この記事では、夏タイヤのひび割れについて説明します。スタッドレスタイヤの寿命についてはこちらの記事を参考にしてください。
>>>スタッドレスタイヤの寿命・交換時期/プロの整備士が目安を解説
タイヤのひび割れと交換時期
基本的に、タイヤにひび割れがある場合は交換時期です。
タイヤのひび割れは、タイヤ交換時期を示す重要なサインの1つです。 ひび割れがある場合はタイヤの性能が低下し、安全性が大きく低下するので、大きな事故等のトラブルが起こるリスクが高くなります。
タイヤのひび割れがある場合は、早めにタイヤを交換することが重要です。
また、タイヤにひび割れがある場合は車検に通らなくなる可能性が高いです。
関連記事>>> 車検に通るタイヤ溝深さの基準/測定方法や片減り・スタッドレスの場合など
タイヤのひび割れとは
タイヤのひび割れとは、タイヤの表面に微細なひびが入る現象のことです。
主に、タイヤの老化や熱や紫外線などの外部要因によって発生します。また、タイヤの寿命が近づくとひび割れが多くなります。
タイヤのひび割れが起こる原因
- 経年劣化(寿命)
- 熱や紫外線などの外部要因
- 過大な負荷(悪路走行や過積載)
- タイヤの適度な空気圧の維持不足
- タイヤの偏摩耗
- タイヤワックスの使用
これらの原因により、タイヤの表面が弱くなり、ひび割れが発生します。
タイヤのひび割れが安全性に与える影響

- グリップ力の低下
- 破裂(バースト)のリスク
- 偏摩耗のリスク
グリップ力の低下
タイヤのひび割れは、カーブなどでグリップ力が低下し、スリップしてしまう可能性上がります。
さらにひび割れが深刻になると、タイヤの表面が剥がれてしまうことがあり、走行不能になってしまいます。
破裂(バースト)のリスク
タイヤのひび割れが深刻になると、タイヤの強度が低下し、破裂するリスクが高くなります。
また、タイヤが破裂すると、車が制御不能になり事故に直結します。
偏摩耗のリスク
タイヤのひび割れがある場合、タイヤの表面の硬度が低下し、偏摩耗が進みます。
偏摩耗が進むと、タイヤの寿命が短くなり、安全性が低下します。
タイヤの偏摩耗
タイヤが均等に減らず、部分的に減ってしまう減少
タイヤのひび割れを見つけた場合、どうすればよいか
タイヤのひび割れを見つけた場合は、以下のような対策を行うことが重要です。
タイヤを交換する
タイヤのひび割れが深くなっている場合は、早めにタイヤを交換することが重要です。
タイヤの寿命は、走行距離や使用環境などによって異なりますが、一般的には5年程度が目安とされています。
タイヤの空気圧を確認する

タイヤのひび割れが軽度の場合は、タイヤの空気圧を確認して調整することで、ひび割れの進行を遅らせることができます。
車種ごとに違う基準値に従ってこまめに調整することが重要です。
タイヤを交換する際の注意点
タイヤの種類を確認する
車種や用途によって、使用するタイヤの種類が異なります。交換する際には、車両メーカーやタイヤメーカーの指定する適切なタイヤを選択するようにしましょう。
また、変更する場合は、法律に則ったタイヤの規格を選ぶことが大切です。
タイヤのサイズを確認する
タイヤにはサイズがあり、車種やグレードにより異なります。
タイヤのサイズについては、自動車メーカーが指定するタイヤを選びましょう。
ホイールの状態を確認する
タイヤを装着するホイールの状態も確認する必要があります。
ホイールにへこみや変形がある場合は、修理やタイヤとホイールをセットで交換を行う必要があります。
タイヤ交換作業時の注意点
タイヤ交換作業を行う際には、適切な道具や技術が必要です。
DIYでの作業には注意が必要であり、特にジャッキアップ中に車両が倒れる事故はあとを絶ちません。自分で行う場合は、十分に安全を確保した上で作業を行うようにしましょう。不安な場合はプロに任せましょう。
タイヤの選び方と注意点
タイヤは車両の安全性や乗り心地に直接影響するパーツであり、適切な選択とメンテナンスが必要です。 タイヤの選び方と注意点について詳しく説明します。
タイヤの種類
車に合ったタイヤの種類を選択することが重要です。スタッドレスタイヤ、夏用タイヤ、オールシーズンタイヤなど、季節や用途によって種類が異なります。
あなたの使用目的や運転環境を考慮して適切なタイヤを選びましょう。
サイズと性能
タイヤのサイズと性能も重要なポイントです。タイヤサイズは車種に合わせて選択する必要があり、タイヤの性能には、グリップ性能や静粛性などがあります。
価格だけにとらわれず、優れた性能を持つタイヤを選びましょう。
耐久性
タイヤの寿命は、走行距離や使用環境、運転方法によって異なります。
耐久性の高いタイヤを選ぶことで、交換回数を減らし、経済的にも効率的に利用することができます。
燃費性能
タイヤの燃費性能も重要なポイントです。 燃費性能の高いタイヤを選択することで、燃費の向上やCO2排出量の削減につながります。
メンテナンス
タイヤのメンテナンスも大切なポイントです。
適切な空気圧や回転方向、摩耗状態などを定期的に点検し、必要に応じてローテーションを行います。 また、タイヤの寿命や状態に合わせて、適切なタイミングで交換を行うようにしましょう。
関連記事>>>車のタイヤはどこで買うのが一番いいのか/ディーラーやスタンド、インターネット通販やタイヤ専門店の特徴比較
タイヤのローテーションとは

タイヤの位置を交換すること
タイヤを同じ位置に固定して長い間装着していると、様々な影響で外側だけ摩耗するなど、一部分だけが摩耗してしまうことがあります。
ブリジストンではタイヤの寿命を延ばすために、5000km程度の走行を目安に、1回のローテーション(位置交換)することを勧めています。
タイヤを限界まで使うためには
タイヤの寿命をのばし、限界まで使うためには、以下のポイントがあります
- 車庫などの紫外線のあたらない場所に車を保管する
- 空気圧を常に適正に保ち偏摩耗やひび割れを防ぐ
- 保管する際は、紫外線の当たらない場所に保管し、ひび割れを防ぐ
- タイヤのローテーションをこまめに実施し、均等にタイヤを摩耗させる
これらの方法で、確実に寿命をのばし、限界まで使用することができます。なお、車検の際のタイヤの基準には「全周にわたり1.6mmの溝があること」という基準があるため、ひび割れがなくとも、溝がなくなってしまえば交換しなけば車検に合格できなくなります。
タイヤの保管方法
袋やカバーをかけて、直射日光のあたらない場所に保管するのがベストです。こちらの記事を参考にしてください。
タイヤの寿命
- 制動距離が急激に大きくなる残り溝4mmが、夏タイヤを安全に使用できる寿命の限界
- 溝が残っていても使用開始後5年以上経過で交換を
タイヤメーカー最大手のブリジストン公式ホームページでは、このように記載されています。
「夏タイヤの寿命は10年、15年」と言われることもありますが、そのようなタイヤは、いかに保管方法などを最適に保ったとしても、ひび割れなどが起き、大きく性能が落ちている危険な状態と言えます。早めの交換を心がけましょう。
>>>ブリジストン公式 タイヤの寿命はどれぐらい?知っておきたい交換時期と見分け方
タイヤの寿命と走行距離の関係
「夏タイヤは何km走行すると寿命か」と疑問に思う方も多いですが、そのタイヤがそもそも持っている性能で大きく異なります。
また、タイヤの空気圧調整などの適切なメンテナンスによっても大きく異なるので、一概に走行距離では判断することはできません。
まとめ
タイヤのひび割れはタイヤの寿命が来たサインであることが多いです。車両の安全性を考え早めに交換することが重要です。
また、タイヤのひび割れが深刻になると、グリップ力の低下や破裂する危険性が高まり非常に危険です。タイヤのひび割れが見つかった場合は、基本的にはタイヤを交換することが重要です。
そして何より、タイヤの健康状態を常に確認しながら使用することが重要です。
以上、タイヤのひび割れと交換時期についてでした。