- 直すかどうかわからないけど、見積もりだけしたい
- 車は修理しないけど、保険会社に提出する見積書だけ欲しい
- 車検の見積もり金額によって、もっと安い整備工場を探したい
自動車ユーザーは、こんなシーンに出会うことは珍しくありません。しかし、見積もりが有料の場合もあるため、注意が必要です。
この記事では、自動車修理の見積りに関する疑問について整備士ねっとチームが詳しく解説します。
ポイントは、見積もりしても、修理しない可能性があることを素直に伝えることです。
修理・車検・事故修理の見積りだけ頼むことはできるか
可能です
ディーラーを含む自動車整備工場では、「見積もりだけ」という仕事の依頼が普通にありますので、遠慮なく依頼してください。(有料か無料かについては後述します)
その場合、次のことを最初に伝えることで、トラブルになりにくく、スムーズに対応してくれます。
- 見積もりしても、修理・車検しない可能性がある事
- 見積もりの料金によって、修理・車検するかどうか決めたい事
- 事故等で、保険会社が絡んでいるかどうか
詳しく説明します。
修理・車検しない可能性がある事を、事前に伝える
「修理するかわかりません」とはっきり言うことで、整備工場側が修理するものと勘違いして、部品発注や作業に手をつけてしまうことを防止します。
整備工場側が、必ず直すものと勘違いして、部品を発注してしまうことは、たまにあるトラブル事案です。
見積もりの料金によって、修理・車検するかどうか決めたいと伝える
「高ければ直さない、安ければ直す」と、はっきり言うことで、整備工場側では最初から高い見積もりを持ってきません。
このように正直に話すことで、「定価はこうですが、この値段でどうでしょうか」「中古部品を使うとこの料金になります」など、いろいろ提案してくれると思います。修理にかかる金額が気になっているのであれば、このことをはっきり言った方が良いです。
事故等で、保険会社が絡んでいるかどうかを伝える
事故や故障をきっかけに車を買い替える場合など、保険会社に提出する見積書が必要な場合があります。
このようなケースであれば、「保険会社に提出する見積書です」と、しっかり説明しましょう。
保険が絡む場合、保険会社と協議しながら修理方法や損害金額を決定しますので、整備工場では詳しく状況を聞く必要があります。
- 事故の状況
- 契約している保険会社
- 既に保険会社に連絡済みかどうか
「高く見積もりして!」は絶対ダメ
保険が絡んでいると、時々このような要求をするお客さんがいます。様々な事情もあると思いますが、これは絶対にやってはいけません。整備工場側からも嫌がられます。
まず、保険会社は、整備工場が出した見積もりを鵜呑みにしません。
保険会社は、ディーラーや整備工場が出した見積もりについて、適切な修理方法・料金であるかを確認し、場合によっては実際に車を見に来ます。おかしな見積書を作成した整備工場は当然信頼を失います。
お客さんが強要したのであれば、それも保険業法で罪に問われる可能性があるので、絶対にそのような要望はやめましょう。
車検の見積りは無料か
一般的に、車検・点検の見積もりは文句なしで無料です。
整備工場にとって、車検の入庫は大きな利益を得られます。車検の予約が取れるのであれば、多少の苦労は惜しみません。
ディーラーでもそれ以外の整備工場でも、車検見積もりは大手を振って依頼してください。
車検の見積もりはメリットが多いです。詳しくはこちらの記事で確認してください。
>>>ディーラー車検で見積もりだけ無料でしてもらう事は可能か
修理・事故修理の見積もりは有料か
ディーラーも含めて、自動車整備工場の見積りについては、基本的に無料です。
基本的に無料ですが、ケースによって有料の場合がありますので具体的に説明します。
有料になる可能性がある見積もり
- 高度な故障診断が必要な場合(特に時間が掛かるもの)
- ダメージの大きい事故修理
- エンジンが不調
- どこかから異音がする
- エアコンがきかない
- エンジンが掛からない
上記のようなものが有料になる場合があります。特に、修理箇所が簡単に見た目で判断できないような不具合の見積もりです。
どれが有料が無料かについて明確な基準はなく、時間や手間がかかるものが該当し、整備工場側がそれぞれのケースで判断すると思います。
但し、見積もり料金がかかるのは、あくまでも修理・車検しなかった場合で、その後、修理・車検をすることを決めた場合は、見積もり料金や診断料金を請求しないことが圧倒的に多いです。
心配であれば、初めに「見積もり料金はかかりますか?」と遠慮せずに確認してください。恥ずかしいことはありません。スタッフは慣れています。
「当社で修理していただける場合はかかりませんが、修理しない場合は請求します」などと返ってくることがが多いと思います。(上記のような故障診断が伴う場合)
ダメージの大きい事故修理は要注意
直さない可能性があることを、より丁寧に説明してください。
事故修理の見積もりは、最も時間がかかる見積もりの一つです。金額も高額になりがちで、整備工場でも時間をかけて慎重に行います。
必ず直さない可能性があることを伝えてください。これをやらないとトラブルになりやすいです。
無料になる可能性が高い見積もり
- 見た目で簡単に損害や故障個所がわかるもの
- 見積もりや診断に時間が掛からないもの
例えば次のようなものが挙げられます。
- ドアの傷修理(内装や外装パーツの不具合)
- タイヤ交換
- ブレーキパッド交換リスト
車の修理のほとんどが当てはまりますので、見積もりはほとんど無料を考えていいです。
ネットで見積もりできます
軽微な作業内容なら、ネットで見積もり可能
バッテリー交換、新品タイヤ取付や、ブレーキパッド交換など、車を見なくても作業内容がわかるような軽微な作業内容のものは、わざわざ車を持ち込まなくてもWebサイト上で簡単にできます。
無料見積もりができて、価格が比較できるとても便利なサイトがありますので、こちらの記事を参考にしてください。
>>>車のパーツ持ち込み取り付けOKな整備工場を探す方法【ネット通販で節約しよう】
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最近は、若者を中心にネットで車検予約をするサービスがトレンドになっています。決まった整備工場がない人や、ポイントを貯めたい人、安く済ませたい人にはおすすめですね。
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>>>楽天Car車検4つのデメリット/メリットの多い工場を選んで楽天ポイントを大量獲得しよう
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まとめ
自動車整備業界において、修理の見積もりというのはほとんど無料です。
しかし、故障診断が必要なものなど有料になるケースがありますので、念の為事前に確認するのが無難です。
「見積りだけお願いします」
これはディーラーや整備工場に対して、遠慮なく言っていいセリフです。整備工場側も十分慣れています。トラブルにならないポイントは、なぜ修理しない可能性があるのかを包み隠さずに説明することです。
以上、【車の修理・車検・事故】無料で見積もりだけしてもらうことは可能かについてでした。