自動車整備士の容姿や装着品について、どこまで許されるか
これから自動車整備士になる方で、髪型はどこまで許されるのか、時計、指輪、ピアスやタトゥーは許されるかなど、素朴な疑問を持つ人も多いと思います。この記事ではディーラーで自動車整備士として働いていた管理人の経験から、整備士の容姿や装飾品について解説します。
企業によって大きく異なります。一般的な企業の一例だと思いお読みください。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
整備士の髪型
自動車整備士の髪型がどこまで許されるかについては、もちろん会社によって違いますが、ディーラーの方が民間の整備工場よりも厳しいイメージがあります。
髪の色
ディーラーでは髪の色を変えるのは、おそらく禁止
ディーラーでは、茶髪、金髪、その他の色の髪について、禁止しているところが多いです。実際、そのような髪の色の整備士さんをほとんど見たことがありません。
民間の整備工場においても、許されないことが多いですが、茶髪くらいなら許される可能性があります。しかし、実際あまり見かけません。一部、経営者の方やバイク屋さんなどで見かけることがある程度です。
パーマ
軽いパーマなら許される
ディーラー、民間の整備工場ともに、アフロやドレッドなどの極端に激しいパーマでなければ、許されることが多いです。
但し、帽子着用が義務付けられている整備工場が多いため、面倒になって髪型にこだわらなくなる整備士が多いです。
ロン毛・ちょんまげ
ディーラーではどちらもおそらく禁止
民間の整備工場では時々見かけます。最近では、脇を剃ってちょんまげの人がいますね。
スキンヘッド
ディーラーではおそらく禁止
民間の整備工場でも、あまり見かけません。
整備士のひげ
多くのディーラーで禁止
民間の整備工場では、割と許されることが多いです。実際結構見かけます。
整備士の指輪
ディーラーでは結婚指輪はOKで、クロムハーツのような装飾品は禁止が多い
おそらくそういう会社が多いと思います。
指輪は、車両に傷をつける可能性があるとして、明確に禁止しているところが多いです。私がいた会社では、結婚指輪に関しては、シンプルなものが多いのと、それを禁止することが難しいという理由で許されていました。
ちなみに私は、ずっと結婚指輪をした状態で、約10年間のディーラー整備士生活を送りました。シンプルなものだったので、それほど邪魔になったこともありませんが、指輪に傷が付くことはあります。
指輪の着用が最も気になるシーンは、洗車後の車を拭き取るときです。車の外装に指輪が当たります。新車を取り扱う時には特に注意が必要です。(私はかなり気をつけていました。実際ボデーに傷を付けたことはありません)
大きなものはきっと邪魔になって外したくなるシーンも数多く出てきますし、高価な指輪なら傷が気になると思いますので、指輪をして仕事をしたいとも思わなくなると思います。
整備士の腕時計
腕時計の着用は、ほとんどの整備工場で許されている。
私はずっと割と大きなG-SHOCKを付けていました。
しかし、狭いところに手を入れて整備するときには邪魔なので、そういう時には外していました。
整備工場ではもちろん掛け時計がありますし、チャイムなどで時間を知らせてくれるので、必ず必要ではありません。そして、実際に腕時計をしている自動車整備士はそれほど多くありません。多くの整備士が着用していない理由は、何より邪魔だからです。
私の場合は、G-SHOCKが好きだったため、あえて着用していました。”したければすればいい”と思います。
一部の整備工場では、やはり傷が付く可能性があるとして禁止しているところがあるようです。
整備士のマスク
問題なく可能です
自動車整備士の仕事は、マスクをした方がいい仕事です。ただし、お客様と会話するときは外すのが礼儀です。
※コロナの流行後ろは状況が変わっています。
体の中に何が入ってくるかわからないですし、実際家に帰ってから鼻の穴にティッシュを入れると、ティッシュが真っ黒になるくらい整備工場の空気が汚れています。
具体的には、シンナーやPMなどの人体に有害な物質が整備工場内を舞っています。
整備士のピアス
ディーラーでは耳や顔などの、見える部分のピアス着用は禁止
民間の整備工場の整備士は、ピアスを着用している人が結構いるので禁止していないところが多いかもしれません。
もちろんへそなどの、普段見えない場所なら問題ないですね。
整備士のタトゥー・入れ墨
ディーラーでも民間の整備工場でも、見える部分でのタトゥー・入れ墨はもちろん禁止
私の経験だと、顔や首などにタトゥー・入れ墨が入っている整備士の方をそれほど見たことがありません。
しかし、腕や背中にタトゥー・入れ墨が入っている人はたくさん知っています。もちろん見えない場所なら、問題ありません。
それでも、10年間ディーラーで整備士として働いていました。肩へのタトゥーぐらいであれば、同僚と一緒にお風呂に入るときにテーピングなどで隠せば問題有りません。
ちなみに、夏でも長袖のアンダーシャツを着ている人は、タトゥー・入れ墨が入っている人が多いです。結構大変なのが、指や手にタトゥーが入っている人です。指は顔と一緒でどうやっても隠せません。
もし、指や手などの見える部分のタトゥーを隠して就職しようと思っているのであれば、それは無理です。消すことをおすすめします。
参考:前科のある整備士
前科のある整備士については、それほど少なくないと思います。
私の周りで、私が知る限りでも何人も知っています。でも社長さんの場合が多いですね。
もしかしたら、他の職業(業界)よりは、理解がある可能性があります。特に小規模な整備工場であれば、思いきって告白してみるのも良いかもしれません。
少なくとも、”前科があれば絶対に自動車整備士になることができない”わけではありません。
受刑者就労支援で整備士資格
刑務所には受刑者就労支援の一貫で、受刑者にさまざまな資格を取らせてくれる制度があり、その中に自動車整備士の資格が含まれています。
受刑者が希望すれば、2級整備士の資格まで取ることができます。ここで資格を取った受刑者は、釈放された後、実際に自動車整備士になる人が多いと聞いたことがあります。
そして現在、自動車整備業界はこれまでにない人材不足に陥っています。犯歴や内容にもよりますが、前科があったとしても、就職するチャンスはあります。
まとめ
私もディーラーに就職する時には、いろいろと不安なことが多かったことを思い出します。
特にディーラーでは、清潔で誠実な印象が好まれるので、あまり寛容ではないので注意が必要です。
以上、自動車整備士の容姿や装飾品についてでした。
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