車の定期点検はどこの整備工場でも受けられます。
あとはどこで受けるのが良いか、確実か、便利か、安いか、どうやって探すかです。
この記事では、一般的な乗用車の定期点検の実施方法や費用について、整備士ねっとチームがが解説します。
この記事の定期点検とは、一般的な乗用車の12か月点検の説明です。車検の時に実施する24か月点検とは異なりますのでご注意ください。
関連記事>>>【車の定期点検】期間を過ぎたらどうなる?使用者の点検義務とは
定期点検はどこで受けられるか
車検ができる整備工場ならどこでも受けられます。
定期点検ができる整備工場とは、車検ができる整備工場と同義で、具体的には次の整備工場です。
- ディーラー
- 民間の整備工場
- 車検チェーン店
- カー用品店
- (車検ができる)スタンド
この中で、多くの定期点検を実施している整備工場は「1.ディーラー」「2.民間の整備工場」の2つです。
3.4.5の工場については、あまり実施しない(定期点検の仕事が入らない)工場が多いので、webサイトに価格が書いていなかったり、問い合わせても、はっきりしない場合があるかもしれませんが、実施することは多くの場合で可能です。
整備工場の選び方
いつも車検をしている整備工場がおすすめ
自動車の点検・車検は、同じところで継続して実施するのが理想です。
その車に対して、より適切な点検・整備を実施できる可能性が高まり、結果的にメンテナンス費用を抑えたり、車の寿命を伸ばすことができるからです。
基本的に、定期点検は普段車検をしている工場で受けるのがベストだと思ってください。
新たな整備工場で受けたい場合
ディーラーが無難
定期点検は価格、サービス、確実性などの観点から選ぶ必要がありますが、車や整備工場に詳しくない人が、一発でベストな整備工場を選ぶのはかなり難しいです。
そうなると、やはりその車を販売しているディーラーで定期点検を受けるのがバランスが良く無難です。
ディーラーの、販売している車両に対する技術はノウハウも併せて圧倒的に群を抜いて高く、車の保証制度にも関わって来るので間違いないです。
但し、一般的に、ディーラーはサービスの質や確実性は高いですが、費用が最もかかるところがデメリットです。
整備工場選びに悩んだ場合はこちらの記事を参考にしてください
車の保証制度についてはこちらの記事を参考にしてください。
定期点検の費用
基本料金:8,000円~15,000円 + 追加整備(オイル交換や不具合がある場合の修理費用)
定期点検の料金は、車種、整備工場、あなたの住む地方によって大きく異なりますので、一度整備工場のwebサイトで確かめるか、直接問い合わせるのが確実です。
点検の結果、不具合が見つかり、追加整備や費用が発生する場合には、整備の途中や終了後に整備工場側から必ず見積もりの提示があります。
その場合は、お客様の承諾後、部品などを調達して、後日改めて修理することが一般的です。何も連絡なしで高額請求は通常はありえないので安心して下さい。
定期点検の値引き
値引き可能だが、あってもわずか
ディーラーでも民間の整備工場でも値引きしてくれる可能性はありますが、単価がそもそも高くないので、あっても数百円~1千円くらいがいいところだと思います。
但し、法人や団体で、複数車両の定期的なメンテナンスを実施する場合は、大幅に値引きできる可能性がありますので、そのような大口の取引ができる場合は整備工場に相談することをおすすめします。車検も依頼すればさらに大きな値引きが期待できます。
値引きの要望は、事前(整備を実施する前)に相談してください。作業終了後の値引き交渉は嫌がられ、成功しない可能性が高いです。
定期点検の所要時間
定期点検:1時間+追加整備分
定期点検は1時間程度で完成する工場が多いです。追加整備がある場合は時間も追加されます。
整備している時間の過ごし方は、ディーラーなど規模の大きな店舗では、ショールーム(待合室)で待つ人が多いです。他には、車を預けて他の場所で時間をつぶす人や、誰かに迎えに来てもらう人もいます。
自宅や会社に引取・納車して欲しい場合は、整備工場に事前に相談してください。有料または無料で対応してくれる工場も多いです。
定期点検の予約方法
事前に電話等で定期点検したい旨を伝えてください。
あとは、整備工場が段取りしてくれます。要望がある場合や疑問点はその時に伝え、料金も確認しましょう。
特にディーラーでは、〇月〇日だけでなく、〇〇時、時間を正確に聞いてくる場合が多いので、事前に時間帯も計画しておきましょう。
定期点検料金の支払い方法
完成時(納車時)に現金かクレジットカードで全額支払い。PayPayなどの電子マネーが利用できるところもある。
法人などで、振込等を希望する場合は、事前に対応してくれるか相談してください。ディーラーを含め多くの整備工場で対応してくれる可能性が高いです。
定期点検の作業内容
ブレーキやエンジンなど、国で定められた項目について、決められた点検をします。
どこの整備工場に依頼しても、実施することは基本的に同じですので、安心してください。
オイル交換がしたい、どこか直して欲しい、見て欲しい、傷やへこみなど見積もりして欲しいなどの要望がある場合は、忘れずに伝えましょう。定期点検時に併せて整備すると、安く直せる可能性が高いのでお得です。
洗車と室内清掃について
定期点検を実施すると、無料でしてくれる整備工場も多い
気になる場合は、事前に確認しましょう。ディーラーは言わなくても全て対応するところが多いです。
定期点検の必要性と受けない場合の罰則
定期点検は使用者の義務(法定点検)だが受けなくても罰則はない
これは事実ですが、受けることのメリットも大きく必ず実施することをおすすめします。また、法人や社会的地位のある人は受けないリスクも高く注意が必要です。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
>>>【車の定期点検】期間を過ぎたらどうなる?使用者の点検義務とは
定期点検に関するよくある質問と回答
- 定期点検はいつ受ければいいですか?
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普通車の場合、車の使用開始から1年後ごとに受けなければなりません。なお、通常は車検のときに定期点検を行いますので、車検が無い年に定期点検を単独で受けていく必要があります。
- 定期点検は自分で実施してもいいですか?
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定期点検は自分で実施することが可能です。しかし、点検項目は数十か所に及び、車に関する専門知識や経験が必要です。
- 定期点検の費用はいくらくらいですか?
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定期点検の費用は、車種や業者によって異なりますが、乗用車の場合は一般的に0.8万円~1.5万円程度です。
- 定期点検は受けなくても大丈夫ですか?
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定期点検は法律で義務付けられていますが、実施しない場合でも罰則はありません。定期点検を受けることで、車の安全性を維持し、トラブルを未然に防ぐことができるため、実施する必要性があります。
- 定期点検で不具合が見つかった場合はどうなりますか?
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定期点検で不具合が見つかった場合は、その場で修理や交換が行われます。修理や交換が必要となった場合は、追加費用が発生することがあります。
- 定期点検を怠った場合どのようなリスクがありますか?
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- 車の故障・事故につながる
- 燃費が悪くなる
- 結果的に余計な出費が増える可能性がある
- 中古車の査定額が下がる可能性がある
まとめ
- 定期点検はどこの整備工場でも受けられますが、車検している工場に依頼するのが理想です
- 知っている工場がない場合は、ディーラーが無難ですが、料金は高い傾向にあります。
- 定期点検にかかる費用はおおよそ、8,000円~15,000+追加整備です
以上、車の定期点検はどこで受けられるか/費用と所要時間・予約の方法でした。
車検費用の相場についてはこちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:車検費用の相場はどれくらい?自動車の点検費用を安くする方法!|マネーFIX・人生におけるお金の課題を解決するサイト