転職したい!女性が整備士になれますか?【未経験・不安・環境・強み・弱み】

整備士になる
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・未経験の女性が自動車整備工場に就職・転職できるだろうか。

・未経験の女性に自動車整備士の仕事がこなしていけるだろうか。

・女性でも働きやすい環境があるだろうか。

自動車整備士になりたいと考える女性の方で、このような疑問を持つ人も多いと思います。それもそのはず、日本で活躍する女性整備士は少なく、女性が自動車整備士になることは難しいというイメージが世間に根付います。

 

この記事では、長らく自動車整備士としてディーラーに勤務した私の経験や、国土交通省が平成28~29年に行った女性整備士に対するアンケート調査(pdf)も紹介しながら、女性自動車整備士について詳しく解説します。

 

この記事の内容

・女性でも自動車整備になれるかどうか

・女性整備士の強み・弱み

・整備工場の職場環境

・自動車整備未経験の女性が自動車整備工場に就職・転職する方法

 

この記事は長文ですが、本気で整備士を目指す女性の方であれば、全て目を通してください。必ず役に立つ情報です。飛ばしたい方は目次をクリックできます。

 

女性でも整備士になれるか(就職・転職できるか)

 

結論

はい。整備士になれます。就職・転職できます。

 

但し、同じ条件であれば男性よりも就職・転職できる企業が少ない可能性が高いです。

現在、日本の女性整備士の数は、整備士人口30~40万人のうち3~5%と言われており、実際に1万人ほどの女性整備士が働いていると思われます。

女性が男性よりも就職できる整備工場が少ない理由については、国土交通省のアンケートで約半数の事業者(雇用者)が「体力面で不安」と答えています。

また、他の技術職系の業界と同様に「出産・育児による長期休業や退職が不安」も、理由の一つになっていることは明らかです。残念ながら、自動車整備業の女性進出はまだまだ遅れているのが現状です。

 

しかし、女性整備士を雇用することで、たくさんのメリットがあると答える整備事業者の人もおり、次のように答えています。

作業場の掃除や整理整頓など、 作業環境の良化に貢献してくれ ています。 また、女性ならではの視点やセ ンスで貢献してくれています。
女性が職場にいることで 、職場の雰囲気が良くなります。また、お客様対応が上手で、 周りの参考になっています。
女性のお客様からは、女性の整備士がいることで接しやすいという評価を頂いています。

 

 

女性整備士を雇用する側のメリット

女性整備士を雇用することによる最も大きなメリットは、女性のお客様からの支持です。女性整備士の方が男性整備士よりも話しやすい、名前や顔を覚えられやすいといった理由から女性のお客様からの支持が得られやすいようです。また、女性整備士自身も、整備内容・整備方法等の説明時に、他の ものに例えるなど接客面で工夫をしている方も多く、周りの整備士の方の参 考にもなっているという評価が得られています。

 

 

女性だからと言って、就職・転職をあきらめる必要はありません。理解がある会社に巡りあえば、就職できます。

 

チェック

未経験でも就職・転職できます。未経験者の就職については、当記事下部に解説があります。

 

実際に女性整備士が感じている、強み・弱み

 

現役の女性整備士が、アンケートで「強み」と「弱み」をこのように答えています。

女性整備士の強み

 

1位 女性客からの支持される

車の知識があまりない女性のお客様に対して、同じ女性視点で分かりやすく説明できるため、親しみやすく思ってもらえます。

2位 女性ならではの気配り・配慮ができる

お客様への細やかな気配りや配慮が男性よりもできるため、お客様に喜ばれる。また、職場には男性が多いため、職場の雰囲気が良くすることができます。

3位 話しやすさ•人当たりがいい

女性というだけで、誰からでも話しかけられやすいです。

4位 腕が細いので奥まで手が届きやすい

男性の手が入らない箇所も手が入り、男性にはないきめ細やかな整備作業ができることがあります。

5位 覚えてもらえやすい

女性整備士自体が珍しいのでお客様にすぐ覚えて頂けます。会社の広告塔になれます。

 

女性整備士のネガティブなイメージを十分払拭できるほど、女性整備士は多くの強みをもっています。この強みは疑いようがなく、男性整備士であっても、誰もが感じていることです。

 

女性整備士の弱み

1位 体力面で男性に劣る

エンジンやトランスミッションの脱着等、男性の力を借りないと体力・筋力的に一人では難しい作業があります。また、力がなく、力仕事では時間がかかる作業があります。

2位 信頼されにくい

特に若い頃は、男性のお客様に信頼されにくく、技術や知識面から見て頼りないと思われやすいです。

3位 女性特有のライフイベント等が理解されにくい

妊娠となった場合、初期の時点から安全を考えると作業は限られ、作業を外れないといけないものが多く、通常より作業ブランクができやすいです。また、子供ができると仕事と育児の両立が難しいです。

4位 一人で作業を完結できない

車体の大きい自動車(車高が高い等)の場合、手の届かない場所が出てくることがあります。重整備

など、力を必要とする作業でも、どうしても男の人の力を借りなくてはい けないところがあります。

 

弱みについては、やはり体力面の弱みが出てきます。しかし、整備技術や知識について弱みと感じている人はあまりいないことがわかります。

 

体力・筋力に対する不安について

 

女性整備士が抱えている最も大きな不安は、やはり「体力面・筋力面で男性に劣る」という点です。

男性は工具や部品を手のみで持てる場合でも、女性は全身で持たなければならないことがあるなど、小さな一つ一つの作業において、身体的な負担が大きくなることがあります。また、力が必要な作業は男性よりも時間がかかるなど、作業効率が悪くなってしまう場合もあります。

しかし、勘違いして欲しくないのは、“仕事の一部の作業において”です。全ての作業において体力・筋力面で大変な訳ではありません。

そして、整備工場には「バスやトラックなど大型の車の整備が多い工場」や「比較的小さな乗用車の整備が多い工場」など、整備する車両の特徴があります。

基本的に、大きな車を整備する場合にはそれなりの体力・筋力が必要な場合が多く、小さい車の整備にはそれほど必要ありません。簡単に言うと、一般の乗用車のお客様がメインの整備工場においては、力が必要な場面はそれほど多くありません。

 

ここで私個人の話をします。

私もそれほど力に自信がありません。力が必要な場面では、周りにいる同僚に「手伝って」とお願いすることも多かったです。また、頼まれることも多かったです。

女性の場合お願いする頻度が多くなる可能性がありますが、どちらにしても、整備業界では日常的にある、あたりまえの話で、気にするような事ではありません。

自動車整備士にとって最も重要な能力は“筋力”ではなく“考える力”です。

「筋力がいる仕事は誰かに任せて、もっと重要な仕事を受け持とう」くらいの気持ちでいた方が良いと思います。私は実際そうでしたから。

 

女性に必要な設備

・男女別トイレ

・男女別更衣室

・男女別のシャワールーム

・工場内の空調

これらの設備があるかどうか、女性にとってはとても気なると思います。

 

アンケートの結果では、男女別のトイレと更衣室、工場内の空調関連の設備は、半数程度の整備工場に導入されているようです。

男女別のシャワーについては、ほぼありませんでした。

空調については地域性もあるのですが、設備があると言ってもスポットクーラーやジェットヒーターなどであり、工場全体を温めたり冷やしたりするものではありません。そのため、「夏は暑く、冬は寒い」という整備工場の環境が「整備士は過酷な職業だ」と言われる大きな原因になっています。

もちろんそれは男性にとっても同じくきついです。

 

女性が気になる制度・体制

 

・産休・育休の取りやすさ

・複数人で作業を分散する制度

・社内の部署移動

・柔軟な勤務時間体制

・転勤

・産休・育休後の復帰のしやすさ

どれも、どの業界でも女性が活躍する会社に必要な制度・体制です。

 

しかし、残念ながら自動車整備業界では他の業界よりすすんでいません。もちろん会社にもよりますが、現状、良い制度がある会社は限りなく少ないと言わざるを得ません。

 

特に必要だと言われるのは「柔軟な勤務時間体制」です。

「夕方は早く帰りたい」「土日は休みたい」など、家庭を持っていれば誰もが当たり前に思うことや、さらに育児中であれば「子供が熱を出した」「子供の登下校の時間」など、柔軟に勤務時間を選びたいと思うことは当然であり、女性の社会進出のキーポイントとなっていることです。

しかし、この体制はまだまだ自動車整備業界には根付いていません。

これまで女性整備士がそれほど多くなかった最大の原因もここにあると思います。

特にディーラーで働く整備士は、基本的に土日祝日全て出勤で、残業も少なくないのが現状です。

ちなみに私がディーラーを退職した最大の理由も、子供ができてからの「土日フル出勤のつらさ・大変さ」でした。

 

また、自動車整備士の仕事は一度辞めてからの復職が難しいと言われています。

料理人や保育士などとは違い、自動車の変化は著しく、10年も経ってしまえば整備する自動車が大きく変わってしまい、ついていけなくなる人がほとんどです。

また、「暑い・寒い・きつい」などの状況で過去に働いていた人は、年を取ってから「また整備士をやろう」という気持ちになることが少なく、男性でも一度辞めてしまった人が復職することはそれほど多くありません。

これらの体制・制度については、就職する前に確実に確認しておくことをおすすめします。なるべく柔軟に対応してくれる会社を探しましょう。

 

未経験・無資格でも整備士になれるのか(就職・転職できるか)

 

・未経験でもなれるのか

・整備士の学校を卒業していなくてもなれるか

上記の不安は男性でも当てはまる人がたくさんいます。男性も同じです。

 

結論

未経験でも、自動車整備士になれます

 

理由は、別の記事でかなり詳細に解説しています。読めば少し安心できると思いますので、ぜひ読んでください。こちらの記事は、一か月に約500名の人が読んでいます。

【整備士に転職】資格なし、未経験、高卒、中卒、高年齢、社会人からでもなれるのか
誰でも自動車整備士になることができます。 無資格でも、未経験でも、高卒でも、高年齢(シニア)でも、誰でもなることが出来るのが自動車整備士です。 どうやら「専門学校などで自動車整備士の資格を取ってからでないと、自動車整備士になれない」というイメージが世間に根付いています。 しかし、実際にはそうではありません。

 

整備士になる方法(就職・転職する方法)

 

結論

求人サイト等で「未経験者歓迎・女性歓迎」という企業を探してください。

 

こういった整備工場の募集は、案外少なくありません。現在、自動車整備業は整備士不足に悩んでいます。

就職してしまえば、あとは男性の整備士と同じように教育してもらい、同じように働くことができます。

 

チェック

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自動車整備士になりたい。 自動車整備士の資格を取りたい。 整備工場に就職したい。
整備士.ねっとでは整備士を目指す人に向けて様々なコンテンツを用意しています。こちらのカテゴリーページでは自動車整備士がどういう職業なのか、就職のコツ、志望動機の書き方、魅力や、資格、試験などについて詳しく解説しています。整備士を目指す人にとっては必ず役に立つ情報がここにあります。

 

整備士の待遇

 

自動車整備士の待遇の悪さは、近年SNSなどでとても話題になっています。「残業の多さ」「薄給」「休みが取れない」など、ネガティブなイメージが定着しています。

SNSに書かれていることは、一部の極端なものがありますが、確かに自動車整備士は他の業種に比べてもあまり待遇の良い業種でないことは間違いありません。

ここで自動車整備士の待遇について説明すると、長くなってしまうので、これについては別の記事で解説します。

 

簡単に自動車整備士の一般的な待遇を書きます。

・収入は多くはありません

・休日・休暇関係は会社によって違います

・残業関係は会社によって違います

・福利厚生は会社によって違います

女性整備士だとしても優遇されません。男性と同じ待遇です。

 

整備士の待遇については、下記の記事を参考にしてください。

整備士の転職理由TOP5|私がディーラー整備士を辞めた理由
自動車整備士の転職理由 知りたい人向け。 現在の日本には、どの業種にも転職を希望する人がとても多くいます。 「キャリヤアップのため」「人間関係の悩み」「待遇への不満」など、理由は実に様々です。 それでは自動車整備士が転職を希望する理由にはどんなものがあるでしょうか。
整備士(資格有り)の給料・年収の実態【転職して高給与は成功する?】
「整備士の給料が安い!」「まるで奴隷!」「自動車ディーラーはブラック企業」 などとインターネット上でも自動車整備士の待遇や給与の低さが問題になっています。 実際に自動車整備士を目指す若者は減っており、待遇の悪さが原因の一つになっているようです。 そのようなインターネット上の内容はすべて本当なのか・・・。

 

まとめ

 

就職・転職して女性整備士になることは、現在はそれほど難しくありません。

自動車業界は女性整備士に対する理解が少しずつ進んでいることや、人材不足で多くの会社が悩んでいることも影響しています。

 

しかし、就職した後にはたくさんの壁が出てくる可能性が高いのが現状だと思います。

また、就職した会社によっても環境が大きく違うため、もし本当に就職を考えるのであれば、しっかりと応募する会社のことをリサーチしたり、慎重に選定する必要があります。

それには、転職サイトや転職エージェントなどで少しでも多くの求人情報を探すことが近道です。

 

これを読んだ人の成功を応援しています。

 

整備士.ねっとでは、整備士の転職や資格取得などの情報をたくさん掲載しています。情報をたくさん収集して、将来のことをしっかりと考えて決断しましょう。

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