- ブレーキパッドの交換方法を知りたい
- 軽自動車のブレーキパッドをネット通販で安く購入したい
そんな人向けの記事です。
この記事は、ムーヴのフロントブレーキのブレーキパッドをネット通販で購入し、一級整備士の私が交換作業を実施した様子を記録したものです。プロでない方にとってはいろいろと参考になると思います。
- ブレーキパッド、ディスクローター購入方法→必ず適合確認をする
- ディスクローター、ブレーキパッドの交換方法→写真20枚で説明
チェック
ブレーキパッドの交換作業については、プロの整備士としての経験や技術が必要です。実際の作業は整備工場に依頼することを強くすすめます。大けが、車両破損の危険性があります。なお、ブレーキパッド交換は特定整備に該当するため、他人の車の整備をすることは許されません。
安く済ませたい場合、部品(ブレーキパッドと必要であればディスクローター)をネット通販で購入して、整備工場に持ち込む方法をおすすめします。
関連記事>>>車のパーツ持ち込み取り付けOKな整備工場を探す方法
今回ブレーキパッドを交換したダイハツムーヴ
- 車両:ダイハツ・ムーヴ(LA100S)
- 年式:2014年1月
- 走行距離:62,000 km
※ダイハツの軽自動車であれば、タントでもミライースでも、交換方法など全て同じです。また、他の軽自動車もほとんど同じです。
ダイハツ・ディーラーで12か月点検してもらったところ、「ブレーキパッドが 2mm くらいしかないので交換しますか」と言われたため、少し迷いましたが、自分で交換することにしました。
購入の前に:ブレーキパッドの目視点検
そこで、あらためて自分で目視点検してみます。
写真ではわかりにくいですが、
- ブレーキパッドは残り 2mm くらい
- ディスクローターがかなり錆びている
ブレーキパッドはもちろんだめなのですが、ディスクローターがけっこう錆びています。(ページ下部写真参照)
このディスクローターのまま新品のブレーキパッドを取り付けても、またすぐブレーキバッドがダメになると思い、ディスクローターも新品に交換することにしました。ブレーキパッドとディスクローターの交換が必要です。
この辺りは、プロでないと判断できないかもしれません。
ブレーキパッドとディスクローターを同時に交換すると、すごく綺麗に修理できるのでおすすめします。この記事の最後の方に交換後の写真がありますので、ぜひ確認してください。出来栄えの美しさがわかると思います。
ブレーキパッド、ディスクローター購入方法
商品を検索する場合は、楽天やamazonなどで、車の型式と部品名で検索してください。
- LA100S ブレーキパッド
- LA100S ディスクローター
車の型式は車検証で確認してください。
検索で出てきた商品をよく見て、年式やグレードなどが合っているか簡単にチェックします。そして、購入前に必ずお問合せ【適合確認】してください。下記を参考にしてください。
- 初度検査年月:平成26年1月
- 型式:DBA-LA100S
- 型式指定番号:16710
- 類別区分番号:0014
この車に適合するか適合確認お願いします。
全て車検証に記載がありますので、そのとおりに、上記4項目をメール等で伝えてください。
問い合わせをすれば、あなたの車にちゃんと使えるかどうか、適合しない場合は、適合する商品を業者さんが教えてくれます。この作業はかなり重要です。適合しない商品を買ってもしょうがないです。時間もお金も労力も捨てることになります。
カード決済等で購入を確定させてください。
今回選んだ部品
フロントブレーキパッド
[381090] DIXCEL EC ブレーキパッド フロント用 ムーヴ LA100S 12/12〜14/12 660
フロントディスクローター
[3818039] DIXCEL PD ブレーキローター フロント用 ムーヴ LA100S/LA110S 12/12〜14/12 NA
合計約 13,000 円
この部品を選んだ理由
- ブレーキパッドとローターのメーカーを合わせたかった
- ブレーキパッド用グリースと背面のシムも付属だった。←結構重要
- 信頼できそうなメーカー(DIXCELはブレーキ大手です)だった
- ある程度安かった
検索すると、中にはこれの半額くらいのものもあります。また、ブレーキパッドとディスクローターがセットになって販売されているものもあります。
ちなみに私はブレーキにも車にも、それほどこだわりがありません。無難に安い物でいいのですが、なにかあると嫌なので極端に安い物は選びたくないです。ブレーキは自動車にとって最も大事な部品です。大切な妻の車なのでなおさらですね。
これだって、ダイハツから買うよりは全然安いですから。ダイハツの純正部品は全部でおそらく20,000~30,000円くらい。
無事商品が届きました。
整備工場で取り付けする人は、こちらの記事を参考にしてください。安くできる可能性があります。
参考:ネット通販で賢く節約!持込みOK・安価・信頼できる整備工場を探す方法
ブレーキパッド交換作業に必要な工具
- トルクレンチ×21ソケット
- ウォーターポンププライヤー
- 14-17 メガネレンチ
- スポイト【戻りフルード回収用】
- ウエス
- ガレージジャッキとアタッチメントゴム
- 新品パッドとローター
※今回リジッドラック(ウマ)が準備できませんでした。安全作業を考えたら本来絶対に必要です。マネしないでください。
ディスクローター、ブレーキパッドの交換方法
サイドブレーキをかけ、ジャッキアップします。
ディスクローターのふちのところが、激しく錆びています。
新品と比べるとかなり薄くなっていることがわかります。
さらに、ディスクローターが錆びているせいで、段付き摩耗しているのがわかります。
ピストンを戻して縮めないと、新品のブレーキパッドが装着できないので、ピストンをウォーターポンププライヤーで、奥まで戻します。硬いです。
この時、エンジンルームのブレーキリザーバータンクがあふれそうになるので、今回は事前にスポイトで抜きました。(写真無くてすみません)あふれると、そのあとの掃除が大変です。最悪です。
スポイトはホームセンターで150円くらいで購入。
ブレーキパッド交換作業だけの場合、ここから新品のブレーキパッドを組んで、戻って行けば作業終了です。今回は、ディスクローターも交換しますので、続きます。
キャリパーブラケットを取り外します。
ここのボルトはかなり硬いです。メガネレンチでは無理なので、実は違う工具で外しました。(すみません。ちょっと見せられません)
キャリパーブラケット取り外し後、ディスクローターを取り外します。
ここから逆順に戻ります。
ディスクローターの表面を磨いた方がいいですが、今回はやめました。少し違和感がありますが、少し走行するとちゃんとピカピカの表面になります。後で証拠写真あります。
キャリパーブラケットを取り付けて、ブレーキパッドを取り付けます。
ブレーキパッドの装着には専用グリースを使います。キャリパーのスライドピンにも忘れずにグリースを塗布しま。
とても美しく仕上がりました。特に、パッド背面のシム(DIXCELのロゴ部分)を新品にできたのが満足です(ディーラーでも新品にならないことが多い)
キャリパー、タイヤを取り付けて完成です。
完成後は走行前に忘れずにブレーキを何度も踏んでください。これを怠ると、壁に突っ込みます。
さらに、ブレーキフルードのレベルも忘れずに調整。
試走します。
数キロ試走すると、白かったディスクローターがちゃんとピカピカになっています。
以上で作業終了です。
- かかった時間:1時間30分
- かかった費用:13,000 円
整備工場のようなちゃんとした設備で行えば、時間はこんなにかかりません。また、写真撮影が以外に大変で時間を使いました。
軽自動車のブレーキパッド交換まとめ
- ブレーキパッド(自動車部品)の購入は意外に面倒です。でも、間違えて部品を購入すると大変なので、必ず購入前に適合確認をしてください。
- ブレーキパッドの交換作業は、整備経験のない人にはできません。
- 安く済ませたいなら、部品(ブレーキパッドと必要であればディスクローター)をネット通販で購入して、整備工場に持ち込むのがベターです。
ブレーキパッドやローターの持ち込み交換を行いたいなら、こちらの記事を参考にしてください。
>>車のパーツ持ち込み取り付けOKな整備工場を探す方法【ネット通販で節約しよう】
以上、軽自動車のブレーキパッドの購入方法から交換作業方法でした。