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【一級整備士厳選】軽トラック・軽バンにおすすめの最強スタッドレスタイヤと購入方法/2022-2023シーズン

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この記事は、軽トラックや軽バンの多くに装着されている145R12 6prのスタッドレスタイヤのおすすめメーカー・銘柄や、購入方法が知りたい方に向けて書いた記事です。

積雪地に住む一級自動車整備士が、経験をもとにおすすめスタッドレスタイヤをご紹介し、後半ではお得な購入方法を紹介します。

価格や性能があなたにぴったりのスタッドレス・タイヤを簡単に探しましょう。

この記事を書いた人:きりん

元ディーラーの一級整備士で整備士ねっと管理人です。自動車整備業界に長く携わり、現在は整備業界のコンサルなども行っています。twitterでたくさんの整備士さんや業界の人と繋がっているのでチェックしていただけるとうれしいです。(seibisi_net

145R12 6prを標準で装着している主な軽トラック・バン

  • スズキ・キャリィ
  • スズキ・エブリイ
  • スズキ・スーパーキャリィ
  • ダイハツ・ハイゼットトラック
  • ダイハツ・ハイゼットカーゴ
  • スバル・サンバートラック
  • スバル・サンバーバン
  • スバル・サンバーディアス(4ナンバーのみ)
  • 三菱・ミニキャブトラック
  • 三菱・ミニキャブバン
  • マツダ・スクラムトラック
  • マツダ・スクラムバン
  • 日産・NT100クリッパー
  • 日産・NV100クリッパー
  • ホンダ・アクティトラック
  • ホンダ・アクティバン
  • ホンダ・バモス(12インチ)

※ホンダ車は標準タイヤが145R12 8prの場合があるので中が必要です。タイヤを購入する場合には、実際に今装着しているタイヤを確認し、そのサイズのタイヤを購入してください。

軽トラ・軽バンにおすすめのスタッドレスタイヤ4種

  1. ヨコハマ・iceGUARD iG91 for VAN
  2. ブリジストン・ブリザックVL1
  3. ダンロップ・WINTER MAXX SV01
  4. トーヨー・OBSERVE GARIT GIZ

スタッドレスタイヤは、氷の上で効きの良いタイヤを選ぶべきです。いくら安いからと言っても、あまり効かないタイヤを装着してしまうのは本末転倒です。

整備士としての経験上、時々、安くて性能の良くないスタッドレス・タイヤを購入して後悔する方がいます。事故が起きると安いスタッドレスタイヤのせいにしたくなる気持ちもわかります。後悔はしたくないですね。

また、特に軽トラや軽バンは仕事で使う人が多く、いろんな人が運転することもあるのでなおさら「よく効く」タイヤを選ぶべきです。

今回紹介する4つのタイヤは、いずれも国産メーカーのスタッドレスタイヤで、海外製と比べれば価格は高いですが、一定の評価や安心感があります。

ぜひこの中から、あなたに合うものを選んでください。

1.ヨコハマ・iceGUARD iG91 for VAN

ヨコハマ・iceGUARD iG91 for VAN

迷ったらコレです。性能と価格のバランスが取れたスタッドレスタイヤで、私の一番のおすすめです。

国産タイヤメーカーの中でも、スタッドレスタイヤに定評のあるのがヨコハマタイヤです。ブランド名の「アイスガード」の名前は聞いたことがある人が多いと思います。

iceGUARD iG91 for VAN(アイスガード・アイジー91・フォア・バン)は、軽トラや軽バン用にヨコハマが製造しているタイヤで、氷上性能、耐久性、経済性を両立しているスタットレスタイヤですね。

価格も、ブリジストンに比べて安価です。

>>>アイスガード公式ページ

価格をチェック

2.ブリジストン・ブリザックVL1

ブリザックVL1

王道・定番で価格が高い

タイヤシェアNO1のブリジストンが軽トラック用に製造するスタッドレスタイヤがブリザックVL1(ブイエルワン)です。

ブリジストンのブリザックは国内スタッドレスタイヤシェア1位の銘柄で、整備士のみならず、最も効きの良い最強スタッドレス・タイヤとしてあまりに有名です。

氷上性能では、おそらく他のメーカーに比べて最も高く、信頼性も高いです。「値段に関係なく、最も効くタイヤが欲しい」という人にはベストです。

特に、運転に不慣れな人や、高齢者が運転する場合には、ブリザックVL1をおすすめします。

そもそも、軽トラ・軽バン用のスタッドレスタイヤは、乗用車のスタッドレスタイヤに比べると全体的に価格が安いので、最も高価なブリザックも購入しやすいと思います。

>>>ブリザックLV1 公式ページ

価格をチェック

3.ダンロップ・WINTER MAXX SV01

ウィンターマックスSV01

価格が安く、性能十分

ダンロップは日本のタイヤシェア2位の大手タイヤメーカーです。

そのダンロップが、軽トラ・軽バン用に製造しているのが、WINTER MAXX SV01(ウィンターマックス・エスブイゼロワン)です。

ダンロップのスタッドレスタイヤは「長く効く」というのがキャッチフレーズで、耐久性・耐摩耗性に定評があります。

そして、今回紹介する4つのスタッドレスタイヤの中では価格が最も安く(2022年現在)、ダンロップの信頼性から考えるととてもお得です。

ある程度の性能があり、なるべく安いスタッドレスタイヤが欲しい方におすすめです。

>>>WINTER MAXX SV01 公式ページ

価格をチェック

4.トーヨー・OBSERVE GARIT GIZ

トーヨーガリットギズ

価格が安く、性能十分

トーヨータイヤからはOBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリット・ギズ)をおすすめします。

クルミの殻をコンパウンドに配合するなど特徴的な工夫で、高い氷上性能を実現しています。

OBSERVE GARIT GIZも性能と経済性を両立している、バランスの良いスタッドレスタイヤです。

国産スタッドレスタイヤの中では、評価が低めのトーヨータイヤですが、海外製のスタッドレスに比べて一定の性能があります。

ダンロップ同様に ある程度の性能があり、なるべく安いスタッドレスタイヤが欲しい方におすすめです。

>>>OBSERVE GARIT GIZ公式ページ

軽トラ・軽バンスタッドレスの選び方

シンプルに「氷上性能」と「価格」のバランスで決める

軽トラ・軽バンのスタッドレスタイヤを選ぶ時に主に重要な要素

  • 氷上性能
  • 強さ
  • 長持ち
  • 価格

ですが、このうち「強さ」は考える必要がなく、「長持ち」は、10年以上積雪地で働いた整備士の私でも、どのタイヤが長持ちするのかかよくわかりません。 なので、私はシンプルに氷上性能と価格で決めます。それで良いと思っています。

氷上性能と価格の関係

氷上性能は単純に凍結路面でのすべりにくさで、事故に直結する最も重要な要素です。

  1. ブリジストン
  2. ヨコハマ・ダンロップ・トーヨー・ミシュラン
  3. その他(海外含む)

積雪地で働く私の周りの整備士は、概ねこのような純で評価する人が多く、私もそう思います。そして、タイヤの市場価格も概ねこの順番です。

「ブリジストンは効くけど、それ以外はよくわからない」

どのタイヤの氷上性能が高いかというのは、各メーカーがTVCMなどで一生懸命宣伝しますが、実は現場にいる整備士もよくわかっていません。

但し、多くの人が「ブリジストンのスタッドレスは他より効きそう」と感じているのは事実です。

氷上性能というのは、全て同じ条件で比較しないとわからないので、とても難しいです。

同じ条件というのは、同じ車、同じ道路、同じ凍結具合、同じ天気、同じ気温、同じ降雪、同じドライバー、同じドライビング(ブレーキングや旋回)のことです。

時々、積雪期の整備工場のスタッフに向けて、スタッドレス・タイヤの試走会(走行会)を行うことがあり、私も参加したことがありますが、本当にタイヤの評価は難しいです。

これに、新品時、1000km走行後、1年後などの経年劣化の要素が加わると、氷上性能を比べてどのタイヤが良いと決めるのはとても難しいことだということが容易にわかると思います。

インターネット上に多くあるスタッドレスタイヤの比較サイトで、氷上性能についていろんなことが書いてありますが、個人的にはかなり疑問に思う点もたくさんあります。

スタッドレス・タイヤの氷上性能と価格の関係は概ね同じで、「ブリジストンが性能・価格ともに高いが、それ以外は大差はない」というのが、積雪地で整備経験の長い私や周りの整備士の認識ですので参考にしてください。

強さは重要だが考えない

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タイヤの「強さ」については、軽トラ・軽バンは、荷物を積んで運ぶための車(貨物車)であるため、乗用車と比べてタイヤに強度が求められます。タイヤの強度とは、荷物の重さに耐えて、本来の性能を発揮しながら壊れずに走行できるかという基準です。軽トラ・軽バンにとって、タイヤの強度はとても重要な要素です。

そのため、軽トラ・軽バンなどのタイヤは「145R12 6pr」という乗用車とは違う規格が使われており、 最後の6PR(6プライと呼ぶ)がタイヤの強度を表しています。PRは数字が大きくなるほど強度があるという意味で、軽トラ・軽バンは主に6PRが標準で採用されています。

ということは、145R12/6PRのタイヤであれば、どれも同じ強さを持っているということになります。つまり、どのメーカーの、どの銘柄のスタッドレスタイヤを買っても、強度は十分満足するので、

軽トラ・軽バンにとってタイヤの強度は大事だけど、 145R12/6PR を買えばどれを選んでも大丈夫

という結論になります。スタッドレス・タイヤを購入する際に「強度」は考える必要がありません。

※軽トラ・軽バンの最大積載量である250kgを超えて積載量で走行する場合には、標準より高い強度が必要です。もちろん、最大積載量を超えて公道を走行する行為は違法です。

長持ちは重要だが保存状態に依存する

スタッドレスタイヤの長持ち性能はとても重要です。経年劣化に負けず性能を長く維持できれば、タイヤの値段が高くともコスパが高いことになるからです。

スタッドレスタイヤを3年毎に交換するか4年毎に交換するかでは、車の維持費が大きく変わりますね。

そして近年、ダンロップが「スタッドレス・タイヤの長持ち性能の高さ」を売りにしています。

ですが、どのメーカーのスタッドレス・タイヤが長持ちするのかは、実際のところは氷上性能と同じでよくわかりません。

私が整備士の経験で感じるのは、タイヤが長持ちするかを決めるのは、タイヤが最初から持つ性能よりも、タイヤの保存方法

タイヤは使用していないシーズンに、タイヤに日を当てず、乾燥させず、一定の温度・湿度で保つことが重要です。それによって長持ちするかが大きく変わります。これは間違いないです。

長持ち性能については、スタッドレス・タイヤを選ぶことよりも、保存方法をしっかり考えることが重要です。

3つのおすすめタイヤ購入方法

  • タイヤフッド
  • アマゾン
  • オートウェイ(番外)

私がおすすめしたいタイヤ購入方法は上記3つです。いずれもネット通販です。

御存知の通り、スタッドレスタイヤはネットで買うのがとてもお得です。軽トラック用のタイヤでも、店舗で購入するのに比べ、5,000円以上安く購入することができると思います。

ここで紹介する3つのサイトは、価格の安さ、便利さが特徴で、自信を持っておすすめできるサイトですね。

※オートウェイについては、海外製のスタッドレスを販売する激安サイトなので番外編です。

タイヤフッド

タイヤフッド
  • 料金がコミコミで総合的に安い
  • webサイトがシンプルでわかりやすく、選ぶのが簡単
  • 全国4,800か所で取り付け可能
  • 取り付けまでの料金が含まれている
  • 購入したタイヤが家に来ない

タイヤフッドは購入から取り付けの申し込み、支払いまで、webサイトで一度に完了できるサイトです。

車に詳しくない人が、ネットでタイヤを購入して、安く交換してくれる整備工場を探すのは相当の労力と時間、そして間違えてタイヤを購入してしますリスクがあります。ネット通販のデメリットは、プロのアドバイスを受けられないというところが大きいですね。やっぱりそんなに簡単じゃないです。

タイヤフッドでは、タイヤの購入から交換の予約までを同一サイト内で行い、全てコミコミで一括決済することができます。

「安い」というネット通販の特徴と、「安心」という店舗販売の特徴を両立させ、なおかつ、とても楽に利用できる点が人気の理由です

シンプルでスマートに購入したい人、忙しい人、面倒くさいことが嫌いな人、車に詳しくない人にとっては最適なサービスです。あなたの大切な休日の時間を奪いません。

タイヤフッドの利用方法

タイヤを選んで→取付店舗を選んで→日時を決める

webサイトに従っていけば、5分くらいで交換の予約まで完了します。

そして、取付店舗はオートバックスをはじめ、全国に4,800か所の中から選ぶことができます。

かなり便利なサービスですので、一度サイトをのぞいてみるといいです。

タイヤフッドのデメリット

アマゾンや楽天市場より、表示されているタイヤの価格が高い

タイヤの価格に関しては、アマゾンや楽天市場の方が安い場合が多いです。限りなく安くタイヤを購入したいのであれば、タイヤフッドは向いていませんので、後述する方法で、もっと安く購入することを検討しましょう。

ただし、タイヤフッドの場合は工賃などがコミコミの料金なので、そのままでは比較できません。タイヤフッドのメリットや工賃などを総合的に考えて検討してください。

タイヤフッドは「かなり楽をして、ある程度安く購入したい人」向けです。最終的には、タイヤフッドのメリットがあなたに合うかどうかで判断してください。

>>>タイヤフッド

タイヤフッドの評判について知りたい方はこちらの記事を御覧ください。

>>>タイヤフッドの口コミ・評判を一級整備士が紹介/失敗する前に確認しよう

Amazon

意外に思うかも知れませんが、 amazonはタイヤも安いです。アマゾン最強ですね。

Amazonでタイヤを購入する場合は、サイズを絶対に間違えないようにしてください。145R12 6prです。

アマゾンはタイヤ専門サイトではないので、タイヤの購入に関しては全体的に非常にわかりにくいです。

アマゾンでタイヤを購入する場合は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

>>>【整備士解説】アマゾンから買ったタイヤを交換する3つの方法/宇佐美などで交換可能

オートウェイ(番外)

オートウェイ
  • 格安

オートウェイは言わずと知れた、タイヤ通販サイトの最大手です。年間230万本のタイヤを販売している整備士の間でも有名なメガサイトですね。

オートウェイのwebサイトでは、タイヤフッドと同じように、車を選んで、タイヤを選んで購入します。とてもわかりやすく間違えにくいです。

ただし、オートウェイのスタッドレスタイヤは、ほとんどが海外ブランドです。とにかく一円でも安くスタッドレス・タイヤを購入したい人は一度検討しても良いかもしれません。(上述のおすすめタイヤは購入できません)

また、取り付けについては、家に届けてもらって自分で交換するか、提携している整備工場で交換してもらうことになります。交換を依頼する場合の交換料金は別料金です。

タイヤの取り付けまではしてくれないので、タイヤフッドほどは便利ではありませんが、なにしろ値段がかなり安いので、一度は確認したほうが良いサイトです。私も夏用のタイヤでは2度ほど購入したことがあります。

>>>オートウェイ

軽トラ・軽バンに乗用車用のスタッドレス・タイヤを取り付けられるか

  • 同サイズならば取り付け可能です
  • 大抵の場合で車検に通ります
  • 不具合もそれほどありません

インターネットにはいろんな情報があるようですが、これが事実です。

多くの軽トラ・軽バンの標準タイヤ・ホイールサイズは145R12/6PRですが、乗用車用タイヤの145/80R12とサイズ同じなので、取り付け可能です。ほとんどの場合でホイールもそのまま使えます。

「取り付けできるけど車検に通らない」と言う人もいますが、大抵の場合で車検も合格できます。

車検では、適正な負荷能力のタイヤを装着しているかといういう基準があります。

噛み砕くと、「その車に許される最大人数を乗せて、さらに最大の荷物を載せて走行した時に、タイヤが耐えられるか」というものです。上述したタイヤの強度のところですね。

ということは、軽トラ・軽バンに装着されている、6PRのタイヤの強度(耐荷重能力・ロードインデックス)以上のタイヤを装着していれば、乗用車用タイヤでも車検に通ることになります。

そして、乗用車用の145/80R12のタイヤが、6PR以上の能力を持っているかについてですが、これはその乗用車用のタイヤの負荷能力を個別に調べる必要があり、専門知識が必要です。

しかし、自分が知る限りほとんどの場合で、6PR以上の耐荷重能力を持っています。なので大抵の場合で車検にとおります。

ただし、専門知識が必要なので、特にこだわりがない場合には標準の145R12/6PRのタイヤを選ぶことをおすすめします。価格も同等です。

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まとめ

  1. ヨコハマ・iceGUARD iG91 for VAN
  2. ブリジストン・ブリザックVL1
  3. ダンロップ・WINTER MAXX SV01
  4. トーヨー・OBSERVE GARIT GIZ

軽トラック・軽バンおすすめスタッドレスタイヤは上記4つです。

いちばん重要なのは、価格の安さだけで選ばないことです。特にスタッドレスタイヤの性能は、凍結路での事故に直結します。後で後悔しないようにしなければなりません。

仕事がら、効かないスタッドレスタイヤを装着していて、凍結路で事故を起こしてしまうお客さんを数多く見ています。本当に残念に思います。大切な人の命を載せて走る車なので、慎重に選びましょう。

そして、スタッドレスタイヤを購入するなら、まずはじめにタイヤフッドAmazon を検討してみて下さい。どちらも人気のタイヤ購入サイトです。

以上、軽トラ・軽バンのおすすめスタッドレスタイヤと購入方法でした。

おすすめタイヤ購入サイト
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