- 愛車のスタッドレスタイヤを購入したいけど、何を選べば良いのかわからない
- コスパの良いスタッドレスタイヤを購入したい
- 冬タイヤ選びで失敗したくない
こんな人向け。
この記事は、タントやN-BOXなどの軽自動車から、ヤリスやノート、フィットなどの小型乗用車、セレナなどのミニバンにおすすめのスタッドレスタイヤの紹介記事です。
エクストレイルやC-HRなど、SUVのおすすめタイヤではありませんので注意してください。
少し補足すると、
先日、新型アクアを購入した友人から、おすすめ冬タイヤを教えて欲しいと言われ少し調べました。「この情報を必要とする人が他にもたくさんいるかもな」と考えて、記事にしました。なので、実際に友人に勧めたスタッドレスタイヤです。
それでは、2021~2022シーズン、積雪地に住むプロの整備士が性能とコスパを考えて、厳選した4つのスタッドレスタイヤをご紹介します。
最後にお得な購入方法も紹介するので最後まで読んでくださいね。
この記事を書いた人:きりん
長らく積雪地に住む、元ディーラー整備士で一級整備士。現在は整備業界で仕事をしつつ、整備士ねっとを運営しています。ツイッターでは主に整備士さんや整備工場経営者を中心に1000人以上のフォロワーさんと繋がっています。良かったら遊びにきてください!
乗用車におすすめの4つのスタッドレスタイヤ
- ブリザックVRX3
- ブリザックVRX2
- ダンロップ・WINTER MAX03
- TOYOTIRES OBSERVE GIZ2
まずは大前提として、スタッドレスタイヤは性能が高いものを選ぶべきです。効かない冬タイヤを買っても意味がないですよね。
でも、この記事で紹介するおすすめタイヤは、単に「性能的に良いもの」ではなく、性能と価格を両方を考えて厳選しています。
冒頭で書いたように「実際に私の友人にすすめたスタッドレスタイヤ」です。
たくさんの選択肢があると悩みますので、おすすめスタッドレスタイヤを4つだけご紹介します。
ブリザックVRX3

- 2021年9月発売のブリジストンの一番いいモデル
- 値段が最も高い
スタッドレスタイヤ販売実績1位を誇るブリジストンのブリザック。そのブリザックの最新モデルがVRX3(ブイアールエックス・スリー)です。
ブリザックは積雪地に住む自動車整備士の間でも、最も信頼性が高いブランドですね。聞いたことある人も多いはずです。
VRX3は、純粋に、スタッドレスタイヤの基本的な性能が最も高いスタッドレスタイヤです。
「王道」「ベスト」「定番」で、「最も値段が高い」
VRX3はこんな表現がピッタリのタイヤす。
「一番いいやつください」というと、出てくる可能性が最も高いのがVRX3ですね。
「一番高いやつください」といっても出てくる可能性も高いです。
実際に私が整備士だった頃にも、「性能がいいもの・よく効くタイヤ」とお客さんからオーダーがあったときに、必ずすすめていたのが、ブリザックの最新モデルでした。
「絶対に事故を起こしたくない」「スタッドレスタイヤには、お金を掛けたい」という人は、迷わずVRX3を選んで良いと思います。
私の一番のおすすめもVRX3ですが、値段が高いので、自分の車用に購入するかとなると、正直買えないというのが本音です。自分は高くて買えないのにお客さんにすすめていました。
ただ、妻や母親が運転する車の場合には、ブリザックの最新モデルを検討しています。事故を起こした時を考えると怖いですし、いろいろと不安があるからですね。
ブリザックVRX3の性能について、もっと詳しく知りたい人は、ブリジストンの公式ページで確認してください。もちろん良い事しか書いていませんが。
>>>VRX3公式サイト
VRX3はこんな人におすすめ
- とにかくよく効く冬タイヤが欲しい人
- 安いものを買って後悔したくない人
ブリザックVRX2

- 2020年まで、ブリジストンの最上級モデルとして販売していたもの
- 最上級のVRX3より値段がかなり安い
2つ目におすすめするのはブリザックVRX2(ブイアールエックス・ツー)。
VRX3の販売以前に販売していた旧モデルですね。名前からもわかると思います。
多くのタイヤメーカーは3〜4年に1度くらいのペースで、新型タイヤを市場に導入します。(ブリジストンはたまたま2021年に最新モデルが登場しました。)
そして、それまで販売していた最新モデルは、旧モデルとして、価格を抑えて販売し続けます。
ジェネリック医薬品のようなイメージですかね。
もちろん、旧モデルといっても、新しく製造したタイヤを売り続けます。「古いタイヤ」ではありませんので安心してください。
最終的には在庫を処分しつつ、うまくフェードアウトしていくのですが、これまでの例では、旧モデルは、次の最新モデルが登場するまで製造・販売されていきます。さすがに、旧・旧モデルにはなりません。
さて、そんな旧モデルのVRX2ですが、2020年までは最新モデルとして販売していたタイヤです。そこの価値をどう考えるかです。
結論:私は、積極的にブリジストンの旧モデルを買います。
理由は、「以前の最上級モデルが安く買える」とポジティブにとらえているからです。
また、整備士としての経験から、価格差ほど、新旧モデルの性能差が無いとも思っています。
私のように経済的に余裕のない人が、「余裕がなくても少しでも良いタイヤを購入したい」と考えたときに、ブリザックの旧モデルはちょうどよい存在で、実際に私はこれまで、ブリジストンの旧モデルばかりを購入しています。
ブリザックの旧モデル「VRX2」は、経済的な面と、性能面を含め、総合的に最もおすすめのスタッドレスタイヤです。特にコスパ最強です。
VRX2はこんな人におすすめ
- 経済性と性能を両立したコスパ重視タイヤを購入したい人
- 最上級じゃなくても、ちゃんとしたタイヤを選びたい人
ダンロップ・WINTER MAXX03

- ダンロップの一番いいモデル
日本では、ブリジストンに次いで、タイヤシェアの2位はダンロップ。
そのダンロップの最上級モデルのスタッドレスタイヤが「WINTER MAX03(ウィンターマックスゼロスリー)」です。
ダンロップも信頼性が高いブランドですね。
価格は、ブリザックの最上級モデルよりも安い傾向です。
ダンロップのスタッドレスタイヤは、ここ数年「長く効く」をキャッチコピーに宣伝しており、ブリジストンとの差別化をはかっています。
長く効くというのは、「2年たっても3年たってもよく効く」という意味ですね。
例え、新品時の「効き性能」でブリジストンに負けていたとしても、2年目・3年目の「効き性能」でダンロップが勝つのであれば、トータルでの性能は高いとも言えます。
もちろん経済面でもとても有利です。
長く効く=長持ちする=寿命が長い
スタッドレスタイヤはとても高価です。例えば、3年に1度の購入が、4年に1度の購入にできるのであれば、こんなに素晴らしいことはないですね。
真偽の程はメーカーの公式ページにおまかせします。
>>>WINTER MAXX03(ウィンターマックスゼロスリー)公式ページ
本当に長く効くのであれば、絶対おすすめですが、実際のところどうなのかは、私にもよくわかりません。
正直、冬タイヤの性能比較は難しいので、タイヤメーカーの信頼性や公式ホームページの内容を信頼するしかないかもしれないですね。
最近は、自分の車にダンロップのスタッドレスタイヤを履いたことがないので、このタイヤにとても興味があります。一度購入してみたいと思っています。
WINTER MAXX03はこんな人におすすめ
- 長く効く冬タイヤが欲しい人
- しっかりと効く冬タイヤが欲しい人
TOYOTIRES OBSERVE GIZ2

- トーヨータイヤの一番いいモデル
- 値段が比較的安い
TOYOTIRES OBSERVE GIZ2(トーヨー・タイヤズ・オブザーブ・ギズ・ツー)は、トーヨータイヤの最新モデルです。
トーヨータイヤは日本のタイヤシェア4位のメーカーです。
トーヨータイヤはブリジストンやダンロップなどの大手タイヤメーカーと比べて、やや規模が小さいので、性能の部分では勝てない部分がありますが、価格の安さが魅力的です。
安いといっても、現在は海外(主にアジア)の激安タイヤがあるのですが、それよりはもちろん高いです。
個人的には、アジア製の(日本製以外の)スタッドレスタイヤは、絶対おすすめできません。日本のトーヨータイヤなら安くても安心できます。
>>>TOYOTIRES OBSERVE GIZ2公式ページ
高価なタイヤと安価なタイヤ
高価な冬タイヤを長く使うよりも、安価なタイヤを頻繁に交換したほうが良い
以前から言われているこの考え方は、おそらく正解です。個人的にもそう思いますし、実感できます。
冬タイヤは、使っても使わなくても(物置に保管してるだけでも)劣化が進み、購入(製造)してからの年数が経てば経つほど効きが弱くなっていきます。
どんなにタイヤメーカーが工夫を凝らして設計しても、タイヤはゴムでできていて、ゴムは劣化が激しい素材なのでしょうがないことなんですね。
国産の冬タイヤで考えると、最も効きが良い冬タイヤの2年目と、最も効きが良くないとされる冬タイヤの1年目は、後者の方が効きが良い可能性が高いです。これは私の実感です。
少し安めの冬タイヤを2〜3年で頻繁に交換していく方法は、安全に対してかなり有効だということも頭にいれながら、スタッドレスタイヤの購入を検討しましょう。もちろん、性能の高いタイヤを頻繁に交換することがベストですが。
TOYOTIRES OBSERVE GIZ2はこんな人におすすめ
- 安くて、国産の、新しい冬タイヤが欲しい人
おすすめタイヤ購入サイト
- タイヤフッド
- オートウェイ
- アマゾン
私がおすすめしたいタイヤ購入サイトは上記3つです。
スタッドレスタイヤはネットで買うのがとてもお得です。
ここで紹介する3つのサイトは、価格の安さ、便利さが特徴で、自信を持っておすすめします。
タイヤフッド

- 料金がコミコミで総合的に安い
- webサイトがシンプルでわかりやすく、選ぶのが簡単
- 全国4,800か所で取り付け可能
- 取り付けまでの料金が含まれている
- 買ったタイヤが家に来ない
タイヤフッドは購入から取り付けの申し込みまで、webサイトで一度に完了できるサイトです。
車に詳しくない人が、ネットでタイヤを購入して、安く交換してくれる整備工場を探すのは相当の労力と時間、そしてリスクが伴います。
タイヤフッドの料金は、交換作業までが含まれています。
「安い」というネット通販の特徴と、「安心」というタイヤ専門店の特徴を両立させ、なおかつ、とても便利に利用できる点が人気の理由です。今どきの購入方法ですね。
タイヤフッドの利用方法
タイヤを選んで→取付店舗を選んで→日時を決める
webサイトに従っていけばOKです。5分くらいで買えます。
取付店舗はオートバックスをはじめ、全国に4,800か所の中から選ぶことができます。
ほんとに便利ですので、一度サイトをのぞいてみるといいですよ。
唯一のデメリットは、「そこまで安くない」ところです。
価格に関しては、後述するオートウェイの方が安いです。
タイヤフッドについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事でも紹介しています。
>>>タイヤのネット購入で失敗しないコツと方法【プロの整備士が伝授します】
オートウェイ

- 安い
オートウェイは言わずと知れた、タイヤ通販サイトの最大手。年間230万本のタイヤを販売している整備士の間でも有名なメガサイトです。
オートウェイのwebサイトでは、タイヤフッドと同じように、車を選んで、タイヤを選んで購入します。間違えにくいです。
ただし、オートウェイの場合は、取り付け料金までは含まれていないので、家に届けてもらって自分で交換するか、提携している整備工場で交換してもらうことになります。交換を依頼する場合の料金は別料金です。
タイヤの取り付けまではしてくれないので、タイヤフッドほどは便利ではありませんが、なにしろ値段がかなり安いので、一度は確認したほうが良いサイトです。私も2度ほど購入したことがあります。
>>>オートウェイ
Amazon
意外に思うかも知れませんが、アマゾンはタイヤも安いです。
Amazonでタイヤを購入する場合は、サイズを絶対に間違えないようにしてください。
>>>amazon タイヤ
参考:その他のスタッドレスタイヤ
メーカー | 銘柄 |
ブリジストン | ブリザックVRX2 |
ダンロップ | ウィンターマックス02 |
グッドイヤー | ICE NAVI 7 |
ヨコハマ | アイスガード6 |
ブリジストン | ブリザックVRX |
ヨコハマ | アイスガード5 |
ダンロップ | ウィンターマックス01 |
トーヨー | オブザーブガリットギズ |
ミシュラン | X-ICE 3+ |
ミシュラン | X-ICE XI3 |
ファルケン | ESPIA W-ACE |
グッドイヤー | ICE NAVI 6 |
ハンコック | Winter i*cept iZ2a (W626) |
まとめ
- ブリザックVRX3
- ブリザックVRX2
- ダンロップ・WINTER MAX03
- TOYOTIRES OBSERVE GIZ2
乗用車のスタッドレスタイヤのおすすめは上記4つ。
大切なのは、価格だけで選ばないことです。これが一番重要です。
特にスタッドレスタイヤの性能は、凍結路での事故に直結します。後で後悔しないようにしなければなりません。
仕事柄、効かないスタッドレスタイヤを使用していて、凍結路で事故を起こしてしまうお客さんを数多く見ています。本当に残念に思います。
大切な人の命を載せて走る車なので、やはり慎重に選びたいですね。
そして、スタッドレスタイヤを購入するなら、最初にタイヤフッドかオートウェイを検討してみて下さい。どちらも人気のタイヤ購入サイトです。
以上、乗用車のおすすめスタッドレスタイヤと購入方法でした。
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