車内や、車の外に出るとガソリンの匂いがする
こんな時の原因や対応方法、整備料金について一級整備士の管理人が解説します。
ガソリン臭いのは気のせいではありません。決して放っておいてはいけません。まずはこの記事を読みましょう。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
車内・車外がガソリン臭い原因
- 車内に灯油等を積んだ時の名残り
- 燃料ホース、パイプ、つなぎ目からのガソリン漏れ
- 燃料タンクからのガソリン漏れ
- チャコールキャニスタの異常(詰まり・漏れ・外れ)
- マフラーからの未燃焼ガス多量排出(エンジン内部異常)
- ブローバイガス還元装置の異常(詰まり・漏れ・外れ)
- 夏だから
初めに確認したいのは、「最近車内に灯油等を載せて運んだことはないか」です。
灯油がこぼれて車内の部品に付着した場合、その匂いはかなり長い間、車内に残ります。
ガソリンと灯油の匂いは違いますが、私の経験上、実際にその匂いを勘違いするお客さんは多いので、そこだけは確認してください。身に覚えがあれば、車に問題は無いので、その匂いを取る方法を考えましょう。
それ以外は、車の異常であることが多く、整備工場で見てもらわなければわからないことです。
ガソリンの匂いがするのは大丈夫か

大丈夫ではありません、とても危険な状態です
- ガソリンの匂いがするということは漏れているということ
- 漏れているということは引火して燃焼・爆発を起こす可能性があるということ
基本的に、ガソリンの匂いがする場合は危険だと認識してください。
匂いの原因のほとんどは、どこかの部品からガソリンが外に漏れていることです。
通常、自動車の燃料は基本的に外部に漏れない構造になっており、ガソリン臭い匂いがすること自体が異常です。給油時は燃料タンクの蓋を開けることになるので、給油中は匂いがしますが、蓋を閉めればすぐに匂いがしなくなります。
ただし、気温の高い夏には、ガソリンタンクやエンジン付近では多少の匂いがすることがあります。これは気温の高い夏にはガソリンが蒸発しやすくなるためで、自動車の構造的に発生してしまう問題で、異常ではありません。
程度問題になるので判断が難しいですが、長い間続くようであれば、やはり異常だと考え、整備工場で見てもらいましょう。
夏の給油中・給油後でもない限り、車の近くや車内でガソリン臭い匂いがしたら、大変危険な状態です。
ガソリン臭いのは気のせいや勘違いではない
私の整備経験では、「匂いがするかもしれない。勘違いかもしれない。」と言う人のほとんどの場合で、気のせいや勘違いではなく、確かに匂いがしています。ガソリンの匂いは独特なので、そう間違えるものでは無く、匂いを感じた場合は一度整備工場に点検依頼をしましょう。
ガソリン臭い場合の対応方法

ガソリン臭い匂いがすると感じたら、すぐに整備工場に連絡してください
あなたの自動車からガソリンの匂いがする場合、最悪の場合、車両火災に繋がります。すぐに整備工場で点検してもらうことをおすすめします。
参考までに、あなたが簡単にできる確認として、次の事があります。
- 給油口が締まっているか
- 車の下に燃料が垂れていないか
- どのあたりから匂いがするかを確認
簡単に点検できますので、実施してみてください。
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整備料金
「どこに原因があり、どういう修理をするのか」による
上記の他、車種や年式、整備工場や住んでいる地域によって修理にかかる料金は異なりますので、こればかりは何とも言えません。
まずは、整備工場で診てもらい、見積もりを出してもらいましょう。
まとめ
あなたの車からガソリン臭い匂いがする場合、多くの場合で車に異常があります。放っておくと、最悪の場合車両火災に繋がりますので、軽視せず、確実に整備工場で点検してもらいましょう。
以上、車がガソリン臭い時の原因や対応方法でした。