整備士の労働時間・残業時間/多い工場・少ない工場/残業代は?

整備士になる
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自動車整備士の一般的な労働時間・残業時間を知りたい

このような疑問を持つ方の為に、これまで長く自動車整備業界にたずさわり、自らもディーラーで10年間整備士として働いていた経験のある私がわかりやすく解説します。

 

この記事の内容

自動車整備士の労働時間、残業時間がわかる

自動車整備士が、なぜ残業しているのかがわかる

残業の多い工場、少ない工場がわかる

自動車整備士の1日の流れがわかる

 

自動車整備士の労働時間

労働時間(定時)について説明します。

自動車整備工場で働く整備士の労働時間は、その他の職種と同様に8時間労働が多いです。近年導入されつつあるショートタイム雇用やパートタイム雇用はほとんど無いと言っていいでしょう。

地方にもよりますが、8:30~17:30、9:00~18:00、又は9:30~18:30 の時間帯が多いと思います。

全体的に見ると自動車整備工場の出勤時間は、他の業種から比べると比較的遅いので、都会では朝の通勤ラッシュからずれていることも多く、その点は良い点です。

また、出勤時間については、お客さんに農家さん等が多い地方部では早い傾向にあり、都市部になるにつれて遅い傾向があります。また、認証工場では、国の検査場の時間の関係で出勤時間が早い傾向があり、指定工場では国の検査場が関係ないので遅い傾向があります。

 

自動車整備士の残業時間

全体的に見ると、自動車整備士は他の業種に比べて残業が多い職業と言えます。

 

整備士の残業が多い理由

その日に必ず完了しなければならない仕事が多いから

整備工場ではその多くの仕事を、1日、1日と終了します。「明日車を使う」というお客さんが多いからです。そもそもその約束で仕事を請け負いますので、なにかトラブルがあったからといって、その約束を破るわけにいかず、そういう場合は基本的に「完成するまで」仕事は終わらないのです。結果、昔から自動車整備工場は残業が多い傾向にあります。

しかし、整備工場の形態・種類・人材不足などの理由によって、全く残業が無い工場もあれば、毎日のように残業する工場もあり、ひとくくりにできません。

整備工場には残業が多い工場と少ない工場がはっきりと分かれます。

 

整備工場の人材不足による残業時間の違い

現在、自動車整備業界は人材不足が顕著になってきています。

日整連の調査では、約50%の整備事業者が「人材が不足している」と答えています。

 

 

そもそも整備士が不足している整備工場では、整備士一人に対しての仕事量(入庫量)が多いため、残業が多くなります。また、規模の大きな整備工場ほど人材不足が顕著になっているというデータがあります。

人材不足の整備工場 → 残業多い

 

整備工場の形態・種類による残業時間の違い

整備工場といっても、自動車ディーラー、大型車メイン、スタンドなど様々な形態(種類)があり、その形態(種類)によって、残業の多い・少ないも変わります。

 

整備工場の違いについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

【整備工場の仕事】工場の種類による仕事内容の違い
自動車整備工場にはその形態によって仕事内容が大きく異なります。しかし、就職する整備工場を決める上で、整備工場の形態や仕事内容はとても重要な要素となるため、必ず確認しなければなりません。この記事では、「就職したけど自分がやりたい仕事と違った」などとならないように、その工場の形態による仕事内容の違いを細かく説明します。

 

これまで、「整備工場は残業が多い」「人材不足の工場が残業が多い」と表現してきましたが、

実は、残業が多い整備工場の多くは小型自動車ディーラーです。

それ以外の整備工場は、それほど他の業種と変わらないところが多いです。全くないところもあります。

よく言われる「整備士は休みが少ない」「整備士は残業が多い」というのは、ディーラーがそういうイメージを作ったと言っても過言では有りません。次にディーラーが残業が多い理由について説明します。

※残業の有無は、もちろんその会社によって全く違いますが、一般的なイメージとしてとらえてください

 

小型自動車ディーラーの残業が多い理由

小型自動車ディーラーとは、トヨタ、日産、ホンダ、ダイハツなど、自動車制作メーカーの名前が付く整備工場のことです。

残業が多いのには、次のような理由があります。

・人材不足の工場が非常に多い

・近年リコール作業が増えてきている

・ディーラーでしかできない仕事が増えてきている

・メンテナンスパック等による入庫量の増加

また、自動車整備工場の中で最も多く一般のお客さん(法人でないお客さん)を相手にしているのがディーラーです。

特に一般のお客様に対してはCS(顧客満足度)を追求しているため、時間の制限との両立が難しく昼休みも取れない、昼ごはんも食べない状態で仕事をしている人もいるくらいです。

私が働いていたのも小型車ディーラーです。はっきり言って、毎日が残業でした。

同じように、近くにあったディーラーも毎日が残業でしたし、ディーラーでは悲しい事に普通です。

平均の退社時間は8時くらいでしょうか。最大では深夜1時くらいまで働いたことがあります。

 

ディーラー以外の整備工場の残業

これはもう、工場によって違うとしか言いようがありませんが、全体的にはディーラーより圧倒的に少ないです。

例えば、スタンド併設工場では、営業時間以外に整備をしている様子を見たことが無いですし、バスやトラックをメインで扱う工場でも、それほど残業が多くないようです。

ディーラー以外で残業が多い工場は、そのほとんどの場合「極端な人材不足」が原因になっていると思います。

 

残業中の仕事内容

残業中の仕事内容については、私のディーラーでの経験を書きます。

残業中は、日中に完了できなかった整備をするのは当然ですが、納期にある程度余裕がある仕事をします。

例えば次のような仕事です。

・新車の整備(ナビをつけたり、タイヤの交換をしたりする新車の納車に関わる整備)

・販売した中古車の整備

・難解故障診断整備

・極端に状態が悪いなどで、何日も借りている車の整備

日中は今日中に完了しなければならない仕事をする。それが終わった夕方から、納期が今日でない仕事をするというイメージです。

 

残業の多い時期

2〜3月が圧倒的に残業が多くなります。

2〜3月は自動車業界では繁忙期で、1年の売上の3分の1をこの2ヶ月で売り上げる会社もあるくらい、極端に忙しくなります。

理由は車両販売の多さと、車検の多さです。

ディーラーもその他の整備工場でも、この2〜3月のために十分な人数を雇用している訳ではないため、残業ありきで考えています。

余裕を持って整備士を雇用するのでなく、2〜3月は残業で乗り切る

ということですね。なのでその月の残業は当たり前です。

 

整備士の1日

ディーラー整備士の1日をこちらの記事で紹介しています。

朝の出勤から退社までどんなふうに過ごしているのかが具体的にわかります。

私の実際の話ですので、参考になると思います。

整備士の1日の流れを時間ごとに解説【ディーラー整備士の実体験】
この記事は、これからディーラーの自動車整備士になろうとする人に向けて、整備士がどんな1日を過ごしているのかご紹介します。 もちろん整備工場によって違いがありますが、私がディーラーで実際に過ごした、ディーラー整備士の1日を書いて行こうと思います。 ディーラーで働こうと思う人は一度読んでいただきたい記事です。

 

まとめ

世間では、整備士は残業が多いというイメージがあり、これから目指す人は心配になる人も多いと思います。

実際には残業が多い工場のほとんどがディーラーです。

それでも、近年の働き方改革の広まりや、自動車整備業界の待遇改善などの気運が高まり、徐々に良い方向に変わってきています。

※この記事の内容はあくまでも「一般的な傾向」という意味でとらえてください。

以上、自動車整備士の残業についてでした。

 

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