解説していきます。

 

スキャンツールに対応する能力

 

現在の自動車にはシステムごとにたくさんのコンピュータが搭載されており、それぞれが自己診断機能を持っています。

自己診断機能とはOBDとも呼ばれ、自らのシステムについて常に監視し、装置が故障したときにはドライバーに故障を知らせるための警告灯を点灯させたり、故障の種類を表すコード(故障コード、DTC)を記憶する機能です。

これらの自動車に搭載されたコンピュータの情報を呼び出すためには、自動車専用の通信用コンピュータ(スキャンツール・外部故障診断機)を車両に接続し、車両のコンピュータと通信する必要があります。

さらに、スキャンツールには車両の現在の状態を表示する「データモニタ機能」や整備を補助してくれる「作業サポート機能」、作動テストなどが行える「アクティブテスト機能」などがあり、現在、ますます機能の充実が図られています。

これらの機能は、適切な場面で正しく利用する事で、確実な診断、時間の節約、さらに信頼性の確保など整備士や整備工場の生産性を大きく向上させます。

また、スキャンツールを使用しなければ、そもそもできない作業が数多く存在する事からも、今現在においてもスキャンツールは文字通り無くてはならないものになっています。

さて、前述したとおりこのスキャンツールは高機能で、便利で、必要不可欠であることは間違いないのですが、その能力をどれだけ引き出せるかは、結局、使う整備士の能力次第です。

これはスマートフォンをイメージすればわかりやすいでしょう。優秀なハード(スキャンツール)に対して、ソフト(整備士)がどれだけ対応するかです。

つまり、スキャンツールを使いこなす能力がこれからの整備士に必要になっています。

スキャンツールを使いこなす能力と言っても、通信は車にコードや端末を接続するだけですし、操作に関してはスマートフォンと同様で非常に簡単で、小学生でも十分可能です。

難しいのは「いつどの場面でどんな機能をどのように使うか」です。

これはスキャンツールの全ての機能をくまなく知っておかなければなりません。

たとえば、スキャンツールを使用して診断すれば3分で可能な診断を、その診断方法を知らないために、わざわざ部品を車両から取り外し、1時間掛けて点検してしまうことも十分あり得ます。

実際に日本の整備士の大半はこのような状態になっています。

これからの整備士は、キャンツールに対応する能力「いつどの場面でどんな機能を使うか」または「コンピュータが持っているどのデータを確認して解析するか」が大事になってきます。

もちろんこれには幅広い知識と訓練が必要ですが、これまでのように実際に手足を動かす技術を磨くのではなく、「頭を磨く」ようなものになります。

極端に言うと、腕を磨いて、経験を積んで熟練された整備士ではなく、頭を磨いてスキャンツールを使いこなす整備士こそが、これからの自動車整備に対応していくのです。

 

整備マニュアルを活用する能力

 

今現在、国産車メーカーが作成した整備マニュアルは、有料の電子マニュアル「FAINES(ファイネス)」で全て閲覧する事ができます。

ファイネスを利用すれば、どんな整備においても自動車製作メーカーの指定した確実な方法で修理や点検を実施する事が可能です。

これは、20年前には考えられないほど便利なことで、活用しない手はありません。

しかし、そのような素晴らしい整備マニュアルがいつでも閲覧できるのにも関らず、見ないで整備する整備士がたくさんいます。また、見てもそのとおりに出来ない整備士はもっと多くいます。

これは非常に残念なことです。

たしかに、整備マニュアルは一見無駄が多かったり、見にくい部分もたくさんあることは事実ですが、それをよく見て理解する事で、そのシステムについての理解を深めることができます。結果的に不具合の発見に近づきます。

この多様化した自動車のなかで、整備マニュアルを見ずにこれまでどおり勘や経験で整備することはとても恐ろしいことであり、お客様の迷惑になりかねません。

「整備マニュアルを良く見て、書いてある内容を理解し、故障診断をすること」これがこれからの整備士に求められる能力です。

一見あたりまえのようですが、これを実施できない整備士は実に多いのです。

 

情報収集能力

 

整備士は新しい技術に対応する為に常に新しい情報をつかんでおかなければなりません。自動車の進歩はとてつもなく早いのです。

その為には、様々な場所にアンテナを張っておく必要があります。たとえば新型車の講習会や技術的な研修への参加、雑誌の講読などです。

これら情報収集にはお金や時間がかかります。

しかしそれは整備士にとって必要なものです。「お金や時間を掛けて最新の情報を収集する」これからの整備士は、この感覚をつかめるようにならなければなりません。

また、これは整備業界以外の全ての業界においても同じことが言えるでしょう。

 

最後に

 

これからの整備士に必要な能力は

・スキャンツールに対応する能力

・整備マニュアルを活用する能力

・情報収集能力

です。

 

これらは全て根っこでつながっていることがわかると思います。

「早く経験を積んで一人前になれ」と言われると無理ですが、これらの能力は自分の努力次第で習得できるものです。

若い整備士やこれから整備士を目指す人は、このことを意識していればきっと整備士として成功するでしょう。

 

 

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