インターネット通販などで購入したドライブレコーダーを、ディーラーで安く取り付けして欲しい
安心感を求めて、取り付けはディーラーに頼みたいと思う人も多いです。
この記事では、トヨタやホンダなどのディーラーでのドライブレコーダーの持ち込み・取り付けについて、可能・不可能、料金はいくらかについて、元ディーラーの一級整備士が解説します。
結論:結構、嫌がられます。工賃も高めです。
この記事を書いた人:きりん
元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net)
ドラレコの持ち込みは可能か
多くのディーラーでは可能です
但し、次の点に注意してください。
- 事前に予約・相談すること
- 嫌がられる可能性がある
- これまでの関係性などによっては断られる
- 取り付け工賃が相場より高い可能性が高い
ディーラーにドラレコの持ち込みは嫌がられる
- 工賃だけの売上なのであまり儲からない
- 持ち込んだ商品の不具合・不備などで面倒になりたくない
- カー用品店などの工賃と比較される
- ディーラーだけに高いクオリティを求められる
- 確実に取り付けようと思うと意外に時間がかかる
トヨタやホンダなど多くの自動車ディーラーにとって、ドライブレコーダーなどの持ち込みによる取り付け・交換の仕事は、あまり良い仕事ではありません。実際に私がディーラー整備士の頃も、本音は「断りたい」と思っていました。
理由は上記のとおりです。
簡単に言うと、ドライブレコーダーなどのパーツの持ち込み・取り付けは、ディーラーにとって儲からない面倒な仕事で、お客さんとの信頼性を構築できる意外に、良いことがあまり無い仕事です。
ディーラーに嫌がられたとしても、受け入れてもらえれば良いとも思いますが、ディーラーでドラレコを取り付けてもらうことに、それほどメリットも多くないため、あまりおすすめしません。
確実にディーラーでドライブレコーダーを取り付けたい場合は、パーツを持ち込まないことです。
ネット通販などをあきらめ、部品の手配もディーラーに任せてドライブレコーダーを取り付けを依頼すれば、ディーラーが嫌がることはありません。
新車購入時の持ち込みはOK
断られにくい(強気に言っても大丈夫)
唯一、嫌がられない、簡単に承諾される可能性が高いタイミングが、新車購入時です。
ナビやETCなど他のパーツも同様ですが、新車の購入時ならちょっとしんどい事も引き受けてくれる可能性が高く、場合によっては無料で引き受けてくれる可能性があります。
ポイントは、事前に言うことで、もっと言えば、新車購入の条件にすることです。
契約後に後から言うと嫌がられる可能性が高いですので、お互い気分良くするためには、事前に担当者に相談することです。
「純正ドラレコを安くする」という提案がディーラーサイドからあるかもしれないですが、そのあたりはご自分で判断してください。
持ち込み・取り付け料金
5,000円~30,000円程度
ドラレコといっても、素人でも取り付けられるような簡単な物と、そうでないもの。前後にカメラを取り付けるものや、ボディーに加工が必要なものなど様々なので、実際のところは相談してみないとわかりません。また、車種や地方によっても料金はだいぶ異なります。
そして、おそらくほとんどのディーラーでは、料金設定がないので、「どんなものですか?」と聞かれてから工賃を考えると思います。
ただし、「一般的な工賃よりも、高めの見積もり額を掲示される」と思います。
上述のとおり、ディーラー側では、パーツの持ち込み取り付けはあまりやりたくない仕事です。
ディーラーでドラレコ取り付けのメリット・デメリットz
ディーラーにドラレコの持ち込み取り付けを依頼するメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・取り付けのクオリティ・安全性・確実性が高い | ・嫌がられる、喜んで貰えない ・取り付け工賃が高い |
メリットであるクオリティ・確実性の高さについては、ディーラーによっても異なるので、本当に高いかどうかはなんとも言えませんが、元ディーラー整備士の私が取り付けるとしたら、多くの場合で、カー用品店のクオリティや確実性を遥かに超えられるので、やっぱりクオリティが高いと言えると思います。
ただし、「取り付けを行う整備士による」というのが本音で、ディーラーの整備士によってもクオリティは大きく変わるので、ディーラーは必ず完璧に取り付けるという考え方は危険です。「他よりは全体的に技術が高い」程度に考えてください。
一方で、デメリットは大きいです。
ドライブレコーダーの取り付けは、それほど高い技術が必要な訳では無いですので、嫌がられてまで工賃の高いディーラーに依頼する程でも無いような気がします。
そういう点から見ると、ドラレコなどの簡易パーツの取り付けは、ディーラーに向かないと言えるかもしれません。
元整備士の私が今取り付けを依頼するとしたら、ディーラーには頼みません。民間整備工場に依頼します。
また、実際にはディーラーに持ち込み・取り付けを依頼してくるお客さんはそれほど多くないので、多くの人がディーラーでの取り付けをしていないようです。
ディーラー以外の取り付け方法2つ
- 持ち込み・取り付け可能な整備工場をネットで探す方法
- 出張整備のSeibiiを利用する方法→ドラレコ格安出張取り付け
ドライブレコーダーの取り付けは、上記2つの方法がおすすめです。
どちらもネットで購入したドラレコを安価で取り付けできて人気のサービスです。それぞれ、別記事を参考にしてください。
ドラレコは自分で取り付けられるか
経験のない人でも、簡単なものなら説明書を見て可能ですが、おすすめしません
見た目と安全性を考えて、経験のない人が自分で取り付けるのには、少々無理があると思います。
今は、ディーラーじゃなくても、上述の方法などで安く取り付ける方法があるので、プロに取り付けてもらう方法を選んだほうが賢明です。
最悪の場合、車両火災、車の故障、ドラレコの早期故障などの可能性があります。
但し、シガーソケット(アクセサリーソケット)に取り付ける最も簡易的なタイプであれば、説明書を見ながら可能だと思います。
おすすめのドラレコ2つ
しっかりとナンバーまで捉えられる画素数があり、前後の画像が録画でき、その他機能性やコスパが高い人気のドラレコを紹介します。得にこだわりの無い人には安価で最適です。(2023.5月現在)
詳しくはこちらの記事に書きました。
※上記ドラレコを取り付ける場合は、プロに任せたほうがいいです。
これからのトレンドは通信ドラレコ
通信型のドライブレコーダーの市販が始まりました。
通信ドラレコは、事故のときにボタン一つで家族に連絡できることや、初期費用が安いことなど、これまでのドライブレコーダーと大きく違います。
気になる方は一度こちらの記事を読んでください。最新です。
>>>これから買うなら通信ドラレコ【サブスク】をおすすめする理由/デメリットは暫定的
まとめ
ディーラーでのドライブレコーダーの持ち込み・取り付けは、多くのディーラーで可能ですが、嫌がられたり、工賃が高いなどデメリットが大きいです。
個人的にもディーラーで取り付けるようなほどのパーツでもないと思います。また、ディーラーで取り付ける人もそう多くはありません。
ドライブレコーダーはインターネットで安く購入して、下記の方法で取り付けてみてはどうでしょうか。
以上、ディーラーでドライブレコーダーの持ち込み・取り付けは可能かについてでした。