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ディーラーで買ってはいけないカー用品と理由【新車購入時の節約術】

ディーラーから買ってはいけないもの
  • ディーラーからいろんなものを勧められるけど、ほんとに必要なのか判断できない
  • 欲しい用品だけど、他で買ったほうが安いのではないかと不安

新車購入時、それほど車に詳しくない人は、このような疑問や不安を持つ人が多いですね。

この記事では、ディーラー整備士として長く働いた私の経験から、このような疑問に全て包み隠さず答えます。もうディーラーは辞めたので何でも真実を話せるのが強みです。読めば得します。

後半では、おすすめのカー用品も紹介しますので参考にしてください。重要度が高いものから説明していきます。

※この記事は2022年2月現在の情報です

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

関連記事>>>ディーラーの下取り価格は本当に安いの?メリット・デメリット、他の買取業者を解説/絶対に損したくない

ドライブ・レコーダー

通信ドラレコ

ドラレコも今は必需品と言えます。新しい車が当て逃げされたり、いたずらされたりするのは我慢ならないですね。

ドラレコ買うなら

フロントカメラだけじゃなく、必ずリヤカメラも付いているものを購入すること

フロントカメラだけでは、あおり運転対策にならないので、リヤカメラはマストです。

さて、ディーラーのドラレコですが、

結論:ディーラーで買うと、値段が高い場合が多い

私なら、よっぽど良い条件でない限り、ディーラーからは買いません。なぜなら、純正品のドラレコは値段の割に使いにくいと思うからです。

トヨタだと、モニターがなかったりします。(ナビと連動していてそれがウリですが、私には良いと思えない)

ネット購入は取付に困るし確かに面倒ですが、それでもドラレコの場合は、ネットで良いものを買って、どこかで取り付けてもらったほうが安上がりだと思います。ディーラーから買う前に、まずは人気のドラレコの値段を確認してください。

ドラレコ取付の裏技

ネットで安く買って、ディーラーで無料で取り付けてもらうのがベストです

これも、ずうずうしいと思われるかもしれませんが、最初からそういう条件で新車を購入するということであれば、問題無いですね。私の経験上も、そういう人も少なからずいます。

但し、「事前に相談」が重要です。購入を決めてからそういうお願いをするとかなりの確率で嫌がられますので、注意してください。

ディーラーでのドラレコ持ち込みについては、こちらの記事で詳しく書いていますでのご参考に。

>>>ディーラーでドライブレコーダーの持ち込み・取り付けは可能か

通信ドラレコという最新サービスもおすすめ【本体は無料】

2021年、カー用品大手のパイオニアから初めて通信ドラレコが市販され話題になっています。

ドラレコのサブスクで、車の現在地が外部から確認できます。(盗難対策・事故対策)

通信ドラレコについてはこちらの記事で詳しく説明しています。近い将来はこれが主流になります。

>>>これから買うなら通信ドラレコ【サブスク】をおすすめする理由/デメリットは暫定的

ETC車載器

ETC

ETCは当然必要ですよね。

チェック

これから購入するなら【ETC2.0 】がおすすめです。現在圏央道(関東)で2割引になります。関東を走る機会がない人は【ETC1.0 】でも十分ですが、将来使用できなくなる可能性があります。

2.0と1.0の違いについてはこちらの記事を参考にしてください。

外部リンク>>>ETC総合ポータルサイト

さて、ETCをディーラーから買っていいものか・・・

結論:ディーラーで買うべき

アマゾンなどで購入しても、カー用品店で取り付けても、それほど値段が変わらないです。

また、ETC購入時には車検証の情報がいることや、ネット購入は取付先を考えなければならないので、少々面倒。

ETCはディーラーで買ってきれいに取り付けてもらうのが良いと思いますね。

但し、値段はディーラーにもよると思いますので、一応ネット通販各社の値段を確認して比較してみてください。

今の車に付いているETCを取り付けたい

ディーラーの営業マンに相談する

車両を購入する前に言えば、おそらく、快く無料でOKしてくれると思います。

後で言うと、ちょっと嫌がられて、有料と言われる可能性があります。

ETCは、使えればなんでもいいですよね。機能なんて2.0か1.0かの違い程度で、他は変わらないので。

今までの車に付いていたものを外して新車につけてもなんら問題ありません。自分ならそうします。

メンテナンスパック

ディーラーで新車を購入する場合、メンテナンスパック、点検パックといった商品を必ず勧められます。これは将来の点検や車検の料金を、前払いすることで、割安で点検や車検を受けられるサービスです。

メンテナンスパックに入会するかどうかについては、迷われる人がとても多いですね。

結論:車検整備付きのメンテナンスパックならメリットが大きい

メンテナンスパックのサービス内容には、車検時の整備代が含まれるものと、そうでないものがあります。

3年後の初回車検時の整備料金が含まれている(36ヶ月)のであれば、入会を検討すべきです。

そうでなければ、メリットは小さいので私なら入会しません。慎重に検討してください。

メンテナンスパックについては、さらにこちらの記事で言及しています。悩む人はしっかり確認してください。

>>>メンテナンスパックは本当に必要?メリットやデメリットを元ディーラー整備士が解説

ドアバイザー(サイドバイザー)

ドアバイザー

ドア(サイド)バイザーは、わずかにガラスを下げて換気したい時に、雨除けになるもの。車両外観にも影響します。

日本では新車購入する人のほとんどが取り付けますが、最近取り付けない人が若干増えてきています。少なくとも、絶対なければならないものではありません。

機能面では、雨天時の換気に役立ちますが、「そういう換気をあまりしたことが無い」という人には必要ないです。

一方、ドアバイザーの有り無しは、車両の外観に影響が出ますのでこれは好みの問題になります。

結論:取り付けるならディーラーの純正品がベスト

理由はこんな感じです。

  • 新車時に取り付けることが重要(将来的に剥がれる事が少ない)
  • 車にピッタリのものでなければかっこ悪い
  • 社外品に粗悪品が多く、数年後にひどい姿になる場合がある

長年、車のバイザーを見てきた整備士の意見です。

買うならディーラーの純正品一択です。

フロアマット

フロアマット

説明するまでもなく必要。

結論:フロアマットはディーラーの純正品一択です

理由は

  • ジャストフィットしないと使用中ずれる
  • 社外品で純正品より良いものを見たことが無い

フロアマットは乗車の度に踏まれ続けるもので、純正品は10年間踏まれ続けても外観や性能を保てるように設計されています。

純正品は高いイメージかも知れませんが、自宅の玄関のマットでも10年間同じものを使用することを考えると、それなりの性能が必要なことがわかると思います。

フロアマットは高性能な純正品が良いです。

スタッドレス・タイヤセット

スタッドレス・タイヤセット(タイヤとホイール)が必要な地域に住む人の間でも、タイヤセットをディーラーから買う人と、それ以外から買う人に別れます。

その中でも「こだわりがある人」と「安く済ませたい人」はディーラーからは買わない傾向にあります。

結論:スタッドレス・タイヤセットはネット購入が安い

私はこの「スタッドレス・タイヤセット」こそが、ディーラーから買ってはいけないものだと思います。私ならディーラーから買いません。

ディーラーからタイヤを買っては行けない理由

  • 一般的に値段が高い
  • 街中に同じデザインのホイールが出回る

単純に同じホイールとタイヤだとしても、ネットで購入した方が安い場合が多いです。

また、値段をサービスしてもらって装着するのは良いですが、街中に、同じディーラーから、同じようにして買ったと思われる、同じデザインのホイールを装着した同じ車をよく見かけることになるので、自分はそこが気になります。

特に、軽自動車はそういうことがよく起こります。

純正品で同じホイールなら全然問題ないですが、安そうな社外品なのに隣に並んだ車と同じホイールだったりすると、なんだかちょっと悲しくなりませんか?「なんのこだわりもないし、安いものが良い」という人でも、ネットで買えば好きなデザインを選べますし、安いです。他の車と被ることもそうはありません。

そもそもディーラーから買うメリットがあまりありません。

ということで、スタッドレス・タイヤセットはインターネットで買いましょう。ホイールとタイヤを組んだ状態で送ってくれますので、手間もそれほどかかりません。

新車購入にスタッドレスタイヤセットのお得な購入方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。メリット・デメリットも解説しています。

スタッドレス・タイヤの費用を抑えて、他の所にお金を使ったほうが良いです。

>>>【新車購入時】おすすめのスタッドレスタイヤ購入方法

タイヤが安いサイト

カーナビ

カーナビ

カーナビも今は必需品ですね。

カーナビにこだわりがなければでディーラーで買うべき

理由は次の通り

・比較的安価で、種類も選べる
・性能は他で買うものと同等
・取り付けた時に、きれいにスッキリおさまる
・ステアリングに付いているスイッチと連動する(音量調整など)→大事

今、カーナビをディーラーで買わない人のほとんどが、それよりハイスペックなものを求めている人だと思います。

ディーラーのナビはだいぶ安くなりました。自分ならディーラーのものを買います。

但し、ディーラーによって価格が大きく違うと思いますので、ネット通販のカーナビの価格をチェックしてから購入を決めてください。

上記ナビの性能はこんな感じ(売れ筋、最近の普通ナビです)

  • TV見れる、DVD見れる、スマホ・SDカードとつなげる
  • 内部に音楽など記録できない、バックモニタ別売り

ネット購入の場合は取付工賃(1〜2万円程度)も発生しますので、考慮してください。

カーナビ取付の裏技

安く買って、ディーラーで無料で取り付けてもらうことも可能?!

「やっぱりネットで好きなナビを買って取付けたい」という人は、最初から持ち込み取付が可能かどうか、ちゃんと営業の方に聞いて、頼んでおきましょう。

取付をお願いする場合の注意点

・早く部品を準備すること
・取付に必要な部品を全てそろえること(車種別専用ハーネスなど)

取付に必要な部品が足りないことが実際によくあります。ディーラーに大きな迷惑がかかるだけでなく、納車日が遅れます。

ボディーコーティング

ボディーコーティング

ボディー(ガラス)コーティングは、車のボディー表面に薬剤等でコーティングすることで、汚れや傷を付きにくくするものです。施工方法は上記写真のように、整備士が手で2〜3種類の薬品を重ねて塗っていきます。

特に、新車の時に実施することが大きな意味を持ちます。

近年さまざまな商品が登場し、施工する人も増える傾向にあり、なんと言っても仕上がりの美しさが素晴らしいです。

結論:「少しでも効果あるなら高くても施工したい」という人であれば施工すべき。無理してまで施工する必要はない。

ボディーコーティングに関しては、施工したほうが良いことに間違いはありません。問題は施工価格です。

3〜10万円が相場です。

ボディーが大きくなればなるほど値段が上がります。安くないですね。

また、仕上がりの美しさは間違いなく素晴らしいのですが、その効果がどれだけ持続するかについては、私は疑問に思っています。

疑問というか、私が知っている限りのボディコーティングでは、1年も経てば、施工していない車と施工した車で目に見える差は出ません。

  • 一年に一度の洗車でOK
  • 3年後も新車の輝き

このようなボディーコーティングのチラシをたまに見かけますが、私の経験からするとこれは言い過ぎかなと思います。

ちなみに私なら、金銭的余裕はあまりないので、営業マンによっぽど良い条件を出されない限り施工しません。

ポイント

数年後までの効果持続については、期待しないほうが良いです

ディーラー以外での施工

ボディーコーティングはディーラー以外の整備工場などでも実施可能です。専門業者も多数有り、ディーラーよりも高性能なコーティングを安価で提供するところもあります。

高級車ユーザーの間では「ボディーコーティングは必須」になっていて、ネットで検索するといろいろ出てきます。興味のある人は検討してください。

検索する場合は、「ボディーコーティング」「ガラスコート」「カーコーティング」など。

自分で施工することも可能

ボディーコーティングの料金というのはほとんどが工賃で、実は施工に必要な部品(薬品)代はそんなに高くないです。また、特別な道具も必要ありません。私はどちらかというとネットで部品を買って、自分で施工することを考えます。

もちろん私はプロの整備士だったので、数多くの経験がありますが、ボディーコーティングの施工については、車の手洗い洗車がしっかりできる人であれば、説明書を見ながら問題なく施工できます。断言できます。

おすすめボディーコーティング
  • ピカピカレイン ※楽天市場、洗車・ケア用品ランキング1位常連のガラスコーティング剤
  • ギガクリスタルMK-10H ※女性の方でも簡単に施工することができる画期的なコーティング剤

ピカピカレインは昔からあり有名なので、使ったことがあります。施工後はディーラーのものに遜色なく美しく仕上がりますよ。

下回り塗装(アンダーコーティング)

きれいな車

上記写真のように、車の下側に錆(サビ)止めの塗装を施すことを下廻り塗装(アンダーコーティング)と言います。

これも、近年新車購入時によく勧められる商品になりました。

結論:「長く乗りたい」という人や「サビやすい車の条件」に当てはまる人は施工すべき。代替えサイクルが短い人には必要なし。

下廻り塗装の目的は、最も過酷な条件にさらされる車の裏側に強力なサビ止めを施し、様々なパーツの保護をすることで、最終的には車の寿命を伸ばすことにあります。

車の裏側部分のサビ、腐食は一般の方にはわからない所ですが、10年以上経過した車はおそらくみなさんが思うよりも酷くサビています。自転車を10年間外に放置するとどうなるかを考えれば理解しやすいでしょう。

サビが進行しやすい車の条件

・海辺で使用、駐車
・積雪地走行多い
・未舗装地に露天駐車

これらの車は極端にサビが進行します。一つでも該当すれば、自分の車は錆びやすいと思ってください。

そして、近年の下廻り塗装の効果は絶大です。特に新車時に施工することに大きな意味を持ちます。

整備士としての私の経験からすると、3年後も、5年後も、7年後も、新車時に下廻り塗装した効果が見て取れます。車検の度に確認できるので、整備士にはその効果がよく分かるんです。

問題はやはり施工価格ですね。

3〜10万円くらいが相場です。

安くはないです。しかし、下廻り塗装の作業は大変で自分では施工できません。

具体的には車をリフトアップして、タイヤを外して、ボディーにかからないようにしっかり保護して、ガスマスクをつけて強力な薬品を噴射していきます。長い目で見れば、多少高い料金を支払っても、施工する価値はあります。

特に、上記サビやすい車の条件に当てはまる人は、前向きに施工を考えたほうがよい商品です。

もちろん、「長く乗らない」「条件に当てはまらない」人は、施工しなくとも全く問題ないと思います。

仕事で使う車に下廻り塗装は必須

バン

ハイエース、軽バン、軽トラなど、その車を仕事で使おうとする場合、施工したほうが良いです。

明らかに寿命を延ばせます。

車というのは、なんらかの部品が壊れた場合は交換すれば直せますが、車のボディー全体がサビて腐ってくると、修理するのが難しく、一般的には寿命です。建物の全ての柱が腐っている状態から建物を直すことが難しいのと同じですね。

過酷な条件で使用すればするほど、必要になってくるのが下廻り塗装です。

人気・おすすめ・便利なカー用品

新車の納車は楽しみですね。取り付けるカー用品も楽しみながら、購入を検討してください。

ここからは、ディーラーでは販売していないような、人気のあるカー用品、おすすめのカー用品、ちょっとした便利なカー用品を紹介します。

空気清浄機

空気清浄機

車の中も空気清浄が当たり前になりましたね。

自動車の室内用空気清浄機は、10年以上前にデンソーがシャープと協力して制作・販売した商品が大ヒットし、その後カー用品の定番となりました。

花粉症の人には絶対おすすめです。車内の花粉の量は家の中の比較になりません。

定番は、やはりシャープのプラズマクラスターと、パナソニックのナノイーです。

私はこれまで、シャープのものを4台も購入しています。

関連記事>>>花粉対策は車内から/空気清浄機やエアコンフィルターは必需品

車内消臭

最近はこれが人気ですね。

タイヤ・チェーン

2018年のタイヤ・チェーン規制により、たくさんの人が車に積んでおくようになりました。これがないと、楽しい旅行で目的地につかない可能性が出てきます。

上記は軽自動車用。購入はタイヤサイズ適合確認と、チェーン規制対応かどうかの確認必要。

ナンバープレート盗難防止

ナンバーを普通の工具では外せなくするものです。ナンバーの盗難はかなり面倒なことになるので、おすすめです。

タイヤ・ホイール盗難防止

高級車や高級ホイール装着車は特に必需品。タイヤは本当によく盗難されます。

ワイヤレス充電可能スマホホルダ

新しい車にワイヤレス充電機能がついていたら真っ先に購入したいのがこれ。

この商品はかなりロングセラーの有名品。

保温保冷対応車載ドリンクホルダー

ドリンクホルダ

これは最高。私が使っているものです。

シガーソケットから電源を取れば、温めたり冷やしたりできます。夏はコンビニアイスコーヒーを、冬はコンビニホットコーヒーを入れています。

ラバーマット

ゴムのマットはフロアマットの汚れが気になる人や、室内を土禁にしたい人には必需品です。

ボディーカバー

いたずら防止、台風対策など、いろいろ役に立ちます。

特に駐車場が遠い人や、普段それほど車に乗らない人はあったほうが良いです。

インバータ・コンバータ

これがあれば、車の中で普通の家電が使えます。

USBソケット

シガーソケットより、USBソケットのほうが何かと便利ですよね。

車載工具セット

必ず役に立つ時が来ます。

関連記事>>>【一生使える工具セット】整備士がおすすめの工具を厳選/車載工具にも

以上、新車に必須・おすすめのカー用品とディーラーで買ってはいけないものについての記事でした。

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